あらすじ盟友との再会、哀しき別れ――。日本中に展開されたBADAN(バダン)の拠点も、ライダーたちの活躍によって4つの組織を鎮圧。残るは6地区となった。そのひとつ、東海地区で「ブラックサタン」と交戦していたストロンガーの前に現れたのはジェネラル・シャドウと……!?一方、九州地区で「ゲドン」と交戦していたアマゾンは、ガガの腕輪を奪った十面鬼(じゅうめんき)を追って時空魔方陣に飛び込む!その先に待つものは――!?
子供のころに見た正義のヒーローって、やっぱり頭の中で美化されているものなんですね。『仮面ライダー』も懐かし物のテレビ番組で見ると、あれっこんなだったかな?、と正直がっかりすることも。自分が冷めた大人になってしまったせいでもあるかもしれません。しかしこの作品を初めて読んだとき、子供のころのあの熱さが戻ってくる感覚を覚えました。正義という言葉に照れを感じさせない胸を熱くさせるヒーローが、頭の中で美化された状態でここに存在しているのですから。アメコミのハリウッド化と同様、ヒーローの本質はまったく変化させずに現代風の活劇にリメイク。かつテレビシリーズの続編の体裁をとっており、世界各地で起きる怪事件を歴代ライダーが解決していくさまは、「あぁヒーローが戻ってきた」という気持ちでいっぱいになります。この復活編の後はZX編になり、少し世代はずれますが、正義に目覚める過程で歴代ライダーと絡みも多く、1号~ストロンガー世代でもすんなり受け入れられるはず。その世代にも読んだ感想を聞きたいですね。