青年マンガの感想・レビュー15414件<<540541542543544>>面白かったこっちむいて! ポニーテール 真木しう名無しキャラそれぞれ個性があって面白かった 人物も背景も丁寧で好きな絵柄でしたしのちゃんかわいい志乃ちゃんは自分の名前が言えない 押見修造やむちゃ押見さんは私の中では惡の華のイメージが強くて、生理的に苦手だったんですが、こちらは読み終わってほっとしたというか、あぁこういう話も描くのか、みたいに思いました。なんだかほのぼのした漫画に見えても結構ナイーブな話だし、ギリギリのところを行ってるような繊細さがあって、10代のすっぱい時間だけ見せられたような感じです。季節ごとの溶接あるあると広島弁が楽しいほっこり漫画とろける鉄工所 野村宗弘名無し本当に大変な仕事だろうな…と思いつつ、溶接愛がひしひしと伝わる、本当に素敵なマンガ。 テレビドラマのような、小さな町工場ががむしゃらに頑張るストーリーではなく、鉄工所のみんなとその家族と一緒に春夏秋冬を過ごし、溶接の奥深さを知ることができる。 あとはこの作者にしか描けない、独特すぎるキャラデザも見所。 主人公北さんの上司である小島さんの頭部の造形は芸術です。 そういうキャラたちの中にいるからか、北さんが不思議とイケメンに見える。 個人的にはみんなで年一で社員旅行にいく回が好きです。明るいノリで結構スパイシーな4コマギャグ私立T女子学園 竹田エリ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 早藤君がクズすぎて途中でやめたくなります先生の白い嘘 鳥飼茜やむちゃ110年ぶりに性犯罪が厳罰化されましたね。男性にも適用される法になりましたし、保護者からの性的虐待もしっかり裁けるというのは大きなポイントですよね。 というわけで「男女の不平等」がテーマのこちらを是非1度読んで欲しいなぁと思いました。 男性よりは女性が好みそうな、ドロドロした恋愛を男性誌で掲載したところにすごく意味があるし、とにかく勇気のある作者だなと思いました。安定の北海道愛チャンネルはそのまま!【HHTV北海道★(ホシ)テレビ】 佐々木倫子nyae最近ドラマ化されたようですね。 まさかのバカ枠で採用された報道記者の雪丸花子。 安定感ありすぎる破天荒ぶり、周りを巻き込んで事故る力。絶対に裏切りません。 同期や上司達も雪丸に負けないくらい超個性的! ドラマも評判良かったみたいなので、見てみたい。 キャラクターそれぞれに濃密なドラマがある乱と灰色の世界 入江亜季名無し特に好きなのは、乱のお兄ちゃんと魔女の珊瑚ちゃんの話です。 お兄ちゃんが通う人間界の高校に珊瑚ちゃんも通うっていう展開、少女漫画的でキュンキュンが止まりません。 サブキャラへの愛と力の入れ方にも妥協がなく、たまにスピンオフの回が挟まってくるのですが、もれなく面白いです。 作者の振り幅の広さをこれでもかと実感できます。 妄想が膨らむ、ご近所ラブコメスキマスキ 宇仁田ゆみnyae主人公のヘイサクくんのまっすぐな性格が、なんだかからかいたくなるんですよね。体はでかいのに優しくてちょっとボーッとしてるところがヒロインのフミオちゃんはたまらんのでしょう。 初めはスキマからしか見れなかったあの子が目の前に現れたら… つ、ついに…と鼻息荒くなってしまいます。 とりあえず一巻読んでみた感想あさドラ! 浦沢直樹名無しちょっとまだこの作品の向かう先というか、主人公のあさちゃんの一代記だとしても、明らかにならない部分が多くてなんとも。 だって最後の足跡って…… ただ、いわゆる朝の連続テレビ小説のヒロインのように、強くたくましく生きてくれそうです。今後の展開が楽しみです。鋼鉄の義手を持つ伝説の護り屋「イージスの盾」!!闇のイージス 七月鏡一 藤原芳秀ANAGUMA想像したことはないだろうか。 どこか古びた喫茶店の指定席にいつも座っている謎の少女。 窮地に陥った者のみが彼女を通して秘密の仕事を依頼できる…。 それです。このマンガは。 弾丸すら弾き飛ばす鋼鉄の義手を持つ「イージスの盾」と呼ばれる伝説の「護り屋」が毎話非合法方面の護衛任務に挑む…。 中学生当時このあらすじによだれを垂らしながら食いついたのですが、本作の真のよさは重厚な人間ドラマにあります。 楯の前には毎話さまざまな事情を抱えた依頼人が現れるのですが、プロフェッショナルとしてどんな人間だろうと必ず護り通す。そこの交流が本当にシブいんですよ…。超ハードボイルド。 「護る」というテーマだけでこれほど話のバリエーションが出せるものかと驚きながら読んでました。 基本はオムニバスで短いシリーズがサクサク続いていくのですが、楯の仇敵の存在が明らかになり今までのキャラクターも関わって大きな物語に…という大好きなお約束も付いてきます。 続編の暁のイージスやクロスオーバーしたジーザスも合わせて読むともっと楽しいですよ! 近未来老後SF!半世紀の箱庭 かやまゆう鳥人間軌道エレベータが建設された結果、沸き起こる宇宙バブル。数多くの建造物が宇宙に作られ、そこに移住する人々が増えた時代。冒頭で、若い夫婦が宇宙へと旅立つ。その先にある夢が語られると思ったら……そういうのはすっ飛ばして、まさかの老後が描かれている。 老夫婦の暮らす場所は、宇宙バブルの頃には最先端だったホテルが老人ホーム化され、老朽化に耐えながら運用されているようなところ(低重力環境は老人ホームにちょうどいい)。医療の進歩で高齢者の肉体的な若返りはある程度、実現している。しかし脳についてはまだ未知数な領域で、認知症は解決されていない。そんな状況で暮らす、認知症を患った妻と、その夫のお話。 なるほど自分たちが年老いた場合、こういう環境に身をおくことになるのか……そんな想像をしてしまうほど近未来の世界観がすごく興味深かった。そして、ほとんどのSFが寿命を超越したり、心身共に若さを保ったものな気がするが、この作品は「わりと普通に老いる」という視点で描かれていてとても新鮮に感じた。 作中、リハビリを受ける高齢者たちが描かれている。認知症になっても手先を使うことは覚えているということで、キーボードやゲームコントローラーをガシガシ使っている姿にちょっと笑った。 自分が老人になっても……ゲームはしてそうだなぁ(笑)170億の女は嫌いですか?ビリオネアガール 支倉凍砂 桂明日香名無しまず最初にインベスターZ好きな人、こっちもお金の話だから読んでほしい。 インベスターZは「よし!青年、入部したな?100万分株を買え!」というトンデモ設定から入る感じだったと思いますがこっちもすごい。 「私、総資産170億なの。引く?」 から始まります。 引くどころかおこぼれをもらいたい設定。 デイトレの天才が非凡であることに悩むという悔しくも羨ましい話です。 金の価値は?…から、金とは何か?みたいなことまで考えさせられる話。 お金がないよりはあるほうが幸福度高いでしょうが、こんな何億も動かす人は何を考えて生活してるんでしょうか。 こんなに性格よくて美人でリーマンショック時に嬉々として株を売り買いしてる少女なんていたのか!? まあもちろん漫画だからっていうのもあるでしょうが。 リアリティない所も面白く思えるように少女の恋愛話も入れ込んであります。 リアル同業者は共感できる話なのかそうじゃないのかすら自分にはわかりませんが、デイトレ興味なくてもたぶん面白く思える話! 最高にハッピーな色彩!!読んでるだけで癒やされるキュロテ 瀧波ユカリ 関澄かおる ペネロープ・バジューたかな、何を言っているかわからねーと思うが、読めばわかる! いい香りや、綺麗な音を聴くと心が浄化される感じがするけれど、この本を読めばその美しい色彩で同じ体験ができるんです。 絵がオシャレでかわいい!! 目から幸せをダイレクトに摂取している感じがした。 何だこれ…!すごい!! まずもう、開いた最初のページの色がめっっちゃ綺麗! そしてめくってすぐの、登場人物たちがバストアップで描かれ並べられているページ。これが上品なカメオのようで、一目で「はい、この本好き!!!」となった。 そしてこの本は、自分で道を切り開いてきた女性の偉人たちを扱っている。 強い女を美しい色彩とデザインで語る本。 そんなん最高でしょ〜〜もう〜〜!! 友達(女の子)にいつかプレゼントであげたいな〜と思うくらい、素敵な作品です! 