ビームコミックスの感想・レビュー493件<<910111213>>未来人サイジョーは傑作だと思うざんすね未来人サイジョー いましろたかしstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男連載中から読んでて「早く単行本にならないかな」と思いながらずっと待っていたのがやっと単行本になった。本当は発売当日に購入したかったが、中野のタコシェで買うと特典がつくというのを知ったのでタコシェで今日買ったがもう特典が終わっており一コマだけもらった。この時点で普通はテンションがむちゃくちゃ下がると思うが、いましろたかしのマンガでこういうのありそうだなと全然凹まずもらった一コマもすげー地味なコマで気分的には最高だった。 内容に関してはあえてほとんど触れないがどの話もむちゃくちゃいいし、ちょうどいい感じで力が抜けるところもあるし人生訓的なものもあり面白かったざんすね 本編も最高だったが、特に印象に残ったのは漫画バロンの編集長と会うときに西条が編集長が年寄りで杖をついて歩いていることを知ったときに「あんまり歩かせられないざんすよ」と言って近くの喫茶店を選ぶところ。いましろたかしのマンガはこういうところがたまらなくいい。 あまりにも面白くて帰りに電車で最後まで読んで家でもう一回読んでしまった。 今の知識を持ってタイムスリップした漫画アシ未来人サイジョー いましろたかしさいろくあらすじの時点ではどういう話になるのかなとボンヤリ試し読みしてみようと思っただけでしたが、1巻を読み終わった頃には夢中になってました。 絵も味があるし、50年前の日本がどういう状態だったのか、マンガ業界はその頃どうだったのか?という中でアイディア(盗作)を活用して生き残る西条。 どうなっていくのか、マンガ業界の未来も変わるのだろうか…気になって仕方ないです!垢抜けない感じがいいタイムスリップ漫画未来人サイジョー いましろたかしnyaeアシスタント先の漫画家が急死し、田舎に帰ろうとする道中になぜかタイムスリップ。偶然出会った漫画家志望の青年に世話になり、お返しに漫画の指導を行う… 慌てず、いたって冷静に自分が置かれている状況に対応している様が、おじさん的な落ち着きを発揮していてグッときます。 果たして、なぜ彼はタイムスリップしなければいけなかったのか、この青年との出会いがこの先どう影響してくるのか…全体的に垢抜けない地味な感じなのですが、目が離せません! 近藤ようこ先生も月刊ASUKAで描いてたんだ!水の蛇 近藤ようこstarstarstarstarstar_borderかしこ80年代に月刊ASUKAに描かれた4作品が収録されています。表題作の「水の蛇」は少女から女性になることの葛藤がテーマなんですが、これが少女雑誌を読んでる女の子に向けて描かれたものなんだと思うとドキッとします。自分が思春期に月刊ASUKAの読者としてたまたまこの作品に出会っていたら、頭ではまだ理解できないかもしれないけど心には深く刺さっていたはずです。後半にはビッグコミックに描かれた4部作が収録されていますが、やっぱり掲載誌によって作品の雰囲気は全然違いますね。 めちゃくちゃクール。…ロスト・ラッド・ロンドン シマ・シンヤymzkrmめちゃくちゃクール。表紙も、1巻のカラーのシックさも、台詞の温度感も、人種に関してポロッと出る一言も、素敵すぎて一目惚れしました。 荒っぽくてシンプルで潔くて癖になる線の抜き方、それを補うトーンの使い方、建物の陰影、黒と白とトーンの三色のバランスが絶妙で1ページ、いや1コマかっこいいぃぃ。 エリス警部とアルのやりとりも好きです。 続きが気になる! 永島慎二先生公認?パロディ漫画家超残酷物語 青春増補版 唐沢なをきかしこ永島慎二先生の「漫画家残酷物語」を読まれたことがある方はぜひこちらもお読み下さい。第1話は登場人物もストーリー展開もそっくりなパロディ作品です。かなり下ネタが多いですが、クオリティーが高くて感動しました!第2話からは永島先生風のキャラクターが登場するオリジナルストーリーになっています。なぜかオチが日野日出志のパロディになっていたり、新トキワ荘を名乗る若者達が登場したりして面白かったです。唐沢なおき先生の元版と新版のあとがきと、評論家の呉智英さんの作品解説も読み応えがありました。これがデビュー作!マジか!ミツバチのキス 新装版 伊図透かしこ本当にデビュー作なのかと疑いたくなるくらいのクォリティー。こんなに完成されてデビューする人って中々いない気がします。すごく面白かったです。 主人公は触れると他人のすべてが視えてしまう女性・草野慧。とある宗教団体が彼女の力を利用して勢力を拡大していた一方で、政府もその力を手に入れようと画策していたが、彼女に接触する任務を任されたオジサン・駿河だけはその境遇に同情していた。