青年マンガの感想・レビュー15398件<<392393394395396>>おっさんも美少女になりたいんだアラフォーリーマンのシンデレラ転生 荒木宰 原田まりる 森倉円兎来栄寿人間には変身願望という本能があります。現実の自分の姿や状態に満足できず別の何者かになりたい、という感情を持つことは古今を問わず普遍的なものです。 とりわけ現代社会では、おっさんはおっさんであるというだけで虐げられることも多いです。もし自分が冴えないおっさんではなく、誰からも憧れられる美少女になれたら……。意識したことはなくとも、あなたも潜在的にそんな願望を持っているかもしれません。 そんな、ifが起きた時の物語がこちらです。アラフォーのおっさんが、キラキラ輝く美少女アイドルの体に入ってしまったお話です。 とにかく荒木宰さんの描く女の子は常にかわいいのですが、フルカラーの本作ではより魅力に磨きが掛かっています。最早、暴力的。そして、そんなかわいい女の子たちの絡みがたっぷり描かれ、女の子同士の交流に心ときめく嗜好をお持ちの方は満たされること請け合いです。 夢のような状況ですが、主人公は側から見ているだけでは解らなかったアイドルの水面下の苦労などを実際に体験することで、考え方を変えていきます。 結局、どんな人にとっても他人の芝生は青く見えるけれど、そこには本人しかない苦労があるのだと思います。 最後に彼はどういった着地をするのか、華やかな世界の芳しさを味わいながら楽しみに見届けたいです。まさかの女性向け・美少女男体化『咲-Saki-』!?咲-Saki- re:KING’s TILE DRAW 小林立 極楽院櫻子兎来栄寿『咲-Saki-』シリーズをこよなく愛しており、どんどん増えて多層化していく世界観から織り成される重厚な魅力を愛して止まない私ですが、このスピンオフは予想外でした。 まさかの、元祖『咲-Saki-』のメイン登場人物をほぼ男女逆転させて、ストーリー展開はまったく同一で進めていくというもの(異性化していないのは今のところ須賀京太郎くらい)。 「美少女麻雀物語」が「美男子麻雀物語」となった訳です。数多ある作品を読んできた私でも、これは予想外すぎる展開でした。 しかし、元々『咲-Saki-』は美少女要素を抜きにしても非常に熱いストーリーが魅力のひとつ。故に、美少年になっても理論上は熱いスポ根青春作品として読めるはずです。そして、美男子が増えた分、今まで興味のなかった女性が楽しく読めるようになっているのではないかと推察します。 ただ、私は冒頭に述べた通り『咲-Saki-』シリーズが好きすぎて思い入れが常軌を逸しており客観的に見ることが難しいので、皆さんが読んでみた感想を、特に今まで『咲-Saki-』シリーズを読んだことがない方や女性の感想を聞いてみたいです。人生を変えるような朝ごはんワンナイト・モーニング 奥山ケニチ野愛続きがありそうなお話も、これでさよならなお話も、エロい話もエロくない話も、全部可愛くて照れくさくて胸がギュッとなる。どのお話も愛おしい。 一夜を共にして、全部さらけ出しているはずなのに、朝の光のもとではなんとなくよそよそしくなるのがなんともリアルでいじらしい。大人も学生も男も女も、ワンナイト明けの朝ごはんの前ではみんなみんな可愛い。 そして、朝ごはんが美味しそう。 コンビニのパンもお茶漬けも立ち食いそばもとても美味しそうに見える…ワンナイトの魔法なんでしょうか。 人間って愛おしいなあ、と思わせてくれる作品でした。 『なるたる』レベルの胸糞だと思うストーリーだった仮面ライダークウガ 石ノ森章太郎 井上敏樹 横島一 白倉伸一郎ラ・バルバ・デ※ネタバレを含むクチコミです。 STONeワールドSTONe ヒロモト森一starstarstarstarstarひさぴよ文明崩壊後の世界で生きる人類の末裔たちの海洋SFロマン。STONeの世界の海というのは、戦争によって変わり果ててしまった海が舞台になります。むさい男達ばかり登場する中、キュートな少女・ジジの活躍が光ってました。前史文明の遺物の設定や、巨大兵器、主人公ジジの生い立ちなど、ちょっと風の谷のナウシカを彷彿とさせる部分があって、アレを凶悪にしたようなダークな世界観に近い感じがしますね。