あらすじ大きな反響を呼んだコロナ特別編、収録! 『透明なゆりかご』『不浄を拭うひと』も話題の 沖田×華が描く終末期病棟(ターミナル)だから 露わになる人間ドラマがここに! 主人公・辺見の憧れの先輩である赤根さんに なんとステージ4のガンが発覚してしまう… 大学入学が間近となった息子に対してどう接するべきか、悩む赤根さんに、辺見ができることとは? そして雑誌掲載時に大きな反響を呼んだ特別編 「コロナと闘う看護師たち」を収録。沖田×華にしか描けない“病院のリアル”… 第5集も胸の奥底を打つこと間違いなし!
読んでいて、似たような病棟で働く親族が昔「姥捨て山」と例えていたのを思い出した。 「お別れホスピタル」は幸せな最後が多いので、創作が混じっているんだなとわかりやすい。 でもわそうでもなければ、創作よりひどい現実はコメディにすら見えないのかもしれない。 ヘルパーさんが患者さんに怯えながら介助しているワンシーンですら、とても切実で辛かった。 聞いた話で思い出したのは、コロナが出てくる前は「ノロ」が一番恐ろしい病気だったそうだ。 発生したら病棟中をすべて消毒した話も聞いたが、漫画を見るに、文字どおりすべて消毒したんだろう。 医療従事者の方々には頭が下がる。 みんな年を取ればいずれ認知症にかかって、体が思うように動かなくなって、となるのだから、終末期病棟についてちょっと知っていても損はないかもしれない。 我々のころに、このようなかたちの終末期病棟が残っているかはわからないけど。