あらすじ木曽中学の3年生になった赤城忠治は、ボクシング部の主将になる。ある日、荒木先生の旧友で、少年院の教官をしている天知が、木曽中と少年院のボクシング対抗戦を申し入れてきた。対戦結果は基礎の出来ていない少年院チームが連敗。しかし忠治の対戦相手の白椿錠はキック・ボクシング界で、その名を知られたプロだったが、試合は反則のキックを使った白椿の負け。その1週間後、試合の決着をつける為に白椿は少年院を脱走。花火見物の日、忠治とボクシングでの戦いが――。
この漫画が冒険王に連載されていた当時、小学生高学年だった私は単純に主人公赤城忠治の暴れっぷりが好きで読んでいたと思うが、今回、梶原一騎原作漫画として読み直しをさせて貰い、色々な発見が有りました。この作品以降の梶原作品に繋がる、例えば、橋の欄干を物語の流れに沿って使ったり、影の番長を登場させるなどのエピソードが面白く嬉しくなってしまいました。梶原作品を知る上で大切な作品だと考えます。単純に赤城忠治の豪快さ・爽快さだけでも楽しめる傑作だと思います。