あらすじ人生と看取りのリアルストーリーがここに。『透明なゆりかご』『不浄を拭うひと』ヒット作連発の沖田×華が終末期病棟(ターミナル)を描く! 引きこもりの妹サトコが突然、家に現れた… 彼女の抱える悩みはどうすれば解決できるのか? 死にゆく者と生きる者が触れ合う時に見えてくるものとは―― 人間は、誰でも最期がある。それぞれの最期が映し出す、生きるということ… 沖田×華の渾身作、第4集。
読んでいて、似たような病棟で働く親族が昔「姥捨て山」と例えていたのを思い出した。 「お別れホスピタル」は幸せな最後が多いので、創作が混じっているんだなとわかりやすい。 でもわそうでもなければ、創作よりひどい現実はコメディにすら見えないのかもしれない。 ヘルパーさんが患者さんに怯えながら介助しているワンシーンですら、とても切実で辛かった。 聞いた話で思い出したのは、コロナが出てくる前は「ノロ」が一番恐ろしい病気だったそうだ。 発生したら病棟中をすべて消毒した話も聞いたが、漫画を見るに、文字どおりすべて消毒したんだろう。 医療従事者の方々には頭が下がる。 みんな年を取ればいずれ認知症にかかって、体が思うように動かなくなって、となるのだから、終末期病棟についてちょっと知っていても損はないかもしれない。 我々のころに、このようなかたちの終末期病棟が残っているかはわからないけど。