麻生羽呂と心理カウンセラー・五百田達成、性に悩める現代女性たちを描く「セックスちゃん」に込めたメッセージ - コミックナタリー 特集・インタビュー
natalie.mu
現代の女性たちの性にまつわる悩みがオムニバス形式で描かれる「セックスちゃん」。2022年12月よりコミックシーモアで先行配信され、各電子書店で順次展開されていく。原作を務めるのは、本作で初めてマンガ作りに挑む心理カウンセラーの五百田達成。ネームは「今際の国のアリス」「ゾン100 ~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」などを手がける麻生羽呂、作画はさかもと麻乃が担当している。
センセーショナルなタイトルだけど、爽やかでまっすぐな作品。 恋愛とか性欲とか関係なくセックスが好き、セックスこそがコミュニケーションでセックスに救われたことがある主人公・史恵。 若い頃は出会いも誘いもたくさんあったけれど、年齢を重ねるにつれて周囲の人も結婚や出産や仕事などで疎遠になっていく。 大人になったら普通に生きなきゃいけないの?好きなことを好きと言ってはいけないの? そんなことないよと思うけれども、史恵の好きはセックスだから全肯定できない自分もいる。でも、みんながみんな普通に生きる必要なんて絶対にない。 「自分らしく生きる」当たり前のように常識のように使われる言葉だけれど、本当に自分を貫くには相当な強さが必要だ。 手放しで共感も肯定もしないけど、史恵の生き方はかっこいいと思う。いくつになっても好きを諦める必要はないし、誰かと同じ生き方なんてしなくてもいい。