青年マンガの感想・レビュー15414件<<542543544545546>>映画好きに超おすすめ!映画大好きポンポさん 杉谷庄吾【人間プラモ】猫あるくどストレートに映画愛を貫くストーリーは 映画好きならば痺れるはず! 各キャラクターの好きな映画が設定されているのですが、そのラインナップもかなりいいところついていたので、そこからも映画愛がビシバシ伝わってきて良かったです。凄い短編の名手が現れたプリズムの咲く庭 海島千本短編集 海島千本sogor2510篇からなる短編集。各話とも大きな仕掛けがないのに20ページ程の短い中にすごいドラマがある。どれを取っても長編作品に膨らませられるのに、それぞれのいいところだけをギュッと詰めこんだ1冊。 内容のバリエーションを見ても、ファンタジーあり、青春劇あり、ホラーあり、ホラーあり、セリフ無しのサイレントマンガありと多彩。 短編集だとどの作品が一番好みかなって考えるんだけど、この中からは選べない。短い話の中で世界観がしっかり出来上がってる、最初と最後の話が繋がってて全体が締まっている等々、読後感は「ひきだしにテラリウム」を想起させる。それくらい個々の作品の完成度が高く、かつ色の違う作品が揃ってる。主役が茄子茄子 黒田硫黄名無し黒田硫黄って頭の中に思い浮かんだシーン全部を描き出すことが出来るんだと思う。キャラクターの表情やポーズとか風景描写に何一つ不自由がない。ストーリーもそう。このマンガはどの話にも茄子が出てくる短編集だけど、シュチュエーションはそれぞれでSFだったり時代物だったりする。アニメーション映画にもなった「アンダルシアの夏」も収録されてるけど、動画でなくとも躍動的な絵とコマ割りで完成されているなぁと思いました。これをアニメにしたい気持ち分かる。壮大なストーリーや驚くような見せ場もあるけど、個人的には日常のささやかな一場面とか小さな吹き出しのセリフにぐっときます。流し読みは出来ない。向き合う程に面白いマンガだと思います。「こんなんズルいわ」疑似ハーレム 斉藤ゆうsogor25読み始めは演技で1人何役もやるって面白い設定だなーとか、そっか先輩のほうは大道具なんだとか、いろいろ思いながら読んでたんですが、読み終わったら感想は一言しかありませんでした。 「こんなんズルいわ」 1巻に30話も入っているので、1日1話ずつ読んで長く楽しんでいたい。 1巻まで読了 うーんダレカノセカイ 三都慎司名無しそんなに面白いかな、これ…… 2巻が電子のみで妥当だと思うが世界にもっと雨野さやかさんという才能を知って欲しいナナホシとタチバナ 雨野さやか兎来栄寿2015年に短編「星の砂」が発表された時からずっと応援しており、2018年にようやく初単行本が出た私的イチオシ新人である雨野さやかさん待望の新刊です。 この『ナナホシとタチバナ』は幼い二人の双子の少女たちが営む不思議な美味しいパン屋さんを中心に、主に1話完結型の物語が描かれて行くファンタジー作品となっています。心理描写の巧さが光る雨野さやかさんらしく、この物語でも心に響く人情ドラマが展開され見所の一つとなっています。 また毎回のお決まりである様々な美味しいパンを作るシーンはシズル感たっぷり。クロミカンとチョコレートのみつあみパンや、黒と白の悪魔と天使のバゲットなど実際に食べてみたくなります。 かわいい絵柄と作風が実にマッチしており、とても心温まる作品です。 ……というだけでは終わらないのが、『ナナホシとタチバナ』の魅力。単行本の表紙と裏表紙のコントラストにも込められた秘密が解き明かされる時が楽しみです。 雨野さやかさんの世界にまだ触れたことのない方も、ぜひここから入場してみて下さい。それぞれの正義銃座のウルナ 伊図透名無し※ネタバレを含むクチコミです。 猫と過ごす終末ウォーキング・キャット 北岡朋兎来栄寿近年はゾンビものが大流行しており「〜(オブザ)デッド」という作品が多数生まれていますが、こちらは「ウォーキング」の方を残したタイトルですね。 