間違いだらけでも好きだよ、と世界(キミ)は、僕に、言う。淋しい「一人」と「一人」が出会い、人生は輝き出す。生きていく淋しさを抱えた、すべての人の心に虹をかける短編八編を収録。
間違いだらけでも好きだよ、と世界(キミ)は、僕に、言う。淋しい「一人」と「一人」が出会い、人生は輝き出す。生きていく淋しさを抱えた、すべての人の心に虹をかける短編八編を収録。
ようこそ、ショートショートのワンダーランドへ。笑顔と涙、驚きと共感。コメディ、昔話、ファンタジー、SF……新進の気鋭、九井諒子が描く万華鏡のようにきらめく掌編33篇。―Web文芸誌マトグロッソでの、2011年8月~2012年12月の約1年半の連載分全篇のほか、「えぐちみ代このスットコ訪問記トーワ国編」「神のみぞ知る」、描き下ろし作品も収録。
エピソードとエピソードの間に区切りがないような感じがして、短編集だけどずっと同じ漫画を読んでいるような気持ちになる。この作者が描くキャラクターは表情の変化で感情を伝えることが少ないので、その分発せられる言葉ひとつひとつが輝きを増す。ただ不思議なことに、読んでるときは夢中になるし、印象的なシーンはあるんだけど、ストーリーそのものがあまり記憶に残りずらい気がする(自分だけだろうが)。だからこそ定期的に読み返せば、その都度新鮮な感動を得られるとも言える。と今回久しぶりに読み返して思った。