ビームコミックスの感想・レビュー493件<<89101112>>ハレムを舞台に描かれるエキゾチック・ロマンオダリスク 市川ラク名無しアスマンスカヤ帝国のハレムには、皇帝(スルタン)に貢がれた女奴隷(オダリスク)たちが暮らしている。 彼女らが「出世」するときには、皇帝のお夜伽の相手をし、世継ぎを産むという使命を果たさなければなりません。 オダリスクの1人・マハスティは、男子禁制のハレムに唯一出入りできる宦官(去勢された男性)と秘密の恋をしていましたが、ある日スルタンのお夜伽の相手として選ばれてしまう、という第1話。 奴隷という立場でありながら、恵まれた環境のハレム。しかし、課せられた使命に背くことはできない。マハスティが犯した罪がこのあとの話ででどう展開するのかヒヤヒヤするものの、絵と世界観の美しさ、そしてマハスティと宦官長の絡みのエロスに夢中です。フィクションが粛清された世界とは…伽と遊撃 有間しのぶ名無し※ネタバレを含むクチコミです。設定はベタなんだけど、すごく良い双子たちの諸事情 鉄一六文銭うまく言えないのがもどかしいんですけど、 設定としては(失礼ですが)ベタなんですよね。 けど、すごくいいんです。 双子の兄妹なのたが、恋愛対象としてお互いに惹かれあっており、 でも、兄妹なのでその気持を隠して高校まで過ごす。 しかし、ひょんなことで、実は兄が養子だったという事実が発覚し、 更に意識していくという流れ。 義理の兄妹✕同居✕ラブコメ 的な流れは、幾度となく読んできて、 様式美すら感じるのですが、本作はそれでも、面白いんです。 二人とも一途に思い合っているのが伝わって、 脇見なしで一直線にぶつかっていく様は、 見ていてこっちが恥ずかしいやら、キュンキュンするやらで、 もうーたまりません!! 純度120%は言い得て妙だと思いました。 糖度が足りていないかたにおすすめしたい作品です。こういう世界観めちゃくちゃ好き #読切応援しろ 山田睦nyae夜勤明けの疲れた体で、ふといい匂いにつられて立ち寄った路地裏の食堂。 そこで食べた具だくさん土鍋ラーメン。賑やかな客と交わした会話。 が、それは全ては夢、または幻だったのか…? でも満たされた気持ちとお腹は嘘じゃない。 こういう世界観の漫画ほんとに好きです!!!沁みます!!! 引っ越してきた新しい町での奇妙な青春【最新話の感想】GLITCH - グリッチ - シマ・シンヤ名無し※ネタバレを含むクチコミです。読み返してみたけど…私の好きな週末 三好銀starstarstarstar_borderstar_borderかしこ何年か前にジャケ買いした「私の好きな週末」を読み返してみました。買った当時も読んだのですが自分の中で面白いと思えるまで消化することが出来なくて。でも最近「いるのにいない日曜日」を読んだらすごく自分好みな作品だったし、世界観のヒントを掴めた気がしたので、今読んだら楽しめるかもと思ったのですがやっぱりまだ難しかったです。「もう体脂肪率なんて知らない」と「海辺へ行く道」も読んでから再チャレンジしてみようと思います。なんてことないのが最高の日曜日いるのにいない日曜日 三好銀starstarstarstarstarかしことある夫婦と飼い猫が休日を過ごしてるだけの一冊なので、なんてことないと言えばそうなんだけど気づいたら夢中になって読んでました。「三好さん」って呼ばれてるから作者夫婦と飼い猫がそのままモデルになってるのかな。トウモロコシを食べ過ぎたなんて本当にたわいもないこともあれば、すっとぼけた話や不思議な話もあるのが面白い。ものすごく無口な義兄が出てきたのが個人的にインパクト大だった。私も出来ることなら毎週こんな日曜日を過ごしたいな。 