おそらくヒロモト森一作品の中では一番スケールがデカくて、壮大なストーリーだと思うのですが、たった2巻でこの漫画は完結します。クライマックスまで怒涛の勢いが続き、後半は駆け足な展開になるものの、次から次へと見せ場があるので大作映画を観ている感覚で読み進められます。言わずもがなですが、作画に関しては圧倒的すぎるほど上手い。筆のような線の荒々しさだったり、迫力あるイメージボードのような見開きに、どこを切り取っても凄まじいレベル。凄すぎて、海が砂なのか水なのか最後までよく見分けがつかなかったのはここだけの話です…。ポジティブに遭難しよう!ソウナンですか? 岡本健太郎 さがら梨々名無し女の子が可愛い漫画読みたいな ライトな知識ものが読みたいな 冒険遭難ものが好きだな という人にはこれです! 遭難しても殺伐感がないので読みやすいと思いますオススメ!島耕作だけの弘兼憲史じゃない。SFだってすげえんだ。人間交差点(ヒューマンスクランブル) 弘兼憲史 矢島正雄さいろく人間交差点と書いてヒューマンスクランブルと読ませる。時代を感じますし、時代作ってたんだなぁと思うとゾクゾクしますよね。しない?そうか。 (昔はこういう↑語り口調のナレーション多かったんです) 本作は弘兼憲史の懐の広さ…とだけいうと原作者に失礼かもですが、なんとも素晴らしい弘兼憲史の「SF」になります。 聞いて驚くなかれ。 一言にSFと言い切っていいかは読者に任せますが、手塚治虫よろしくな組み立てと星新一のショートショートのような喜劇が素晴らしい作品です。 昔から見てたけど電子書籍でキレイに読めるの嬉しいですね、当時は子供だったからなー ともかく名作! 心も美しくなる女性刑務所の美容室のお話塀の中の美容室 小日向まるこ 桜井美奈兎来栄寿『ぼくの忘れ物』、『アルティストは花を踏まない』の小日向まるこさんの新作。本作は、桜井美奈さんの小説をコミカライズしたものとなっています。 原作は未読なのですが、女子刑務所内で受刑者が美容師を務める美容室という題材の非日常感で興味深く読めました。受刑者との雑談は禁止であるためお客さんは横につく刑務官としか話してはいけない(でもそれは受刑者を守るためでもある)、900円という料金の安さなどなど初めて知ることが多々ありました。 ただ、何と言ってもこの作品の魅力は人間の繊細な心の機微です。これまでの作品でもそうでしたが、小日向まるこさんは写実的でありながら優しい絵柄があいまって心の奥深くにまで沁みる空気感を醸成してくれます。 本作も、悲しい瞳が印象的な受刑者で美容師の葉留(はる)から発される嫋やかな言葉が、雑多な日々にささくれた心を穏やかに慰撫してくれるようです。 また、刑務官の菅井さんや78歳のお客さん・鈴木さんなど、歳を重ねた登場人物たちのエピソードは絶妙で巧いです。とりわけ、鈴木さんのお話では「生きる」ということそのものを感じさせられ、今後高齢化がますます進行する社会にあって大切なものを描いていると思いました。読む人の年齢によってさまざまな心情を寄せながら読める作品でしょう。 残念なことに短期集中連載のため全1巻なのですが、もっとずっと読んでいたい魅力に溢れていました。 幸いにもTwitterでご本人による1話試し読みが広く拡散され、多くの人が知るところとなりましたが、SNSなど使ったことのないような方、普段マンガを読まないであろう方にもお薦めしたい、優れた作品です。大人の物作り部活で、ウブな恋模様。不器用な匠ちゃん 須河篤志あうしぃ@カワイイマンガ趣味友と恋愛、と聞いて ①「話が合って楽しそう!」 ②「別れたら趣味友が減るのか…」 どちらを考えるかが、その人の恋愛への「前向き度」を示しているように思う。 ②を恐れつつ、恋は①から始まりがち。 避けられない、趣味友との恋愛。 □□□□□ 歯科技工士の藍川寛乃は、武器のミニチュア作りが趣味。ずっと一人で楽しんでいたが、偶然の出会いから大人の物作りサークル「アトム会」に入会する。 鉄道ジオラマ男子、ミニチュア店舗男子、デコスイーツ女子……初めて出来た趣味友と、部室に集まって個々に制作したり、道具を共有したりと、すごく楽しそう! そんなサークルは、誰にも趣味を打ち明けられなかった藍川にとって、居心地の良い空間。大切にしたいのに…… それを邪魔するのは「恋愛」。 それぞれの思惑がすれ違い、さらには藍川の同僚も喰い込んで……時にギクシャクしてしまうサークル。しかし面倒はあるものの、それぞれが誰かを傷付けまいという優しさで動くので、そこまでドロドロしない。 それでも傷つきたくなくて、恋を諦め趣味に逃げがちな藍川。気持ちは痛い程分かるが、それで本当に幸せになれるのか?……人間関係を避けてきた彼女に訪れた、遅い初恋の行方は……? 舞台は湘南地方だが、オシャレスポットよりも、武器模型の聖地・山海堂が何回も出てきて、登場人物がみんなビックリしているのがまた可笑しい(ただのお土産屋じゃないんですよ、知ってました?)。センスの塊の面白さ!亜童 天野雀starstarstarstarstar干し芋登場人物の豊かな表情が好き! 特に、表紙にあるようなエイトの表情は、守ってあげたくなる。 繁華街にある車型の店舗もお洒落て素敵♪ センスを感じる。 覚醒した、エイトが今後どうなっていくのか、楽しみ過ぎる!! 日本人的LGBTへの偏見とそれを受ける人の気持ち弟の夫 田亀源五郎さいろくすごい色々な視点で描かれていて、ストーリーも普通に良かったし勉強にもなりました。 実際に自分の兄弟姉妹が同性婚した、ないしはカミングアウトしてくれたとして、その事実をどう解釈するのかなーと思いましたが、やっぱり本人が幸せだったらなんでもいいんじゃないかなと考えたりしました。 複雑なようでとてもシンプルで、「愛」と「世間体」と「親」「家族」をテーマとしたいい作品でした。 正直、最初は面白半分で(というか下世話な興味で)1巻無料の時に読んだんですが、すごく真剣なマンガだったなぁダンプカーバトル漫画ダンプ野郎~疾走編~ たがわ靖之 牛次郎starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男※ネタバレを含むクチコミです。これが日本のヒップホップ漫画少年イン・ザ・フッド SITE(Ghetto Hollywood)hysysk今までにもいくつかラップをテーマにした漫画はあるし、監修でラッパーが参加してたりもするけど、これは作者が90年代の東京でヒップホップ文化にどっぷり浸かった当事者で、現在もシーンの重要人物。 フィクションと史実を織り交ぜつつ、MIX TAPEとかグラフィティとかドラッグも含めてラップだけじゃないトータルな文化を描いているので、好きな人にはたまらない(もしくはちょっとイキってた頃を思い出して恥ずかしい)と思う。背景や小物に当時のものが散りばめられてるし、BUDDHA BRANDのCQとNIPPSも少し出てくる。かといって単なる懐古趣味や教養主義でもなく、今につながる文脈を伝えるものとして正しくヒップホップ的なんじゃないかな。 私は地方在住で至って普通の高校生だったからこの辺の文化は完全に後追いだけど、引き続き応援したい。 笑いを通した人間ドラマべしゃり暮らし 森田まさのり六文銭20巻一気に読んでしまった。 主人公だけでなく、お笑いに取り憑かれ、その世界で生きていくことを決断した「芸人たち」の人間ドラマな作品です。 苦悩や葛藤、お笑いに対する哲学が、登場人物によって様々で、 メインキャラだけでなく、脇キャラまで本当に魅力的です。 また緻密な調査をしたのでしょうか。 お笑い界の良い面も、そして厳しい面も、本当に丁寧に描いており、リアリティが凄いです。 実際の番組のオマージュや、漫才の大会、ビッグ3など、現実にある設定も生かしているので、よりそのように感じますね。 このキャラのモチーフは誰かな?とか考えると、それも楽しいです。 また、本作の特筆点は、漫才のライブ感。 これがもう紙面からもビシビシ伝わってきて、よく静止画の漫画で表現できたなとうなります。 ネタにあわせて計算されたコマ割りが、テンポよく進み読んでて小気味よいんです。 著者自身も、2018年のM-1の3回戦までいったというから、ネタの完成度も高いです。 笑いあり、涙ありの本作。 一気読みをおすすめします。キャラが立ってて読みやすいHANAGATA こやす珠世名無しロシア育ちでバレエをやっていたという主人公は精悍な顔立ちの気が強い青年なんだけど、母から日本語を覚えたため喋り方が女っぽい…というキャラのパンチがすごくよかった。 