ゾンビが蔓延る終末世界で、生死もわからぬ最愛の妻を探し求める中で出逢った一匹の猫と旅をする青年のお話です。 ゾンビと闘うシーンも多いのですが、どちらかというとアクションシーンよりも「静」のイメージの方が強い作品です。それというのも、極限状況の中での登場人物たちの心理描写が丁寧に紡ぎあげられていくからでしょう。生死が掛かった瞬間に現れる人間の本質は、ホラーの醍醐味です。 そして、緊迫感溢れるシーンも多い一方で、猫の猫らしい行動に思わず笑わせられるシーンもあり抑揚が上手く効いています。猫好きの方ほどニヤリとできるかもしれません。 とりあえず何も言わずに1巻を最後まで読み通してみて欲しいです。現地で感じたくなるエーゲの風エーゲ海を渡る花たち 日之下あかめ兎来栄寿美麗な絵で描かれる15世紀ヨーロッパ紀行。それだけでも堪らないのですが、内容的にもとても良くお薦めしたい作品です。 イタリアのフェラーラから始まり、ヴェネツィアやクレタ島など諸国を少女たちが旅して行く様子が描かれて行きます。 ヴェネツィアのゴンドラやクロアチアの民族衣装などの名物が華やかなヴィジュアルで紹介され、実際に旅をしているような楽しい気分にさせてくれます。特に、丁寧に描かれる世界各地の名物料理は実食したくなること請け合いです。 丁度個人的に今年の初めにアテネからエーゲ海を渡ってギリシャの島に行ったり、そこからローマやヴェネツィアを旅して来たこともあって「あー、ここはこの前行った!」と、より楽しめる部分が多かったです。またいつか行きたいと思ったのですが、この作品を読んだことでその想いがまた一際強くなりました。 明るく和やかな雰囲気で進行する物語に、読んだ後は心も解きほぐれます。 中心人物が二人の少女なので、百合好きの方にもお薦めです。作者の成長速度がスポ根的!バトンの星 矢島光兎来栄寿『彼女のいる彼氏』の矢島光さんによる新作です。 矢島さんとは活動初期の頃から知り合いで、矢島さんが人生史上初めて描くというサイン色紙も頂きお店に飾っておりました。 それから2年と少し経ってから再びサイン色紙を頂いた時、見違えるほど画力が上達していて驚きました。 そして、この『バトンの星』を読んだ時に画力のみならず漫画力そのものが圧倒的に上がっていると感じました。 『潔癖男子!青山くん』の坂本拓さんの下でアシスタントをしながら美術予備校でデッサンなどの修行も積んだとのことですが、この短期間でここまで総合力が上がった方はなかなか見たことがありません。 テーマとなるバトントワリングへの愛。バトンを知らない読者をも惹きつけるバトンアクションのカッコよさ。イケメンと可愛い女の子を始めとする魅力的なキャラクターたち。テンポの良さ。 昔から「バトンマンガを描きたいんです!」と仰っており、原型となる作品のネームを見せて頂いたこともあって僭越ながらアドバイスもさせて頂いたのですが、『バトンの星』は本当に素晴らしい作品として結実したと思います。 連載は終わってしまっていましたがもっともっと見ていたい物語でした。矢島さんの今後の活躍もとても楽しみです。 3刷りおめでとうございます!有害無罪玩具 詩野うら兎来栄寿2月発売の単巻作品一押しです。 読み味として近いと感じたのは、星新一や筒井康隆のショートショートでした。 「見る人の五感を騙して周辺認識まで歪める万能デザイン人形」 「分岐し続ける多重世界を観測できるバッヂ」 「脳の全情報をコピーして醒めない夢を見続ける小箱」 など、表題作の「有害無罪玩具」の中には短いお話の中に短編を5個も6個も書けそうな奇想や思考実験的なものを盛り込んだアイテムが登場します。 また別のお話の「虚数時間の遊び」や「金魚の人魚は人魚の金魚」では、人が生きられる時間の限界を遥かに超えた遠大なスケールの物語が描かれます。 全体を通して、あまり他で見ないマンガという媒体で成し得る様々な実験的な表現手法が沢山登場するのも特色。それもまた、小説の既存の作法を大きく逸脱した筒井康隆の野心的な文体と演出を髣髴とさせました。 物語と演出が上手く相乗して、読む者の想像力や知的好奇心を激しく刺激してくれます。そして、それが不思議な快感をもたらしてくれる作品です。 尖った作品や少し変わったマンガを好む方、あるいは哲学的なものが好きな方にはぜひとも触れてみて欲しいと思います。予想以上に面白かった蒼茫の大地、滅ぶ 西村寿行 田辺節雄マンガトリツカレ男※ネタバレを含むクチコミです。さすが山崎紗也夏といった色気と面白さ「ひみつの林檎」ひみつの林檎 山崎紗也夏名無し3話まで読んだけどやっぱいい。 典型的な亭主関白な夫しか男を知らない主人公が、場末の飲み屋で働きながら男を買うというあらすじ。 3話でお金突き返されちゃったけど、どうする林檎ちゃん じんわり来た読切 探してよ トウテムポールたか※ネタバレを含むクチコミです。鬼才✕新鋭の本格派ミステリー「四月一日のエマ」四月一日のエマ リチャード・ウー 幾田羊名無しベルリンを舞台に描く本格派ミステリー!鋭い洞察力を持つ画家のエマが事件の秘密に迫る! 【著者】リチャード・ウー 【作品】 警部補 ダイマジン クロコーチ 【著者】幾田羊 【作品】 ブダペスト・シンドローム (第31回イブニング新人賞 準大賞) http://www.moae.jp/comic/budapestsyndrome 2080ATLAS (第29回イブニング新人賞奨励賞) http://www.moae.jp/comic/2080atlas/1 ドラマに先行しコミカライズ!「ミラー・ツインズ」を語ろうミラー・ツインズ 寺山マル 高橋悠也名無し連続テレビドラマ連動企画!! 同じDNAを持ちながら、真逆の人生を定められた“二人”――― 事件が事件を呼ぶ、衝撃のツイン・サイコサスペンス!! 【漫画】寺山マル 《過去作》サングリアル~王への羅針盤~ 【原作】高橋悠也 「劇団UNIBIRD」を主宰し、アニメやテレビドラマなどの脚本も手掛ける。17年には『仮面ライダーエグゼイド』でメインライターを務めた。 (引用:「ビッグコミック月刊スピリッツ」公式サイト) https://bigcomicbros.net/comic/mirrortwins/ (引用:ミラー・ツインズ - オフィシャルサイトより) http://mirror-twins.com/ =====【登場人物】===== 葛城圭吾…警視庁捜査一課刑事。兄の誘拐事件をきっかけに刑事の道を歩む。 葛城勇吾…20年前に誘拐された圭吾の双子の兄 白石里美…圭吾が唯一心を許す恋人。しかし勇吾とも繋がりがあり、「英里」と呼ばれる。 赤城克彦…警視庁捜査一課刑事で圭吾の同僚。 皆川耕作…緑坂署刑事巡査部長。勇吾誘拐事件の担当でもあった。 意外と少ない「スチームパンク」風漫画空挺ドラゴンズ アフタヌーン編集部 桑原太矩mampuku飛空艇に乗ってドラゴンを捕まえて食べる冒険ファンタジー&グルメ、ではあるのだが、 見たこともない龍肉の味に無駄に想像をめぐらすよりも、スチーム情緒あふれる空挺や世界観、キャラクターの魅力こそこの作品の一番のみどころではないかと。 あ、でも龍の革細工はロマンがあるなと思った独特な世界観のホラー漫画マリアの棲む家 鮪オーケストラ ハセガワM名無し私立探偵が社長令嬢マリアの捜索を依頼される。捜索場所はなんと一軒の家。家出でも誘拐でもなく家の中で行方不明になったという…。試し読みができる物語の導入部分でもだいぶ面白いんだけど、読み進めるほどに展開も広がってノンストップで読み終えてしまった。独特のホラーな世界観の描写は、作者の無意識的な素描から生まれたものらしい。これがいい味を醸しだして他にはない面白さに繋がっている。