全ての人の心に響きうる物語 #1巻応援怪獣になったゲイ ミナモトカズキsogor25学校でいじめられている高校生・安良城貴は、片思いをしている学校の先生・黒田への気持ちを心の支えにして日々の学校生活を耐え忍んでいました しかしある日 その黒田先生が職員室での雑談中に"同性愛への偏見"の言葉を口にしているのを偶然聞いてしまいます。 その言葉に深く傷ついた安良城は「ゲイじゃない何かになりたい」と強く願ううちに、気が付くと顔面が怪獣になってしまう、という導入の物語です。 同性愛がテーマになっている作品ではあるのですが、物語の本質は人間が誰しも持ち合わせている様々な"感情"にあると私は思っています。 安良城の顔が怪獣になってしまった要因や怪獣になった跡の安良城の感情の変化、そして彼に接する黒田先生の様子…後を引く物語の幕引きも含めて、全てが取り繕いのない"生の感情"に溢れていて、 "ゲイ"とタイトルに入ってはいますが セクシャルマイノリティとは関係なく 全ての人の心に刺さる内容だと思います。 それでいて、作品の持つ強いメッセージがストーリーにちゃんと溶け込んでいて、 ファンタジー性も合わさってとても読みやすい作品になっています。最後まで読んでほしい現代の寓話怪獣になったゲイ ミナモトカズキ名無し※ネタバレを含むクチコミです。あと10歳若ければ行きたかったフィリピンではしゃぐ。 はしゃhysysk最近オンライン英会話を始めたのだが、フィリピン人の先生が多く、みんな若くて発音も綺麗。それでフィリピン自体に興味を持った。平均年齢は24歳、義務教育は13年で、2025〜30年には日本の人口を上回る勢いだそう。データや事実だけでなく、ストーリーでフィリピンのことが分かるものはないかなと探して辿り着いたのがこの作品。 著者はTOEICスコア350点の状態から留学し、半年間である程度の力がついたようだが、その様子を細かくレポートしてくれていて、かなりフィリピン留学の雰囲気が分かる内容になっている(正直もっと胡散臭いプログラムだと思っていた)。持って行ったもの、かかった費用、授業の仕組みや余暇の過ごし方など、説明的でなく彼女の青春の一部みたいな感じで描かれているのが好ましい。イラストレーターとしても活躍されているだけあって、絵が綺麗で図解が上手い。続編や他の作品も読んでみたくなった。 日本でも小学生から英語教育が始まってるし、自分ももっと英語を頑張りたい。安く学べるうちに何とかしないとな(訛りが気になるとか言ってる場合じゃなくて、確実にお前より上手いから!)。 「自慰したら死ぬ」!?ハセガワMの新作サイコホラーイキ死ニ 令和少女狂奇譚 ハセガワM名無し※ネタバレを含むクチコミです。これは難しい話だな姨捨星 結木万紀子nyae※ネタバレを含むクチコミです。格好良すぎて超お洒落!!ロンドンの大学生が市長殺人事件に巻き込まれるロスト・ラッド・ロンドン シマ・シンヤたか※ネタバレを含むクチコミです。 ロマンチックな戦場もの銃座のウルナ 伊図透黒木公一以前から面白いと話に聞いていた作品。 国が兵士をどう扱うか、兵士の心がどう傷つくかを体験するような話だと思いました。「私の故郷はトロップです」という台詞のシーンが好きです。昔のアルバムを見てるような気持ちになる #1巻応援急がなくてもよいことを ひうち棚starstarstarstarstarnyae読みながらそう思っていたらあらすじにもそんなようなことが書いてありました。 作者の実体験をもとに描かれている短編集ですが、コミックエッセイとはまた違う読み心地です。まさに思い出を振り返って懐かしむことができるアルバムのようです。ある意味、自分の写真じゃなくてもこういう体験ができるんだという発見でもありました。 作者自身もしくは作者の親が、過去作を読み返すことで当時を思い出して懐かしむように、作者の子どもたちもいつかは同じような体験ができるのかなと思うと、宝物のような存在の1冊になっているのではないでしょうか。 