あらすじ冬休みの宿題に出された“わが尊敬する偉人の研究”に、忠治は故郷の生んだ国定忠治を選び、赤城の山の郷土図書館へ資料探しに出向く。がその結果、国定忠治がいかに極悪非道な人物だったかを知った。打ちのめされた忠治は荒れ、無法な連中と次々にケンカをし、警官まで投げ飛ばす始末。しかし結局、自分が憧れていた通りの“男の中の男”になればいいと、達観するのだった。忠治のケンカは止まなかったが、大山泰子が転校してきて、その巨体で男子生徒を屈服させようとした時――。
この漫画が冒険王に連載されていた当時、小学生高学年だった私は単純に主人公赤城忠治の暴れっぷりが好きで読んでいたと思うが、今回、梶原一騎原作漫画として読み直しをさせて貰い、色々な発見が有りました。この作品以降の梶原作品に繋がる、例えば、橋の欄干を物語の流れに沿って使ったり、影の番長を登場させるなどのエピソードが面白く嬉しくなってしまいました。梶原作品を知る上で大切な作品だと考えます。単純に赤城忠治の豪快さ・爽快さだけでも楽しめる傑作だと思います。