あらすじ

張繡(ちょうしゅう)と荊州の劉表が手を組み挙兵するという情報を耳にした曹操は、張繡討伐のため、南陽の宛城に向け出兵する。修理中の東の門を攻めるべく、西門を三日三晩攻めた曹操だったが張繍に仕える賈詡(かく)は曹操の企みを読み、東門に罠を仕掛ける。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(76)謀略戦(1) ~(81)陳父子の暗躍 までを収録したものです。
カラー版 三国志 1巻

2021年、横山光輝が構想を開始し50年を迎えた不朽の名作『三国志』。ここに総天然色版として再誕!! 黄河のほとりで一人佇む若者は、母に飲ませる茶を仕入れるべく1ヵ月に1回訪れるという洛陽船を待っていた。時に中平元年(184年)、腐敗した漢の世を正すべく立ち上がった黄巾党ではあったが、その暴虐ぶりは人民の心をますます不安なものへと変えていた。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(1)黄巾賊の乱~(7)乞食部隊までを収録したものです。

カラー版 三国志 2巻

幽州の太守・劉焉に謁見した劉備たちは義勇軍を率い、黄巾賊討伐を申し出る。黄巾賊が幽州の大興山に陣を張ったことを知った劉備たちはこの戦いの先陣を務め、破竹の勢いで勝ち進む。青州城が黄巾賊に囲まれ落城寸前であることを知らされると、休む間もなく救援に向かうのだが……。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(8)初陣~(13)鉄門峡の死闘までを収録したものです。

カラー版 三国志 3巻

難敵・張宝を攻略し、鉄門峡での死闘を制した劉備たち義勇軍。勢いに勝る官軍は曲陽方面の黄巾賊軍を討ち果たし、都には平和が訪れたかにみえた。官軍の武将たちはそれぞれに恩賞を授かるが、劉備たち義勇軍はどんなに武功を挙げようと正規軍ではないというだけで冷遇される。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(14)十常侍~(19)何進将軍の死 までを収録したものです。

カラー版 三国志 4巻

謀殺された何進将軍の仇を討つべく、袁紹は十常侍に反旗を翻す。その戦いの最中、新帝と協皇子(陳留王)は張譲に連れ出されてしまう。何とか無事に2人を見つけ出した袁紹は、帰路、董卓に遭遇する。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(20)西涼の董卓~(25)奸雄立つ までを収録したものです。

カラー版 三国志 5巻

国を憂える将たちは、曹操の飛ばした檄に応え続々と河南に結集していた。何進将軍の腹心だった袁紹もその一人として轡(くつわ)を並べる。曹操は袁尚を反乱軍の総大将に推挙するのだった。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(26)義軍集結~(32)壊滅曹操軍 までを収録したものです。

カラー版 三国志 6巻

逃げる董卓軍を深追いした曹操軍は、地の利を生かし待ち伏せした董卓軍の反撃に遭う。窮地に陥った曹操を曹洪が救うが、行く手を大河に阻まれ、後方から迫る敵の軍勢に曹操は覚悟を決めるのだが……。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(33)曹操の危機~(38)和睦 までを収録したものです。

カラー版 三国志 7巻

袁尚の弟・袁術は南陽を任されていたが、土地はそれほど豊かではなく袁尚の援助に負うところが大きかった。兵糧が尽き始めた袁術は懇意にしている荊州の劉表に助けを求めるが体よくあしらわれてしまう。怒った袁術は、袁尚と劉邦、両者に恨みを持つ孫堅に密使を送るのだが……。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(39)孫堅立つ ~(44)絶纓の会 までを収録したものです。

カラー版 三国志 8巻

「絶纓の会」の故事通り、貂蝉を呂布に預けることにした董卓だったが、貂蝉の機転により翻意してしまう。貂蝉を妻にめとれず、恥をかいた呂布は、王允の口車に乗り、董卓打倒を決意するのだが……。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(45) 董卓暗殺計画(1)~(50) 罠と罠 までを収録したものです。

カラー版 三国志 9巻

死を偽装し兗州から呂布軍を退けた曹操だったが、天災に見舞われる。イナゴが大量発生し、地上から作物がなくなったのだ。兵糧が尽きかけた曹操は、黄巾賊の残党が汝南に多く残っていることを耳にする。彼らが備蓄した食糧を奪い、討伐することを決め、汝南に進軍するのだが……。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(51)イナゴ ~(57)土性の地 までを収録したものです。