その話が描かれた時期によって絵柄や画法も変えているところがまた時間の流れを感じます。 去年コミックビームに掲載された「夏休み」という読切でファンになり、「急がなくてもよいことを」をツイッターで見かけてこれはすごいなと感心した記憶があります。それ以外でいうと一番最初に載ってる「映画の思い出」という作品はかなり胸がギュッとなりました。パンを食べるところの表情がなんとも言えない… これからもこういうスタイルで作品を描き続けるのか、もしくは変えてくるのかわかりませんが、今後もどんな作品を生み出してくれるのかいちばん楽しみにしている作家さんです。この漫画、どうやって描いているんだ?離々遊転 大横山飴nyaeすごい独特な画風で、いい意味で雑誌の中で浮いています。 写実的な絵の上からペンで輪郭をなぞっているような…なんとも言えない感じ。 ただ雑誌とか安い印刷で読むのにはあまり向かないですね。しっかりとした紙にちゃんと印刷された状態で読みたい。 内容としてもかなり淡々としているんだけど、おじさんふたりの関係性や、無計画に正月に山へ温泉に行ったら全然店やってない感じにちょっとクスッと出来たり、謎の少女の存在が異物感もありパッと花のように明るくなったり、と不思議な漫画ですごく魅力的です。 ショートさんはきっとあなたのすぐそばにショートショートショートさん タカノンノさいろく全国どこにでもいそうな少しこじらせて出遅れてしまって垢抜けきれてない感じの少しだけかわいそうな女子、ショートさん。 過去の黒歴史(いっぱいありそう)で胸に深い傷を追ったまま、異性への耐性も持たぬまま、彼女はこれからも悶え苦しんでいくのだろうなぁと見ていて共感しつつも笑ってしまう。お気に入り。 3巻、出たばかりで読んでなかったので読んだけどちょっと急にストーリー。しかも良い。この方向でも良いですぞ。しかも文化庁推薦だって、よかったねタカノンノ先生・・・私もシン・エヴァサントラ買おうかなぁ食べ方から食べることへ星のさいごメシ おおひなたごう六文銭目玉焼きの黄身をいつ潰すかどうかで一世風靡(?)した、おおひなたごう先生の新作は、最後に何を食べるか?という話。 会話もなくなりかけた飲み会の3次会でするような話を、マンガにしています。 目玉焼きでは食べ方を、本作では食事そのものを通して、人生感を問うてます。 さてその内容ですが、主人公は婚約者に突然別れを切り出され、自暴自棄になっているところを、とある飲み屋で「人生最後に何を食べるか?」で盛り上がっているところに遭遇。 その場所には、偶然、これが最後だと食事にきていた自殺志願者の人もいて、店主の「人生最後に食べたい食事」を振る舞われ、生きる気力を取り戻す。 そこから、誰かの最後の食事が、誰かを救うかもと着眼点を得ます。 編集者でもある主人公は、WEBマガジンの新企画として、色んな人の最後の飯を調査する~という流れ。 フードギャグと言っていますが、テーマが最後の飯だけに、真面目さがやや多い印象。 それでも、食事を通した価値観は、面白いものがあります。 2巻で主人公の婚約者が、別れを切り出した理由がわかってきて、面白くなってきたところで、なんと3巻で完結だという。 非常に残念です。 ちょいちょい目玉焼きの内容がでてきたりとファンに楽しい作品でしたが、さすがに間口が狭すぎたか。 何にせよ、最終巻まで見守りたいです。大横山飴の新作がコミックビームに載っているだと?!離々遊転 大横山飴starstarstarstarstarかしこ普段は成年コミックを買わないのですが、2019年に大横山飴さんの『落ちない雨』が発売された時は迷わず購入しました。コアな漫画ファンの間で話題になっていて、絵を見た瞬間にこれは絶対買わなければ!と思ったことを覚えています。成年向けなのでもちろんエロいんですが、それ以上に絵に湿度がある感じがいいんですよね。