あらすじ【それぞれの願い、それぞれの苦悩…】自分のために断酒を続ける桂コーチの期待に応えるよう、ひろみはがむしゃらにテニスに打ち込んでいく。そんな中、滝に打たれる裕介の姿を目撃。母を捨てた父を恨み、それ以上に幼稚な自分に苛立ちを覚える裕介。そんな裕介に、桂は同じく不幸な境遇を生き抜いた男、宗方仁の話を始める。
主人公と宗方仁の関係がすごく好き。藤堂さんはじめ、主人公の周りは良い人が多すぎる。人によっては良くなかった点として挙げるかもしれないが、私は彼らの精神性に感動した。だからこそもう少し周りの物語も読みたかった。 細かいところを見れば突っ込みどころは多々あって好みは分かれると思われる。だが、それ以上に不思議な魅力を感じさせてくれる作品。また読み直したい。