カラー版 三国志 10巻

天文官の言葉に従い、土性の地である許昌に遷都した曹操は、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いで権力を手にしていた。徐州の太守である劉備と幾度となく戦った強敵・呂布が共にあることが気がかりな曹操は劉備と呂布の自滅を狙い“二虎競食の計”を仕掛ける。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(58)二虎競食の計 ~(63)小覇王孫策 までを収録したものです。

カラー版 三国志 11巻

単騎で劉繇(りゅうよう)の布陣の偵察に向かった孫策は、太史慈と刃を交える。両雄の激突は孫策の身を案じた兵たちによって太史慈が退き、一旦の決着を迎える。孫策は劉繇軍の布陣と戦力から、零陵城にほぼ兵がいないことを知り、城を乗っ取ってしまう。後退する劉繇軍に孫策は奇襲をかける。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(64)奇略 ~(69)馬泥棒 までを収録したものです。

カラー版 三国志 12巻

かつて董卓に仕え、董卓亡き後、都をおもうがままにした李傕(りかく)と郭汜(かくし)の敗残兵が南陽の宛城に集い、曹操の治める都・許昌を窺っているという。曹操は呂布の動きを未然に防ぎ、討伐のため軍を進める。宛城の張繍(ちょうしゅう)は曹操に降伏したとみせて策略を巡らせる。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(70)南陽遠征 ~(75)苦い勝利 までを収録したものです。

カラー版 三国志 13巻

張繡(ちょうしゅう)と荊州の劉表が手を組み挙兵するという情報を耳にした曹操は、張繡討伐のため、南陽の宛城に向け出兵する。修理中の東の門を攻めるべく、西門を三日三晩攻めた曹操だったが張繍に仕える賈詡(かく)は曹操の企みを読み、東門に罠を仕掛ける。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(76)謀略戦(1) ~(81)陳父子の暗躍 までを収録したものです。

カラー版 三国志 14巻

呂布を陥れるべく、陳登は呂布軍に不利な情報を流し暗躍を続ける。ついに蕭関(しょうかん)の陳宮と呂布本隊による同士討ちを誘い、蕭関の城は曹操軍に占拠されてしまう。呂布は徐州城への後退を余儀なくされる。 ※本書は『【連載】カラー版 三国志』(82)秋風 ~(87)呂布の最期 までを収録したものです。

カラー版 三国志 15巻

下邳の城を攻略し、呂布を討ち取った曹操は、玄徳を従え許昌に入る。天子に謁見する機会を得、天子から出自を聞かれた玄徳は、天子の一族に連なる者であることを述べる。何かと玄徳を目にかける天子に曹操は一計を案じる。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(88)臣道(1) ~(93)袁術の最期 までを収録したものです。

カラー版 三国志 16巻

玉璽を手にした曹操は、力を蓄えつつある玄徳暗殺を企てる。車冑より玄徳暗殺を知った陳登は、張飛、関羽にその情報を伝え、逆に車冑を討つ。強大な曹操軍と戦う準備のできていない玄徳は、いま北平を平らげ、日の出の勢いの袁紹の力を得るべく、袁紹の尊敬する鄭玄に会うことを決める。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(94)暗殺命令(1) ~(100)名医吉平 までを収録したものです。

カラー版 三国志 17巻

自身の暗殺計画を知った曹操は、逆に毒殺しようとした吉平を捕らえ拷問にかける。厳しい責苦にも仲間の名を明かさない吉平に対し、曹操は公卿百官を招いた宴を催し、その場の余興として吉平を拷問にかける。騒然とする酒宴のさなか、その場を離れようとする公卿に曹操は詰め寄る。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(101)毒殺計画 ~(106)白馬の野 までを収録したものです。

カラー版 三国志 18巻

勢いに乗る袁紹軍に対し、指揮を執るのが力任せに進軍する文醜であることを知ると、曹操は荷駄食糧隊を先発させ、戦闘部隊を後ろに付ける策を取る。荷駄隊は真っ先に叩かれ、おびただしい食糧や荷物を残して潰走。文醜は曹操軍を追ってさらに軍を進めるのだが……。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(107)まき餌の策 ~(111)関西の周倉 までを収録したものです。

