あらすじ終末期病棟で繰り広げられる死と生の物語。病気やケガ、老衰といった回復が見込めない患者の“終の棲家”終末期病棟(ターミナル)。その終末期病棟の主任となった看護師・辺見。「患者に関わることのできる最後の人間」として気持ちも新たに職務に臨むも、課題は山積みで…? 人の最期を看取る場所・終末期病棟で、看護師・辺見は管理職として奮闘する――。沖田×華の意欲作、第13集。
読んでいて、似たような病棟で働く親族が昔「姥捨て山」と例えていたのを思い出した。 「お別れホスピタル」は幸せな最後が多いので、創作が混じっているんだなとわかりやすい。 でもわそうでもなければ、創作よりひどい現実はコメディにすら見えないのかもしれない。 ヘルパーさんが患者さんに怯えながら介助しているワンシーンですら、とても切実で辛かった。 聞いた話で思い出したのは、コロナが出てくる前は「ノロ」が一番恐ろしい病気だったそうだ。 発生したら病棟中をすべて消毒した話も聞いたが、漫画を見るに、文字どおりすべて消毒したんだろう。 医療従事者の方々には頭が下がる。 みんな年を取ればいずれ認知症にかかって、体が思うように動かなくなって、となるのだから、終末期病棟についてちょっと知っていても損はないかもしれない。 我々のころに、このようなかたちの終末期病棟が残っているかはわからないけど。