面白いかって言われるとうーんって感じなんだけど、とにかくキャラがよくて歌舞伎の描写もリアルで重厚で読み応えがあった。未完の「ファウスト」集大成ネオ・ファウスト 手塚治虫名無し※ネタバレを含むクチコミです。 驚くほど多彩な作風 #1巻応援麦酒姫 朝陽昇名無しまるでティンカーベルのような可愛らしいビールの妖精さんが印象的ですが、読んだら作品ごとに絵柄もストーリーも雰囲気が変わるので驚きました。あなたも読んでみたら必ずお気に入りが見つかると思います。私は「雨ののち、晴れののち、」を読めたので本当に単行本を買ってよかったと思いました。戦時中の国立競技場で学徒出陣を見送った女性が、終戦後に同じ場所で東京オリンピックの開会式を見届けるという話です。単なるいい話ではなく、その日を複雑な心境のまま迎えたことが描かれています。あの日が今日に繋がっていることを忘れてはいけないと身に沁みました。ちなみにTwitterバズり漫画に無知な自分でも知っている「金曜日、蟹をのせて」も収録されていました。魚で全て問題を解決旬魚礼讃 九十九森 木村知夫starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男主人公は老舗仲卸業者築地大藤の息子で自分の店で扱っている魚が具体的にどのように漁がされたり食べられたりするのを知るたびに日本全国を旅している。 江戸前の旬の原作者と俺の大好きなマッチョ★マックスの作者だから間違いなく面白いだろうと思いながら読んだが期待以上の面白さだった。魚のうまそうな描写、人間関係の問題を一緒に漁に出たり食事すれば解決するといういい感じの内容だった。 木村知夫の料理マンガの魚版を「旬魚礼讃」だとしたら肉版である「肉男(ニクダン)!!」も電子書籍になって欲しい 山田参助先生もつるんとした美少年を描かれるんですね十代の性典 山田参助名無し「山田参助の桃色メモリー」と前後して描かれた作品ですが、女と男のエロよりも心理描写が深くて私はこっちの方が好きです。こんなにトキメクはずじゃなかったのに不覚にもキュンキュンしてしまいました…。前半の「愛と青春のハミガキ」「ヘルスの若大将」「こんにちは☆青大将」はBLっぽい要素が強めです。少女漫画みたいなホワワ〜ンとしたトーンが場を盛り上げてくれています。いいです!タイトルにもなってる「十代の性典」は今の山田参助先生のエロ描写の雰囲気が一番残ってるかも。エロティクス・エフで掲載されたらしいですがコメディーちっくなエロです。後半ラストの「若さでムンムン」はゲイコミックと言ったらいいのかな。濃いです!好き嫌いはあるかもしれませんが絵的な魅力があるのでグイグイ読んじゃいます。エロ以外にも漫画としての試行錯誤もたくさんあって面白いです。 何故あんなに薬剤師が前に出てくるのか?アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 荒井ママレ 富野浩充ヘケケ※ネタバレを含むクチコミです。美しいだけではないから漫画になる白虎 森の覇王へ 分冊 鄭錫鎬野愛漫画の世界に放たれた水墨画の白虎は、どことなく粗削りで不器用に映った。美しくて高貴なだけの存在ではなく、弱肉強食の理を必死で生き抜く只の動物だった。 この作品には台詞や吹き出しが一切なく、水墨画だけで物語が進められていく。 描かれている動物はどれも美しい。もふもふの毛並み、ギラギラ輝く瞳、鋭い牙や爪が緻密に繊細に描き込まれている。 そして、作者の画風なのか狙いなのか私の勘違いなのかわからないけれど、粗削りなのだ。どこを切り取っても掛け軸に収まりそうなほど美しいのに、衝動のままに描いたかのような荒々しさを感じる。 だからこそ、今にも動き出しそうなリアルさがあるし、残酷な場面も多いけれど動物達の可愛らしさや体温も感じられるように思う。 綺麗な水墨画を堪能しただけでは、漫画を読んだという感覚は得られない。 美しさだけではない絶妙な揺らぎ感が、この作品を漫画たらしめているのかもしれない。清野とおる先生に飯の話を聞いてほしいのだゴハンスキー 清野とおる野愛みんな大好き清野とおる先生×みんな大好き飯のお話。最高ですね。 おこだわりよりも純粋に飯の話なので「あーわかるわー」とか「やってみたい!」度が高かったです。 