あらすじロバート・ダグラス率いるアメリカンスクールに敗れた木曽中サッカー部は、その悔しさを糧として雪山で特訓を行い、リターン・マッチに完勝する。その後、青木照夫の母親が自動車事故に遭うが、責任を逃れようとするタクシー会社から賠償金をとって事件を解決したのも忠治だった。力の有り余る忠治は、夏祭りの相撲大会大会で五人抜きを果たす。そこで知り合った盲目の少女ユキに、せめてもの慰めにとヒヨコを買ってやった。だがそれが、思わぬ悲劇に発展して――。
この漫画が冒険王に連載されていた当時、小学生高学年だった私は単純に主人公赤城忠治の暴れっぷりが好きで読んでいたと思うが、今回、梶原一騎原作漫画として読み直しをさせて貰い、色々な発見が有りました。この作品以降の梶原作品に繋がる、例えば、橋の欄干を物語の流れに沿って使ったり、影の番長を登場させるなどのエピソードが面白く嬉しくなってしまいました。梶原作品を知る上で大切な作品だと考えます。単純に赤城忠治の豪快さ・爽快さだけでも楽しめる傑作だと思います。