あらすじ超高齢化社会の今だから読むべき問題作 累計15万部(紙+電子)突破! 死を迎える時、その人の人生すべてが表れる… 大ヒット作『透明なゆりかご』沖田×華が描く終末期病棟の人間ドラマ、いよいよ第3集! モラハラ夫とその妻、ともかく人迷惑な患者、認知症同士の恋愛、母の年金目当ての息子―― ひとりひとりの患者から見えてくる、人が死ぬこと、そして生きることの“意味”。沖田×華だから描ける、人間ドラマがここにある。
読んでいて、似たような病棟で働く親族が昔「姥捨て山」と例えていたのを思い出した。 「お別れホスピタル」は幸せな最後が多いので、創作が混じっているんだなとわかりやすい。 でもわそうでもなければ、創作よりひどい現実はコメディにすら見えないのかもしれない。 ヘルパーさんが患者さんに怯えながら介助しているワンシーンですら、とても切実で辛かった。 聞いた話で思い出したのは、コロナが出てくる前は「ノロ」が一番恐ろしい病気だったそうだ。 発生したら病棟中をすべて消毒した話も聞いたが、漫画を見るに、文字どおりすべて消毒したんだろう。 医療従事者の方々には頭が下がる。 みんな年を取ればいずれ認知症にかかって、体が思うように動かなくなって、となるのだから、終末期病棟についてちょっと知っていても損はないかもしれない。 我々のころに、このようなかたちの終末期病棟が残っているかはわからないけど。