あらすじ水泳部に移った忠治は、お金持ちの後輩を助けた縁で千葉の別荘で合宿する事になった。ところが東京から来ていたフーテン一派にサザエ泥棒の濡れ衣を着せられ、地元の漁師達から吊るし上げを喰うハメに。忠治はフーテンのボスとの対決で疑いを晴らし合宿は無事終了した。その後、区内中学大会で木曽中水泳部は初優勝を飾る。次に忠治が入ったのはレスリング部。ところが忠治の繰り出すのはプロレス技ばかりで部員は閉口していた。そこに、興行元の暴力団のような男達とともに、超美女レスラーが――。
この漫画が冒険王に連載されていた当時、小学生高学年だった私は単純に主人公赤城忠治の暴れっぷりが好きで読んでいたと思うが、今回、梶原一騎原作漫画として読み直しをさせて貰い、色々な発見が有りました。この作品以降の梶原作品に繋がる、例えば、橋の欄干を物語の流れに沿って使ったり、影の番長を登場させるなどのエピソードが面白く嬉しくなってしまいました。梶原作品を知る上で大切な作品だと考えます。単純に赤城忠治の豪快さ・爽快さだけでも楽しめる傑作だと思います。