あらすじ

超美女レスラー、アトミック・ローザは、その兄・北上哲也とともに、お色気を売り物にするのではない本格ストロング・スタイルの女子プロレスを目指していた。感銘を受けた忠治は、高校レスリング界の雄・南郷との戦いで正しいレスリングの基礎を学んで行く。ローザと北上は、テレビ放映を獲得して去って行くが、木曽中レスリング部は北上直伝のコーチのお蔭で強化され、対校大会で初優勝を果たした。次は小瀬の率いるサッカー部へ!
夕やけ番長 1巻

悪名高い不良中・木曽中学校に転校してきた赤城忠治は、ケンカの強い元気な少年。クラスメイトから、その強さを見込まれ、いじめグループの番長連合退治を頼まれる。一度は断ったものの、彼らの行動を見るに見かねて全員を叩きのめす。やがて事態は収束に向かい始めるが、彼らの背景に居る黒幕・影の大番長が現われ―――。

夕やけ番長 2巻

木曽中学の熱血児・赤城忠治は影の大番長との対決で失明寸前の大怪我を負う。やがて影の大番長は家庭環境での間違った教育から心を大きく歪めている事に気付く。忠治は男同士が徹底的に戦うことこそ、彼の心を救う道と考え彼との再対決を決心する。目の見えぬまま繰り広げられる壮絶なチェーンデスマッチ、果たして対決の行方は――――。

夕やけ番長 3巻

忠治が倒した大番長の変わりに、新たに番長連合の総番長になった黒部塔助。あまりの乱暴振りに手を焼いた木曽中学は少年院に引き取ってもらおうと係官を呼ぶ。塔助のさびしい生活ぶりを見てしまった忠治は自分が悪役を演じることで塔助を救おうとある計画を立てる。その計画とは―――。

夕やけ番長 4巻

番長連合は自分たちでは忠治に敵わぬとわかり、合気道の師範代・秋月源次をけしかける。忠治は腕を折られながらも源次を一蹴りで倒す。負けを認めた番長連合は反省の証明としてゴミ(トラック数百台分)を埋めるための穴掘りを命じられる。一週間後ゴミは埋められ、余った土は土俵として作られる。初めて成し遂げた共同作業に番長連合は感激し涙する。これをきっかけに木曽中にもスポーツ部を作ることになる。忠治はキックボクシング部を作ること提案するが―――。

夕やけ番長 5巻

順調に活動を進めるキック・ボクシング部だったが部員の小瀬が不良高校生を倒した事で、その不良の兄、高校空手界の王者・鮫川巨鯨の怒りを買ってしまった。空手対キックの対抗試合となり、キック側は散々痛めつけられてしまう。最後は鮫川と忠治の一騎打ちとなったが、忠治が辛勝した。それを機にキック・ボクシング部を廃部にした忠治は、様々なスポーツ部を創設する。黒部以下元番長連合の面々は、各部のキャプテンとなって目覚しい活躍を見せた。そして卒業の時――。

夕やけ番長 6巻

夏休みを利用して、おじいちゃんの昔の柔術の弟子が住んでいる、日本海に面した漁村にやって来た忠治。開発計画に反対して村八分になっている波江と祖父の家の立ち退きを巡って、忠治の正義感が爆発する。また奥多摩にサイクリングに行った忠治たち一行が、キャンプ場荒らしのフーテンどもを懲らしめる話や、スキー場で銀行強盗の一味と戦ったり、一泊二食つきで三百円の民宿を餌に強制労働させる漁村の話など、サイド・ストーリー集。

夕やけ番長 7巻

二年生になった忠治は、ケンカへのエネルギーを創立したばかりのスポーツ部強化に注ぎ、臨時部員として各クラブの助っ人を買って出る。最初は得意の柔道。区内柔道大会に出場した忠治は、木曽中を三位に入賞させた。これで忠治は、各部から引っ張りだこになる。次に野球部に入った忠治は、守備は下手だが超人的長打力で代打の切り札となったが、白亜学園戦ではエース疾風の変化球に手も足も出ずに三球三振。奮起した忠治は、極東大学野球部のエース・西田に、変化球うちの特訓を受け――。

