あらすじ家をなくし、故郷の赤城に戻る事になった忠治。だが修学旅行に参加を決めた忠治は、木曽中の癌・北見をその旅行中に排除する事に成功した。そして忠治の才能に惚れこんだ旭ヶ丘高校の好意で、寮を提供してもらえる事になり、忠治は卒業まで木曽中に通える事になる。体操の能力を開花させた忠治は、前途洋々だったが、オッチョコチョイな小瀬のためにアキレス腱を切る重傷を負ってしまい―――。
この漫画が冒険王に連載されていた当時、小学生高学年だった私は単純に主人公赤城忠治の暴れっぷりが好きで読んでいたと思うが、今回、梶原一騎原作漫画として読み直しをさせて貰い、色々な発見が有りました。この作品以降の梶原作品に繋がる、例えば、橋の欄干を物語の流れに沿って使ったり、影の番長を登場させるなどのエピソードが面白く嬉しくなってしまいました。梶原作品を知る上で大切な作品だと考えます。単純に赤城忠治の豪快さ・爽快さだけでも楽しめる傑作だと思います。