好きな食べ物の話って間違いなく楽しいんですが、いざしようとなると「こんな個人的な話して相手は楽しいんだろうか?」みたいに疑心暗鬼になっちゃうことありませんか? わたしはよくあります。暗いので。 なので清野とおる先生のように質問しまくりツッコミまくり時には罵倒したり褒めたたえたりしながらお話聞いてくれる人がいたら最高だなあと思います。 この作品に書かれている飯エピソードはそもそも面白いけど、それをさらに面白くする清野先生すげえなあ…いっぱいお寿司食べてね…と胸が熱くなりました。 とり急ぎセブパは絶対やろうと思いました。 マンバのインタビューから生まれたらしい脱サラ41歳のマンガ家再挑戦 王様ランキングがバズるまで 十日草輔さいろくマンバ通信でのインタビューから生まれたエッセイ漫画らしい!すごいね 王様ランキングの8巻を読み終わったらレコメンドされたので読んでみたけど面白かった。 自分も振り返ってみれば大きな挫折や自信を打ち砕かれるような出来事があったもので、今の自分を形成しているものやどうしてこうなった(なれた)かを分析しているところは見習いたいものだなーと思いました。 やっぱ絵柄が特徴的だよね、このままいろいろな作品にも手を出してもらって挑戦と経験してもらってまだまだ成長するぜーっていうのを見せてもらいたいなぁクリエイターの拘り→極上ギャグに!#1巻応援となりのフィギュア原型師 丸井まおあうしぃ@カワイイマンガこちら、フィギュア原型師が集まる工房を舞台にした四コマ漫画なのですが、これが物凄く笑える!ページを進めるごとに積み上がった設定が生きてきて、ぐんぐん面白くなっていく、最近まれに見る爆笑ギャグ漫画です。 △▽ △▽ △▽ オタク語りが止まらなくなる故に普段無口な、フリー原型師の半藤は、尊敬する原型師・桐山a.k.a.滝館おこめ先生が代表を務める工房のメンバーに。 見た目も精神年齢も子供の桐山代表、彼女をうまいこと操る萌え系原型師・斎藤(デブ)、超人見知りな性格と裏腹にマッチョ&クリーチャー系を得意とする女性原型師・羽喰に、メンバー行きつけの喫茶店の店員・実方せっちゃんを加えた面々の、日々のあーだこーだで進むのですが……。 創作愛故の歯止めの効かなさ、顧客からの無茶振りへの対応、メンバー達の濃すぎるキャラクターとそれを普通に受け止めるせっちゃん……そして無口だが心の声の多い半藤のツッコミ!特にオタク心を解する人には、共感と笑いのポイントが多いです。 納期にまーにーあーわーなーいー!の苦しみからワンフェス的なイベント、原型師の3DCG事情等々、楽しい事も大変そうな事も全部笑いに昇華していて、この業界への愛すら感じさせてくれる作品だと思います。そして女性陣がみんな可愛い! フィギュア業界にちょっとでも興味がある人なら、絶対笑えて「愛せる」作品だと思います。 ●試し読み https://sp.seiga.nicovideo.jp/comic/48728<<392393394395396>>
人間には変身願望という本能があります。現実の自分の姿や状態に満足できず別の何者かになりたい、という感情を持つことは古今を問わず普遍的なものです。 とりわけ現代社会では、おっさんはおっさんであるというだけで虐げられることも多いです。もし自分が冴えないおっさんではなく、誰からも憧れられる美少女になれたら……。意識したことはなくとも、あなたも潜在的にそんな願望を持っているかもしれません。 そんな、ifが起きた時の物語がこちらです。アラフォーのおっさんが、キラキラ輝く美少女アイドルの体に入ってしまったお話です。 とにかく荒木宰さんの描く女の子は常にかわいいのですが、フルカラーの本作ではより魅力に磨きが掛かっています。最早、暴力的。そして、そんなかわいい女の子たちの絡みがたっぷり描かれ、女の子同士の交流に心ときめく嗜好をお持ちの方は満たされること請け合いです。 夢のような状況ですが、主人公は側から見ているだけでは解らなかったアイドルの水面下の苦労などを実際に体験することで、考え方を変えていきます。 結局、どんな人にとっても他人の芝生は青く見えるけれど、そこには本人しかない苦労があるのだと思います。 最後に彼はどういった着地をするのか、華やかな世界の芳しさを味わいながら楽しみに見届けたいです。