ゴリせん~パニックもので真っ先に死ぬタイプの体育教師~

不死身の熱血教師が繰り広げる死にギャグ漫画

ゴリせん~パニックもので真っ先に死ぬタイプの体育教師~ 酒井大輔
ピサ朗
ピサ朗

タイトル通りにゴリラみたいな顔をした体育教師が、○○で真っ先に殺されるor死ぬシチュエーションに遭遇しまくり、刺されて撃たれて食われてと一歩間違えばグロテスクな散々な目に会うのだが、全く気にせず熱血教師としてそういうシチュエーションを持ってきた存在を生徒として指導を繰り返すギャグ漫画。 とにかくよくまあこれほど思いつくものと感心するほどに第一話や冒頭で死ぬタイプのシチュエーションが詰め込まれており、それらをものともしないゴリせんの無敵っぷりと、良い先生っぷりが中々笑える。 流石に話が進むと突然死ぬような目に会うパターンも無くなってくるが、その代わり生徒と化した怪異や超常存在、ゴリせんの掘り下げとかでベクトルの違うギャグコメディをやっていてクスリとくる。 ゴリせんのキャラ自体も良い熱血教師っぷりで死ななかった事に安堵するというか、この手の教師はろくに掘り下げない事で恐怖を煽り罪悪感を軽減したりとしてたのかなと考えたり。 突然死パターンは結構網羅していて、創作をやってる人には何らかのインスピレーションが来るかもしれないが、基本はギャグなので感覚の世界だろうし、合う合わないは大きいだろうが自分には結構合った、第一話見て笑ったならオススメ。

紛争でしたら八田まで

『MASTERキートン』好きにはオススメしたい新連載!

紛争でしたら八田まで 田素弘
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

この新連載はどうなるんだろう、とモーニングで様子を見ていたけど、もう面白いことが確定したので安心して楽しめる!! 八田さんが世界各地で小さく起きている民族間、言語、思想のすれ違いで巻き起こる問題を知性とちょっとした格闘で解決!解決したらまた次の現場へ急行し、その地域の言語や慣習、政治など多角的にみっちり叩き込んで問題へ挑んでいく。 世界中を交渉して回る解決屋! その仕事の名は、「地政学リスクコンサルタント」! もう、こんなの間違いなく面白いに決まってる! 『MASTERキートン』好きな人にはぜひオススメしたい。 キートンは考古学者兼保険屋だけど、元軍人で戦えるし、それぞれの土地に詳しい必要があったり争いの仲裁を行ったりもしていた気がする。 すっごくざっくり言うと、立場や職業こそ違えど八田さんも似たようなものだ。 実は『勇午』をちゃんと読めてないのでいつか読みたい。ふわっとしか知らないけど同ジャンルなのかな。 まず、タイトルにもある「紛争」。 何を持って紛争と呼ぶのか調べてみた。 『一般的に「紛争」とは、「少なくとも2つ以上の主体が、希少な 資源(富や権力など)を同時に獲得しようとして相争う社会状況」と定義される』 この漫画で最初に出てくる事例がとても分かりやすい。 イングランドとアイルランドが揉めるという内容。 まさに、2つの主体が争う状況なわけでそこで八田さんは華麗に解決するかと思いきやわりかし腕力でねじ伏せている。それもたまには必要だよね。 八田さんのネーミングって「切った張ったの世界」って言葉から来てたりするのかなって少し思った。 https://comic-days.com/episode/10834108156713454523 そして、2話から描かれる呼び出された土地はミャンマー。 「歴史・宗教・政治・経済・軍事・エトセトラエトセトラ」を一週間でビッチリ詰め込んで挑むが・・。 「ミャンマー企業紛争編」から「タンザニア魔女狩り騒乱編」へ。面白い~! 世界を少し移動すれば何かしらで揉めている。 具体的にも抽象的にも何かしらの境界線があれば揉めるのが人間だ。 八田さんの旅が終わることはあるのか?お金次第? 人や場所、環境が変われば揉める内容も変わるので一生楽しめる漫画になるんじゃないかとワクワクしている。 単純に、国際情勢へ興味を持つきっかけにもなるし! ありがたや~! 作者の過去の読切がこちら。 主人公のキャラクターが少し似てるかも? 『定時退社でライフルシュート』 https://comic-days.com/episode/10834108156637582721

ローゼンメイデン 愛蔵版

まきますか まきませんか

ローゼンメイデン 愛蔵版 PEACH-PIT
Nano
Nano

引きこもりの中学生桜田ジュンは、怪しげな通販サイトで様々なものを買っては期限ぎりぎりにクーリングオフをするというちょっと暗い趣味を持ちつつ日々を過ごしていた。 ある日、大きな鞄が届く。 こんなもの頼んだ覚えはないと思いつつ開けてみると、そこには美しい少女人形が入っていた。 薇を回してみると、なんとその人形はまるで生きているかのように喋り動き出すのだった。 彼女は真紅と名乗り、そしてジュンに問う。 「死にたくなければ、誓いなさい。薔薇の指輪にかけて」 20周年&愛蔵版発売おめでとうございます!!! ずっと昔から大好きな作品です。人生のバイブルです。 まず画がずっと美しい。書き込みすごい。 小学生時代めちゃくちゃ模写したのを覚えています。大変だった。 そして個性豊かなキャラクター。 7体のドールズと人間たち。みんな魅力的。 特に蒼星石が本当にマジで大好きです。愛してます。 彼女の事を語り出すとキリがないので割愛させていただきます。 それとローゼンメイデンには数々の名言があると思います。 帯にも書かれている真紅の「闘うことって生きるってことでしょう?」はすごく印象深いし、とてもいい言葉だと思います。 アニメもすごくいいです。声優さんが合いすぎてる。 旧アニメも新アニメも何週もしました。 私の人生で最も影響を受けた作品といっても過言ではないくらい、今までずっと触れてきた作品です。 今回20周年ということで刊行された愛蔵版、これさえ読めば漫画ローゼンメイデンのこと丸わかりです。 今まで触れてこられなかった方も、この機会にぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか!