あらすじ

加納の“告白”からの逃亡──傷ついた小早川の背を押すため、星野は彼を体育祭の応援団副団長に推す。小早川は、かつてない大役に、空回りながらも奔走する。だが、その応援団の団長・小野寺には、星野海咲を巡る秘密があった──。
星野、目をつぶって。 1巻

冴えない美術部員・小早川は、人気者のギャル・星野の超地味な素顔を知ってしまい、成り行きで化粧がド下手な彼女のメイク係をすることに! クラスの地位は月とスッポン、性格は水と油。最初は衝突ばかりを繰り返す二人に、分かり合える日はくるのか……!?

星野、目をつぶって。 2巻

星野海咲は人気者で、ギャル。教室の誰にも秘密にしているが、素顔が超地味だ。そして、リア充のくせして正義感が強い。小早川は、そんな彼女の秘密を守る星野専属のメイク係。ふたりの学園生活には、数々の試練が待ち受ける。小早川を敵視する星野の親友・莉穂。陰湿ないじめを受ける美術部員・松方。波乱の連続に、秘密の関係の行方は──。

星野、目をつぶって。 3巻

クラスで人気者のギャル、星野美咲のメイク係をすることになった小早川。彼女のすっぴん(超地味!)の秘密を守る不思議な関係が、周囲の人々を徐々に感化してゆく。そして、人付き合いを疎んでいた小早川にもまた、変化の兆しが…。そんな小早川の姿に目を留め、声をかけてきたのは、野球部エースの高橋良太。彼が小早川に持ちかけた衝撃の相談とは──。

星野、目をつぶって。(4)

素顔が超地味なギャル・星野。彼女のメイク係になって以来、日陰者・小早川の日常は大きく変わっていく。美術部と野球部の合同夏合宿。小早川はついに、過去に救えなかった少女・加納と向き合う瞬間を迎えていた──。

星野、目をつぶって。(5)

素顔が超地味なギャル・星野。彼女のメイク係になったことで、クラスの日陰者・小早川の日常は大きく変化していく──。弓削先生が去りし学校で、二人のもとに訪れたのは、星野の秘密を知る少女、鍔生木春。彼女の相談は、学校中を巻き込む大騒動に…!

星野、目をつぶって。(6)

波乱に満ちた文化祭が終わり1週間、小早川と星野にも日常が戻ってきた。だが、二人の周囲に静かな変化が……。松方が文化祭以来学校を休んでいるのだ。彼女を訪ねた二人が目にしたのは、意外な人物と密会する松方の姿だった──。

星野、目をつぶって。(7)

加納の“告白”からの逃亡──傷ついた小早川の背を押すため、星野は彼を体育祭の応援団副団長に推す。小早川は、かつてない大役に、空回りながらも奔走する。だが、その応援団の団長・小野寺には、星野海咲を巡る秘密があった──。

星野、目をつぶって。(8)

冴えない少年・小早川と、三人の少女たち。加納は、勇気を持つ少年に恋をした。松方は、孤高な心を持つ少年に恋をした。そして、星野は──? それぞれの想いを乗せた、たった一度の、人生で一度の、高校2年生の修学旅行が始まる!!

星野、目をつぶって。(9)

小早川と星野は付き合い始めた。「秘密」を守るため、ドタバタは尽きないが、このひとときは間違いなく「青春」だ。小早川は、デート費捻出のため人生初のアルバイトへ。だが、アルバイト先には恐るべき「魔女」が待ち構えていた──。

星野、目をつぶって。(10)

クラスの日陰者・小早川と人気のギャル・星野は恋人同士になっていた。一方、いじめの加害者・被害者だった加納と松方は、漫画制作を通して奇妙な友情関係を築いていた。その二つのささやかな人間関係は、安定しているようにみえた。だが──。「青春」は時に鋭く皮膚を裂く。

星野、目をつぶって。(11)

クラスの日陰者・小早川と人気者のギャル・星野は恋人同士…だった。星野が素顔を教室で晒すまでは。消えた星野を追って小早川も東京へ。そこで遭遇したのは松方と加納!? 一方、東京で孤独に震える星野を救ったのは、学校を去った恩師・弓削先生──。「青春」の歯車は音を立てて噛み合い始める。

星野、目をつぶって。(12)

「素顔を見せた以上、元の学校生活には戻れない」と、東京から帰還し気落ちする星野。そんな彼女に小早川が見せたのは、この1年間で得た絆の姿──。そして、小早川に残されたのは“最後”の仕事。星野海咲を、最後の最後まで救うこと。いま少年は、少女のために走り出す──。思春期の、周囲とうまく噛み合えないすべての少年少女に送る青春群像劇!

星野、目をつぶって。(13)

高2最後のイベント《粧歩祭》──。その中で誰もが、胸の痛みに向き合う。加納も、松方も、高橋も、雪姫も、莉穂も。そして、星野と小早川も。長く、短い、傷だらけの「一年間」が終わり、そしてまた始まる! 「星野、やっぱりお前のせいだ──」。周囲と噛み合わない不器用な者たちの青春群像劇、ここに完結!