夢で見る風景みたいな描写にも心惹かれた。怖いんだけどセンスも感じる。ぜひまたホラー漫画を描いて欲しいなぁ。カッコイイぜ…ニンジャ=バッツ…!ニンジャバットマン 久正人 DC COMICSANAGUMAバットマンが戦国時代の日本に異世界転送されて 天下統一を果たしたトノ=ジョーカーとの決戦に挑むという狂気のプロットでカッ飛ばすDC一世一代の超企画。 それがまさかの久正人ワークでマンガ化とあっては読まないのが損すぎますよね。 なんでしょう。 陰影がいつもの3割増しでバチバチにキマりまくっていて マジで久先生が描くために存在しているコミカライズだなと思いました。 ジャパニーズ・アメコミの真髄を見て!!! そしてカバーの紙がいい。これは紙で買おう。 ナチス×ドイツ×メイド男子+復讐少女!!夜明けの旅団 片山ユキヲANAGUMA盛るよなァ〜〜〜要素をさァ〜〜〜。 しかしながらこのマンガが真に素晴らしいのは 異常な射撃の腕を持つメイド服の青年と親の仇への復讐に燃える少女のコンビが ゾンビやナチスとガチバトルを繰り広げるっていう キャッチーな要素の底の底に、血の通った人間のあったかさが しっかりと敷き詰められているところです。 食事のシーンとか、ちょっとしたふたりのやりとりとか、ゾンビを前にいがみ合っていた人間が手を取り合うとか…。 本格ゾンビ・アクション・ホラーの中に 片山ユキヲ先生の「やさしさ」の芯がきちんと通っているので ゾンビものの枠組みを超えて「人間ていいよね…」ってなっちゃうこと間違いなしの良作です。いいボーイ・ミーツ・ガールバスを釣るなら 鬼頭莫宏名無し釣りのことは全然わからないから、釣りの描写を真に楽しめてはいないと思うんだけど、それ以外の自然の描写とか小学生男女のやり取りが生み出す空気感が良かった水上節が光るアクション&コメディ二本松兄妹と木造渓谷の冒険 水上悟志mampuku全1巻とコンパクトにまとめられつつも水上ワールド全開。濃いキャラが休む暇なく現れてツッコミが追いつかないうちに楽しく読み終わっている。 座敷童や雪女が大立ち回りをしたと思っていたらクソデカいメカが登場したり滅茶苦茶ですw タイトルにもある「木造渓谷」の、何というか「世界の裏側感」は「百万畳ラビリンス」を彷彿とさせますね。「冒険」だけあってワクワク感ぱないです。ほんで最後には心にぐっと来てる。全1巻の良作。 妖怪相手にもきっちり報酬は請求する自営業ヒーロー・二本松兄妹もまた、変わり者だけど不思議と好感の持てる良主人公でした。変身のトリガーが××ってところも尖ってて良いw 映画鑑賞中のコマが良い水曜日のシネマ 野原多央鳥人間モーニングで読み切り掲載があったので読んでみた。コミックDAYSで連載中らしい。 ただ事務所のテレビで映画見てるだけでも、臨場感ある表現がされていい感じ。人の不幸でメシが美味い!飯うま探偵うまし! 夏花ナオトたかマンバで見つけて読んだ作品。 ギャグ漫画らしい絵柄がすき ギャグということで最初は主人公・うましの探偵ぶりに不安があった(※状況を悪化させる能無しの探偵が好きじゃない)けど、蓋を開けたら探偵としての能力はメッチャ高いのが意外だった。 「人の不幸でモリモリ白米を食うの、面白いけど昨今の社会を鑑みてコンプライアンス的にどうなの…?」と心の片隅で思ったが、読んでいけばそこはキチンと考えられておりよく出来てると関心。 気になるところといえば、不謹慎刑事(父親)が登場しているのに、主人公(と兄)の生い立ちが明らかになってないとこ。 何をどうしたらあんな人間に育つんだ、座間家とは一体…<<542543544545546>>
どストレートに映画愛を貫くストーリーは 映画好きならば痺れるはず! 各キャラクターの好きな映画が設定されているのですが、そのラインナップもかなりいいところついていたので、そこからも映画愛がビシバシ伝わってきて良かったです。