神は石に宿る石神伝説 とり・みき名無し神さまが祀ってある所は必ずと言っていいほど石だったりしめ縄だったりがあります。 深く考えたことはなかったけれど石に宿る神さまの話、そんな漫画面白いに違いない。 東京地下に巨石が現れたり、遮光器土偶が動き出す。 福岡の古墳で地震かと思えば石人が動き出す。 出雲の洞窟の石神。 吉備での石神。 謎の巨石が現代で動き出し、それを追う記者。謎の少年。戦う謎の自衛隊員。 神話に絡めてあったりどこかSFっぽかったりかっこいい! 巨大な生物(この場合石ですが)と謎の不適に笑む少年が出てくる作品は総じて面白いと思っています。 SF好き神話好きなひとは是非勧めたい本でした。移民、青春、そして故郷マッドジャーマンズ ドイツ移民物語 ビルギット・ヴァイエ 山口侑紀たか1980年代、内戦の続くモザンビークから東ドイツへ渡った3人の若者たちが主人公。 東ドイツで青春時代を過ごした経験がそれぞれの「故郷」との関係を変えることになる。 党に理想を抱く真面目なジョゼ 未来がないことを理解し遊びを大切にするバジリオ 残された家族のために働くアナベラ 本文によると、この3人は作者がインタビューを行った実在のドイツ移民たちを「結晶」したものなのだそう。 彼らの東ドイツ生活は、先進社会主義国の雰囲気・先のない単純労働・移民差別で窮屈なんだけれど、決してそれだけではなかったというのがとても印象的だった。 女の子と遊んだり、恋人に出会ったり、勉強を頑張ったり、映画・小説・ファッションを楽しんだりしっかり青春もしていた。 (東ドイツで出会った絵本や映画、アイスクリームのラベルなどが、フォトコラージュのように描かれるページがとても素敵) 鬱屈した遠い異国の地で、彼らなりに日々に楽しみを見出し生きている姿は読んでいてとても眩しい。 だからこそ、移民であるために訪れた残酷な青春の終わりには強い喪失感を覚えた。 それぞれが迎えたその後の人生は、日本でずっと暮らしている自分の想像も及ばない深い怒りと悲しみに満ちていて、彼らの感じた激しい想いが、ページにぶつけられたインクの色と形とリンクして訴えかけてくるのが壮絶。 故郷を離れたことがある人も、ない人も。 この本は故郷とは何かを見つめ直すきっかけになる本だと思います。ハイスクールバトラーななえ!最強! #読切応援ハイスクールバトラーななえ 佐久間薫名無し前号の喫茶とらんぽりんに続き、今号も独特の世界観に魅了された!ぜひとも連載してほしい! プリンセスに掲載されていたはず空飛べ! プッチ 完全版 おおひなたごうnyae純粋な少女漫画として読もうと思ったら、痛い目にあいます。 主人公プッチ以外にも濃いキャラクターたちがたくさん出てきます。 プッチのお母さん、うさぎなのにちょいエロに見えるのは私の目が腐っているから?美しいが故の不幸を描かせたら右に出る者はいない主に泣いてます 東村アキコnyaeこんな生きてるだけで人を不幸にし、そして自分も不幸になる人って泉さんしかいないでしょう。 度々出てくる変装(仮装?)が最高です。 泣いてばかりの泉さんだけど、キャラが強すぎる友達に支えられて、果たして幸せな未来は訪れるのか? 最終巻まで猛スピードで読みきれます!何者かになりたかった、なれなかった人へ華子のこと 冬川智子にわか38歳、ふと高校生に撮った華子という同級生の女の子の写真から「何者かになりたかった」あの頃を思い出す。青少年期の感傷が年相応に色褪せて描かれている。そこには特別な強い想いがあるようには描かれていない。もはや遠い思い出だからだ。だからこそリアリティがある。 「あの頃」があった全ての大人に響くであろう作品。 美しく爆笑をかっさらってく! #読切応援開運怪奇 吉原くん 黒崎冬子名無し美形男子高校生とバブリーな美女幽霊のコメディー! 二人とも美男美女なんですけど、どっちもちょっとおバカなのがいいですね。作中たくさんある小ネタがふいにどツボにハマるので油断できません。個人的には姉ちゃんの趣味が「魚肉ソーセージの金具あつめ」にやられました。おもしろいです。なんでSPAに載ってるんだろう……?ゴーマニズム宣言 2nd Season 小林よしのりmampuku 少し前に女子大生記事で炎上した下世話なオジサン向け週刊誌「週刊SPA!」