「そうだ、今日は山へ行こう」 …ある日の朝、小説家の生方(うぶかた)は目覚めと共にそう思い立つ。一切の日常を後にして、取材でもなんでもなく、ただ山に行くため、彼は自転車で出発するが…!? 表題作ほか、母と子を描く「春の小川」、実験的な野心作「柳の木」など、日常と非日常が混じり合う瞬間を切り取った、シリーズ“ここではないどこか”連作集・第一弾。 ※このコンテンツは「山へ行く」文庫版をデジタル化したものです。
「そうだ、今日は山へ行こう」 …ある日の朝、小説家の生方(うぶかた)は目覚めと共にそう思い立つ。一切の日常を後にして、取材でもなんでもなく、ただ山に行くため、彼は自転車で出発するが…!? 表題作ほか、母と子を描く「春の小川」、実験的な野心作「柳の木」など、日常と非日常が混じり合う瞬間を切り取った、シリーズ“ここではないどこか”連作集・第一弾。 ※このコンテンツは「山へ行く」文庫版をデジタル化したものです。
白血病治療のため、1年1ヶ月遅れで高1になった春太郎。オカマにしか見えない教師や優しいぽっちゃり少年などのバラエティ豊かな人々に囲まれ、どこにでもあるようでどこにもない学園生活が始まる!
革命を目指す若者達の青春群像劇。この物語の登場人物達は決して特別ではない――。物語の舞台は1969年から1972年にかけての日本。ごく普通の若者達が、矛盾に満ちた国家体制を打破するため、革命運動に身を投じていく。それは、正しいことのはずだった……。激動の学生運動の行き着く先とはどこなのか!?全ての世代に捧げる、若き革命家達の青春群像劇。雑誌収録時から全ページにわたり、加筆修正した完全版!!
1968年。盗んだ拳銃で4人を殺している連続射殺魔のN、大学を中退して漫才をしながら映画監督を夢見るT、薬学部の学生で革命に情熱を燃やすヨーコ。3人は新宿のジャズ喫茶で運命的な出会いを果たした。やがて彼らはTが書いたシナリオをもとに3億円を現金輸送車から強奪する計画を実行にうつしたのだが…。
別の萩尾先生の作品で、少女向けのものはわたしにあまり刺さらないんではないかとの不安を感じていたのですが、この作品はとても良かったです!! 特に、生方さんの子供がマタタビ(飼い猫)のお産の際に背中をさすっていたところ(会話中で出てくるだけですが)!!わたしも小学生の頃、飼い猫の出産に立ち会い、夜を徹しておなかをさすっていたので、すごく親近感が湧いて、一気に面白く感じられました!! また、手塚先生の火の鳥復活編が引き合いに出されたところもすごく興奮しました!!! 他の方のレビューを見ると、「柳の木」の評判が高いようでしたが、私は良い話とは思いつつも、そこまでの感動はできませんでした。これもわたしが子供を産んでないためかと思います。 萩尾先生の作風がわかってきたので、次は大長編ものにチャレンジしてみたいと思いました!