そして宗教団体から逃げ出した主人公は政府からも追われていることを知らないまま放浪生活を始める…。 特に主人公が視えているシーンがすごかったです。何回でも読みたくなります。私はうっかりアクションコミックス版を買ってしまったのですが、2巻のラストに「3巻へつづく」とあったけど、3巻は発売されてないんですね…。ビームコミックスから出ている新装版も同じ内容なんでしょうか?そもそも未完なのかな…。でも完結してなくても読む価値ありました。面白かった〜。 河井克夫さんって文章を漫画にするのが上手いんだなぁ久生十蘭漫画集 河井克夫かしここれまでそんなこと気づかずに読んでしまっていたなぁ…。久生十蘭という小説家のことも初めて知りましたが、江戸川乱歩とか横溝正史がデビューした雑誌で活躍していたそうです。本当は色んなジャンルの小説を書いているらしいですが、漫画化された「予言」はそういう感じのストーリーでした。伊図透の新作読切靴ひもを結べ! 透明賛歌 伊図透名無し過去には万引きをし、高校では大学進学のための勉強を真剣にやってるわけでもないごくごく「普通」の高校生の少年・甲が主人公。ただ彼が施設育ちであるということが、万引きしたときに一緒に謝ってくれて、進学を決めたら応援してくれる大人がいる「普通」がどれだけ得難いことなのかがひしひしと伝わってくる。 雨やガラスみたいな透明なものが好きな甲。 彼のモノローグ、頭の中で考えていることがメチャクチャ独特だった。そこそこ狂っている話だへき週 西家康隆nyae隔週を「へきしゅう」だとずっと思って生きてきた男・たっちゃんが、悔しさのあまりへき週が正しい世界を作ればいいんだ!といって本当につくっちゃう話。いわゆる言い間違いあるあるを描いたギャグ漫画かと思ったけど、間違えて悔しい、からの展開に狂気を感じた。 汎用性とか五十路とか、まあ、間違えがち…かな?という絶妙な言葉のチョイスも良かったです。 というかこの方前作はスペリオールに載ったんですね。 今後、スペリオールとビームどっちで活躍されるのか。楽しみにしてます。 焼け野原の男達!あれよ星屑 山田参助猫あるく戦後の煤けた街に生きる男たちの生きざま、人の営みストレートに描いていて、悲壮感よりユーモラスで力強い生活感をリアルに感じる事ができる作品でした。人口減少・食糧不足の世界で、少女が一体のセクサロイドと出会う。ジャガイモ畑の子どもたち 辻恵名無し※ネタバレを含むクチコミです。河井克夫と女神たちの合作漫画女神たちと 近藤ようこ 安永知澄 やまじえびね 河井克夫 二宮亜子 おくやまゆか 原百合子 横浜聡子名無し子河井克夫の原作を女性漫画家が作画する面白い試みの漫画(ひとつだけ逆のパターンもある)。コラボして面白くなってるツボが違うので一番好きな作品とかは特にない。どの作品も面白かったです。 「蛍の僧都のこと」近藤ようこ 近藤ようこさんが描くことを念頭に置かれて作られた原作だそうで、むしろ原作が存在しないんじゃないかってくらい近藤さんらしい漫画だった。 「5人いた」二宮亜子 ヨーロッパのお屋敷で旦那様が殺される事件が起こり、3人のメイドを事情聴取するが…という話。何重にもオチがあって面白かった。 「アムステルダム」安永知澄 一番独創的な作品でした。小学生達が遠足でアムステルダムにやってきてマリファナ入りのパンを食べてしまう話。色んな幻覚を見ます。 「米の回路」原百合子 当時まだ学生だった原百合子先生が描かれた作品。もしかしてこれがデビュー作なのかな?ストーリーうんぬんよりも現在の原先生の絵の上達っぷりに感動した。 「猫又」おくやまゆか 1500年生きて猫又になった小梅と元飼い主のあかねさんの都々逸対決。すごくコミカルで面白かった。 「サンクチュアリ」やまじえびね いつものやまじえびね先生とテイストが違うけど、先生がノリノリで描いたことが伝わってきた。 「片岡一郎の一日」横浜聡子 これだけ女性映画監督が原作を担当して河井克夫先生が作画をしている。起承転結の転になるようなことは何も起こらないのに面白い。片岡一郎の違う一日も読んでみたくなった。 うち(現実)にも外国人(異星人)来ないかなバクちゃん 増村十七さいろくほっこりする話しか想像出来ないぜ!っていうぐらいほんわかした絵柄にも関わらず、内容はほっこりだけでなくしっかりと筋があるストーリー。 物語の進み方も外国人(異星人・異人種)も皆「人間」なところもとてもグーでした。 ホロリと来る場面も確かにあるけど、それよりも背景を想像してギュッと胸が痛む。意外とそんなシーンもあって、良作でございました。父子家庭への闖入者、是か非か!ハッピー家族計画 タコアシ名無し※ネタバレを含むクチコミです。三宅乱丈のサイキック・サスペンス!