……その誌上において数少ない読み応えのある数ページそれがゴーマニズム宣言w なんといってもこの雑誌、いきなり1ページめから女性への暴行傷害で起訴されているS氏の連載コラムが目に飛び込んでくる下劣ぶりですが、「エセではない真の保守」として世相をぶった切るゴー宣が、イデオロギー的に真っ向から対立しそうなS氏と1冊に同居してるというのは懐が深いというより節操がないようにも…。 ともあれ小林よしのり氏、ああ見えて大変な勉強家のインテリなので話には説得力がありますし、彼自身とは相いれない考え方の人にも一定の理解を示しつつも対比を交え自説を展開する論法は大いに学ぶところがあります。テレビ番組にもネットの掲示板やSNSにも人の話を聴けずに頓珍漢な噛み付きを繰り返す輩であふれかえっているので、彼のようなタイプはとかく誤解を受けやすいですね。もちろん私もゴー宣に書かれている氏の主張になにからなにまで賛同できるわけではないですが理解はできますし、「正論」を構築するのが上手いなぁと感心します。少なくとも冒頭のS氏のいい加減で不勉強な主張よりは遥かに…… ちなみに正論で武装した「ゴー宣」と比べて、FLASHで連載してる「辻説法」はオジサンのしょーもない下世話な本音がさらけ出されていて、これを同じ人が描いているのだから人間って面白いなと感じますw最高夫婦4コマここだけのふたり! 森下裕美nyae旦那さんのビジュアルの「どうしてこうなった」感はありますが 4コマ界のベストカップルといえばこの2人です。 この夫婦って元教師とその教え子なので、何を禁断の恋しちゃってんの、もう! という感じです。 全10巻、全く飽きずに読み終えられます。 グロテスクだけどどこか芸術的マリアの棲む家 鮪オーケストラ ハセガワMnyaeこの作品の魅力は表紙の美少女マリアの、地獄のような心象風景の表現だと思います。ホラーはホラーでもジワる的なものとは違い、シンプルに怖い、そしてものすごく気持ち悪い。 このマリアと部屋の秘密は何なのか、というミステリーでもあるのかと思いきや、終わり方は思ったよりあっさりでした。 panpanya世界が現実を飲み込んでいくグヤバノ・ホリデー panpanyasogor25まずはじめに、panpanyaさんの作品を読んだことがないという方。この段落で一旦回れ右して、取り急ぎ今作ではなく、著者のページから過去作を手に取って見てください。個人的には「足摺り水族館」もしくは「蟹に誘われて」が入り口としては良いのでは無いかと思います。 panpanyaさんの作品は、一度見たら忘れられない圧倒的な書き込み量とその書き込みによって生み出される現実とも非現実とも付かない摩訶不思議な世界観が最大の魅力です。過去5冊の単行本ではその世界観を余すところなく展開していましたが、今作ではそこから1歩踏み出した感じがあります。 表題作「グヤバノ・ホリデー」は未知の果物"グヤバノ"との出会いから、それを追い求めてフィリピンまで赴き実食に至るまでのドキュメンタリー風の作品です。 この物語を読んだ時、非実在の存在を描きながら現実・非現実の境目が曖昧になるpanpanyaさんらしい作品なのかと思っていましたが、"グヤバノ"という単語を調べてみて、それが実在する果物と分かった瞬間、物語の見え方が大きく異なってきます。 この物語は、グヤバノを追い求めて海外まで行くという点を除けば、ほぼ全て現実に存在する物が描かれています。これまでのpanpanya作品では実在物と非実在物を織り交ぜて世界の境目が曖昧な作品を描いていましたが、今作では描かれているものは全て実在する、でも世界観は非現実的ないつものpanpanya世界。これは、panpanyaさんが自身の作家性をもって現実を飲み込もうとしている、私達はその過程に立ち会っている。そう思うのは考え過ぎでしょうか。いずれにせよ、panpanyaさんは過去作を含めて線で追っていくべき作家で、そして現在における到達点がこの「グヤバノ・ホリデー」ではないかと思います。<<540541542543544>>
キャラそれぞれ個性があって面白かった 人物も背景も丁寧で好きな絵柄でした