夕やけ番長 8巻

水泳部に移った忠治は、お金持ちの後輩を助けた縁で千葉の別荘で合宿する事になった。ところが東京から来ていたフーテン一派にサザエ泥棒の濡れ衣を着せられ、地元の漁師達から吊るし上げを喰うハメに。忠治はフーテンのボスとの対決で疑いを晴らし合宿は無事終了した。その後、区内中学大会で木曽中水泳部は初優勝を飾る。次に忠治が入ったのはレスリング部。ところが忠治の繰り出すのはプロレス技ばかりで部員は閉口していた。そこに、興行元の暴力団のような男達とともに、超美女レスラーが――。

夕やけ番長 9巻

超美女レスラー、アトミック・ローザは、その兄・北上哲也とともに、お色気を売り物にするのではない本格ストロング・スタイルの女子プロレスを目指していた。感銘を受けた忠治は、高校レスリング界の雄・南郷との戦いで正しいレスリングの基礎を学んで行く。ローザと北上は、テレビ放映を獲得して去って行くが、木曽中レスリング部は北上直伝のコーチのお蔭で強化され、対校大会で初優勝を果たした。次は小瀬の率いるサッカー部へ!

夕やけ番長 10巻

ロバート・ダグラス率いるアメリカンスクールに敗れた木曽中サッカー部は、その悔しさを糧として雪山で特訓を行い、リターン・マッチに完勝する。その後、青木照夫の母親が自動車事故に遭うが、責任を逃れようとするタクシー会社から賠償金をとって事件を解決したのも忠治だった。力の有り余る忠治は、夏祭りの相撲大会大会で五人抜きを果たす。そこで知り合った盲目の少女ユキに、せめてもの慰めにとヒヨコを買ってやった。だがそれが、思わぬ悲劇に発展して――。

夕やけ番長 11巻

冬休みの宿題に出された“わが尊敬する偉人の研究”に、忠治は故郷の生んだ国定忠治を選び、赤城の山の郷土図書館へ資料探しに出向く。がその結果、国定忠治がいかに極悪非道な人物だったかを知った。打ちのめされた忠治は荒れ、無法な連中と次々にケンカをし、警官まで投げ飛ばす始末。しかし結局、自分が憧れていた通りの“男の中の男”になればいいと、達観するのだった。忠治のケンカは止まなかったが、大山泰子が転校してきて、その巨体で男子生徒を屈服させようとした時――。

夕やけ番長 12巻

白蘭女子高3年生で牧コンツェルンの娘・牧ルリ子が仕組んだ番長王座決定戦。やむなく参加した忠治は、どの競技でも番長達を寄せ付けぬ強さを発揮した。その前に立ちはだかったのは、ルリ子に惚れている紅華高校の渡源平である。彼は犯罪を犯してまで競技をやり遂げたが、最後のプロレス・デスマッチで忠治に敗れる。忠治の次の助っ人は、ボクシング部。底知れない忠治の強さに、注目する人物が――。

夕やけ番長 13巻

木曽中学の3年生になった赤城忠治は、ボクシング部の主将になる。ある日、荒木先生の旧友で、少年院の教官をしている天知が、木曽中と少年院のボクシング対抗戦を申し入れてきた。対戦結果は基礎の出来ていない少年院チームが連敗。しかし忠治の対戦相手の白椿錠はキック・ボクシング界で、その名を知られたプロだったが、試合は反則のキックを使った白椿の負け。その1週間後、試合の決着をつける為に白椿は少年院を脱走。花火見物の日、忠治とボクシングでの戦いが――。

夕やけ番長 14巻

夏休みになって、木曽中ボクシング部は再度、少年院チームと対抗試合をする。基礎練習を積んだ少年院チームは善戦し、忠治―白椿の対戦も、壮絶な打ち合いの末ダブルKOの引き分けに終わった。二学期が始まる頃、北見冬彦という転校生が編入してきて、得意の剣道で乱暴の限りを尽くす。そして何と、忠治までもがただの一撃で倒されてしまい……。

夕やけ番長 15巻

家をなくし、故郷の赤城に戻る事になった忠治。だが修学旅行に参加を決めた忠治は、木曽中の癌・北見をその旅行中に排除する事に成功した。そして忠治の才能に惚れこんだ旭ヶ丘高校の好意で、寮を提供してもらえる事になり、忠治は卒業まで木曽中に通える事になる。体操の能力を開花させた忠治は、前途洋々だったが、オッチョコチョイな小瀬のためにアキレス腱を切る重傷を負ってしまい―――。