入浴ヤンキース
男子高校生2人の趣味は…銭湯巡り!
入浴ヤンキース 奥嶋ひろまさ
たか
たか
読む前からわかってたけどやっぱ面白れ〜〜…!!新連載のたびに「ヤンキー漫画の名手」と表現される奥嶋ひろまさ先生ですが、今回読んでやっぱりヤンキーをかっこよく描く天才だなとあらためて思いました。 タイガー&ドラゴン(懐かしい)と呼ばれている主人公2人のよく喋る方・竜哉の、畳み掛けるような銭湯レポートがたまらない…!成り飯でファンになった自分は「これだよこれ…!!」と思わずニッコリしてしまいました。奥嶋先生の描くギャグシーンは毎回ボケがいいんですよね…かわいくて優しい。 そして「イケメンが風呂に入ったときにやってほしいカッコいい仕草」と言えばアレしかないと思うんですけど、それをバッチリ見せ場を作ってやってくれて「は〜〜!もう最高…!」という感じ。 しかもそのカッコいいシーンの見せ方がやりすぎてない、自然なところもまたいい。露骨に描きすぎると意図的なサービスシーンになってしまい「媚びてる」と感じるものですが、それがない。あくまでキャラの「カッコいい見せ場」というレベル。その匙加減が素晴らしい…! 2人が次にどんな銭湯に行くのか、今からメチャクチャ楽しみです。 【追記】現在、奥嶋先生が作画を担当しているBL作品『同棲ヤンキー赤松セブン』1巻の表紙も銭湯ですごく素敵です。こちらもヤンキー高校生が主人公ですが、生活描写がとにかく生っぽい実写ドラマのような作品ですのでこちらもぜひ…! https://comic-action.com/episode/13933686331613282934
漫画 黒川温泉新明館
もはや1人鉄腕DASH…! 1949年から始まる温泉旅館物語
漫画 黒川温泉新明館 柴田敏明
ぺそ
ぺそ
1949年の熊本県黒川温泉。温泉旅館・新明館の長男である主人公の哲也さん(19)は暮らしを支えるため学校を辞め、家業の他に近所の農作業や土木作業をして働いている。ちなみに19歳というのは数え年なので今で言う17歳です。 道が舗装されていない、バスが通ってない、ズックが貴重だから普段はわらじ、家族10人暮らしで家にラジオがない、林間学校の生徒たちが米を持参してくる、家族で晴れ着で百貨店に出かける…というのが当時の暮らしぶり。 家でわらじを編んだり道がまだアスファルトじゃなかったことは、父や祖父から聞いた昔の話と重なり実感を持って読むことが出来ました。 温泉を引くための配管もまだ竹で高熱に耐えられないので4・5カ月に一度新しいものに替えなくてはならず、山から竹を取ってきて節を抜いて設置するのも哲也さんの役目。 そのことについて「わしは長男じゃからあたりまえばい」というセリフがあり、山道を2俵(120kg)の米や石炭を「おいこ」で運ぶ姿とあいまって「リアル炭治郎だ…」と、なんだか感じ入ってしまいました。 https://togetter.com/li/1612718 常に自分たちの温泉を良くしようと考えている哲也さんは両親に呆れられながらも、露天風呂から見える裏山の竹を切ってツヅジやサツキを植えたり、岩肌をノミで(!)彫って洞窟温泉を作ったり…。 向上心が強く勤勉な哲也さんの姿に頭が下がる思いがします。 新明館そして黒川温泉が今後どうなっていくのか続きが楽しみです。 【現在の新明館の公式サイト】 https://shinmeikan.jp/spa/