【最新話の感想・考察】fish - フィッシュ - 三宅乱丈名無し※ネタバレを含むクチコミです。 こんな家族のかたちもあり?ハッピー家族計画 タコアシnyae※ネタバレを含むクチコミです。二階堂と林の朝ごはん!夢中さ、きみに。番外篇 和山やま名無し※ネタバレを含むクチコミです。新作読切がビームに載るぞ〜!夢中さ、きみに。 和山やまnyaeドラマ化記念とはいえ今番外編を描いてくれるとか和山やま先生太っ腹すぎる…✨🥺 林くんと二階堂くんの朝ごはん。 https://twitter.com/comic_beam/status/1347486877884981249?s=21 2021年、最初の宝物。(完)バクちゃん 増村十七ナベテツ※ネタバレを含むクチコミです。こんなによいとは…売野機子短篇劇場 売野機子nyae『運命とか信じるきみだから』『まりすのせいなる墓あらし』『成人式』『航海』は雑誌掲載時に読んでいたんですが、あらためて単行本で読んで、こんなによかったか…!?と愕然としてしまった。とくに『まりすのせいなる墓あらし』。ビームで読んだときに面白いなーと思った記憶があるけど、2回め読んだらなんか泣きそうになっちゃった。いい話すぎて。 『運命とか信じるきみだから』も、初めて読んだとき、あんまり意味分かんないなって思ったのに、2回め読んだら良い〜〜〜〜〜!!ってなってしまった。 なんなんだこの変化は!すごい。 ほとんど売野機子さんの漫画って読んでないんで、他と比べてどうっていう感想はかけないんですけど、これは他のも読まなくてはならんなと(なにから読めばいいのやら)。 あと、これもいつもがどうなのか知らないですけど、良いあとがきを書く方ですね。読者の読みやすさとかよりも、作者が思ったこと、書きたいことをまんま書いてますという気がして、それがむしろ良かった。日記みたい。近藤聡乃を知ったときと似た感覚を覚えた甘木唯子のツノと愛 久野遥子nyae私が初めて近藤聡乃さんを知ったのは映像クリエイターとしてだったので、漫画も描くと知って驚いたのを覚えてます。YouTubeで久野さんの映像作品も拝見しましたけど、映像クリエイターとしての仕事と同時にこの個性豊かな漫画作品を世に送り出したと考えると本当に「才能ってやつだな」としか言えない。 短編それぞれの感想を言葉にするのは正直難しい。キャラクターそれぞれはとても魅力的で、物語の中にも入り込めるんだけど、結局何がいいたいのかとか、意味がわからないものが多かった。汲み取る力がなくて申し訳ない。なのでこれは矛盾してるかもしれませんが、ファンにはなりました。是非ともまた漫画を描いてほしい。よろしくおねがいします。 オノ・ナツメの新作?老後のススメ 倖田青空ペリーと、勘違いしそうになるほど絵柄が似てますが、読むと別人であることがわかります。最初はそうでもないですが、読み進めるほどに絵柄がだんだんオノ・ナツメに近づいていきます。笑 別名義ではないという確証はありませんが、あとがきでご自身のことを「つたない漫画描き」と書かれてるので別人なんだろうと思ってます。 しかし、何故こんなにも似てしまったのか。その謎が解ける日は来るのか。 内容としては、ある老夫婦のクスッと笑えてたまにピリッと辛い、ほのぼのだけじゃない日常を描いていて、とても素敵な一冊となってます。他人から見たらどう見てもおばあさんだけど、自分ではそう認めたくない。自分にもいつかそういう時が来るんだろうなと思いました。困らせ上手のおじいさん困った じいさん 大江慎一郎 大江しんいちろう名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<910111213>>
連載中から読んでて「早く単行本にならないかな」と思いながらずっと待っていたのがやっと単行本になった。本当は発売当日に購入したかったが、中野のタコシェで買うと特典がつくというのを知ったのでタコシェで今日買ったがもう特典が終わっており一コマだけもらった。この時点で普通はテンションがむちゃくちゃ下がると思うが、いましろたかしのマンガでこういうのありそうだなと全然凹まずもらった一コマもすげー地味なコマで気分的には最高だった。 内容に関してはあえてほとんど触れないがどの話もむちゃくちゃいいし、ちょうどいい感じで力が抜けるところもあるし人生訓的なものもあり面白かったざんすね 本編も最高だったが、特に印象に残ったのは漫画バロンの編集長と会うときに西条が編集長が年寄りで杖をついて歩いていることを知ったときに「あんまり歩かせられないざんすよ」と言って近くの喫茶店を選ぶところ。いましろたかしのマンガはこういうところがたまらなくいい。 あまりにも面白くて帰りに電車で最後まで読んで家でもう一回読んでしまった。