麻生羽呂と心理カウンセラー・五百田達成、性に悩める現代女性たちを描く「セックスちゃん」に込めたメッセージ - コミックナタリー 特集・インタビュー
natalie.mu
現代の女性たちの性にまつわる悩みがオムニバス形式で描かれる「セックスちゃん」。2022年12月よりコミックシーモアで先行配信され、各電子書店で順次展開されていく。原作を務めるのは、本作で初めてマンガ作りに挑む心理カウンセラーの五百田達成。ネームは「今際の国のアリス」「ゾン100 ~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」などを手がける麻生羽呂、作画はさかもと麻乃が担当している。
ブラック企業で死んだような生活をしていた主人公。 ある日謎の感染によってゾンビだらけの世界になってしまい、そこで絶望するどころか、会社にいかなくてよくなった解放感で、これまでできなかったことをやっていこうという話。 荒廃した世界の中で、なんとも前向きな話。 ただ、自分もいつ死ぬかわからない状況になったら、将来とか老後とか考えずに今何をしたいかを優先するんだろうなと思うと納得できる。 ゾンビに襲われる描写もあるが、そういったパニックホラー的な話よりも、それ以上に「生きること」にフォーカスしている感じが良い。 主人公のブラック企業から解放だけでなく、友人のケンチョは本当はお笑い芸人になりたかったとか、 ヒロイン・三日月閑も、厳しい父親の教えから、やりたいことよりもやるべきことを優先されて生きてきたことからの解放も描かれたり、登場人物何かしら縛られていた環境や過去から脱却は、読んでいて気持ちが良い。 人間何かしら不自由だったり、制約があるなかで生きてますからね。 こんな世界にならないと、やりたいことを思いっきりできないのは弱冠悲しいが、だからそ登場人物たちが生き生きしている様がイイ。 読んでいて元気になる作品です。 アニメや実写化などメディア展開も華々しい作品なので、そちらもチェックしたくなりました。