あらすじ夏休みを利用して、おじいちゃんの昔の柔術の弟子が住んでいる、日本海に面した漁村にやって来た忠治。開発計画に反対して村八分になっている波江と祖父の家の立ち退きを巡って、忠治の正義感が爆発する。また奥多摩にサイクリングに行った忠治たち一行が、キャンプ場荒らしのフーテンどもを懲らしめる話や、スキー場で銀行強盗の一味と戦ったり、一泊二食つきで三百円の民宿を餌に強制労働させる漁村の話など、サイド・ストーリー集。
この漫画が冒険王に連載されていた当時、小学生高学年だった私は単純に主人公赤城忠治の暴れっぷりが好きで読んでいたと思うが、今回、梶原一騎原作漫画として読み直しをさせて貰い、色々な発見が有りました。この作品以降の梶原作品に繋がる、例えば、橋の欄干を物語の流れに沿って使ったり、影の番長を登場させるなどのエピソードが面白く嬉しくなってしまいました。梶原作品を知る上で大切な作品だと考えます。単純に赤城忠治の豪快さ・爽快さだけでも楽しめる傑作だと思います。