あらすじ忠治が倒した大番長の変わりに、新たに番長連合の総番長になった黒部塔助。あまりの乱暴振りに手を焼いた木曽中学は少年院に引き取ってもらおうと係官を呼ぶ。塔助のさびしい生活ぶりを見てしまった忠治は自分が悪役を演じることで塔助を救おうとある計画を立てる。その計画とは―――。
この漫画が冒険王に連載されていた当時、小学生高学年だった私は単純に主人公赤城忠治の暴れっぷりが好きで読んでいたと思うが、今回、梶原一騎原作漫画として読み直しをさせて貰い、色々な発見が有りました。この作品以降の梶原作品に繋がる、例えば、橋の欄干を物語の流れに沿って使ったり、影の番長を登場させるなどのエピソードが面白く嬉しくなってしまいました。梶原作品を知る上で大切な作品だと考えます。単純に赤城忠治の豪快さ・爽快さだけでも楽しめる傑作だと思います。