当時は大横山飴さんもTwitterをされていたと思うんですけど、いつの間にかアカウントを削除されていて、今何をされているのか気になっていた作家さんでした。それがまさかのコミックビームに新作が載っているだと?!最高ですね。 「離々遊転」は2人の男が正月に山奥の神社を目的地にドライブする話です。ほとんどが車中の会話で淡々と物語が進むのですが、後部座席に白い梅の花が一枝だけ落ちていて、1人の男にはそれを白い帽子の少女が持っているように見えるんです。男が何も言わない少女に「よければ一緒に行きませんか」と声をかけると車の外にも付いて来るようになって…という、なんとも不思議な話なんですが、映像的な画面の流れとのアンバランスさがすごくよかった。『落ちない雨』とは少し違う作風でしたが、やはり大横山さんにしか描けない空気感があるなと再認識しました。ものすごく才能のある作家さんだと思う。描き続けて欲しい。 キャラに愛着が沸く珍しいタイプのマンガ無敵の未来大作戦 黒崎冬子さいろくこれはさすがビームだなって感じのぶっ飛び方をしているけど、決して投げやりじゃないところが良い。 そしてなんか説明するより読んだほうが早いのでぜひ最初の5話ぐらいを、仮に最初の方で肌に合わないなと思ってしまったとしても5話ぐらい読んでみてほしい。きっと続きを読むのに抵抗もなくなっているはず。 ちなみに私は2巻の「花様ぐれいす」ちゃんが好きです! 意外とちゃんとキャラ設定が作られている。 ただし、主人公は瑛子なのか良々田くんなのかはたまた?となってくるけどその辺はご愛嬌。ヒグマドンって・・・真説 ザ・ワールド・イズ・マイン 新井英樹二階堂個人個人によって受け取り方は違うと思うのだけど、 なんだと思いますか???こんなおばあちゃんなら会ってみたい利平さんとこのおばあちゃん 法月理栄nyae5年前に旦那さんを亡くしたおばあちゃんが、ときに寂しさもみせつつ、每日明るく元気に村の人々と暮らしているおはなし。 人から勧められて読みました。このビームコミックス版は一冊300Pの上下巻ですが、あっという間に読んでしまいました。おばあちゃんは小さくて丸くてお団子頭で、THEおばあちゃんという感じです。 自分は身内含めてお年寄りと密に接することがない人生で、正直お年寄りとのコミュニケーションに苦手意識があるんですが、こういうおばあちゃんとだったら会ってみたいと思えます。 芸術家の女性が村に移住してくる話 歌手を挫折して村へ戻ってきた女性の話 明るいお嫁さんが農家に嫁いで、心配になったお父さんが見に来てしまう話 がとくに好きでした。 盆堀さん #推しを3行で推す盆堀さん いましろたかしstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男・他の短編で登場するハードな狼気取りの盆堀さんの方がいい ・巨大なカタツムリをゴルフクラブでぶっ叩いて体液がかかるのはまじで悪夢 ・これだけ夢のない中年をリアルに描いているのはいい 読んでよかった真説 ザ・ワールド・イズ・マイン 新井英樹かしこ※ネタバレを含むクチコミです。<<89101112>>
アスマンスカヤ帝国のハレムには、皇帝(スルタン)に貢がれた女奴隷(オダリスク)たちが暮らしている。 彼女らが「出世」するときには、皇帝のお夜伽の相手をし、世継ぎを産むという使命を果たさなければなりません。 オダリスクの1人・マハスティは、男子禁制のハレムに唯一出入りできる宦官(去勢された男性)と秘密の恋をしていましたが、ある日スルタンのお夜伽の相手として選ばれてしまう、という第1話。 奴隷という立場でありながら、恵まれた環境のハレム。しかし、課せられた使命に背くことはできない。マハスティが犯した罪がこのあとの話ででどう展開するのかヒヤヒヤするものの、絵と世界観の美しさ、そしてマハスティと宦官長の絡みのエロスに夢中です。