カラー版 三国志 19巻

玄徳のもとへ向かう関羽たち一行。徐州での戦いの後、主君である玄徳、義兄弟である張飛と離れ離れになっていた関羽は、張飛が汝南の古城を占拠している話を耳にする。張飛のことを知った関羽は、古城に遣いを送る。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(112)汝南の古城 ~(116)孫策の最期 までを収録したものです

カラー版 三国志 20巻

兵力、軍備力ともに曹操軍を上回っていた袁将軍を官渡の戦いで破った曹操。その勢いのままに、北方の袁一族を打倒し、着々とその地位を盤石なものとしていた。劉表のもとに身を寄せた玄徳は、江夏の地で起きた反乱を鎮めるべく出陣する。 ※本書は『【連載】カラー版 三国志』(117)江夏の乱 ~(122)浪士単福(2)までを収録したものです。

カラー版 三国志 21巻

軍師に迎えた単福の指揮のもと、曹仁軍二万五千を二千の兵で倒した玄徳軍。樊(はん)城を手中に治めた関羽は、樊城に戻る曹仁軍に追い討ちをかける。曹仁にとっては手痛い敗戦となった。樊城に入城した玄徳のもとを県令の劉泌が訪れる。劉泌の甥・寇封(こうほう)を気に入った玄徳は養子として迎えることを決める。 ※本書は『【連載】カラー版 三国志』(123)養子劉封 ~(131)お家騒動 までを収録したものです。

カラー版 三国志 22巻

劉表の世継ぎをめぐる継母の策謀を知った劉琦は玄徳を頼る。孔明はそんな劉琦を良しとしないが、劉琦の必死さに折れ、春秋時代、晋の献公の二人の子供の話を聞かせる。一方、曹操は南方攻略の第一歩に新野を滅ぼすことを決め、夏侯惇を総大将に10万の兵で進軍する。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(132)曹軍侵攻 ~(137)孔明 新野を焼く までを収録したものです。

カラー版 三国志 23巻

曹仁の率いる曹操軍は、玄徳軍の軍師・孔明の戦略のままに痛手を負っていた。自陣へ戻る曹仁に、伏兵として控えていた張飛が追い討ちをかける。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(138)難民 ~(144)百万曹軍 までを収録したものです。

カラー版 三国志 24巻

曹操軍100万に対し、呉の孫権軍は10万。国内は曹操と戦うか、降るかで二分されていた。孔明は単身、呉に赴き曹操軍との開戦を説くのだが……。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(145)舌戦 ~(152)群英の会 までを収録したものです。

カラー版 三国志 25巻

周瑜の学友であったショウ幹は、周瑜を曹操軍に引き入れるため周瑜の元を訪れる。しかし、その機会を得ないまま床に就くことになってしまう。寝静まった陣中で、曹操水軍司令・蔡瑁から周瑜に宛てた文書を目にして……。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(153)謀略 ~(159)鉄鎖の陣 までを収録したものです。

カラー版 三国志 26巻

曹操水軍100万が呉の周瑜に迫る。圧倒的な曹軍の威容に、脅威を覚える周瑜。しかし、吹き荒れる突風に軍旗が折られたことを不吉に思い、曹操水軍は撤退する。一方、周瑜の陣の軍旗も折られ、旗が周瑜を直撃してしまう。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(160)突風 ~(168)功なき関羽 までを収録したものです。

カラー版 三国志 27巻

赤壁の戦いで勝利を収めた周瑜率いる呉軍。その勢いは止まるところを知らない。降伏した曹操軍の残兵を自軍に組み入れ、南群攻略を開始する。周瑜は玄徳軍が油江口に陣を移したことを知り、呉より先に南群を取るなと釘を刺す。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(169)城とり優先権 ~(176)荊州の主 までを収録したものです。

カラー版 三国志 28巻

荊州、南郡、襄陽を手にした玄徳は国力強化のために荊州の南の四郡(武陵郡、長沙郡、桂陽郡、零陵郡)攻略に着手する。零陵の大守・劉度は劉延に一万の兵を預け、玄徳軍に対峙するのだが……。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(177)四輪車 ~(183)黄忠の矢 までを収録したものです。

カラー版 三国志 29巻

荊州の南四郡(武陵郡、長沙郡、桂陽郡、零陵郡)を平定した玄徳。一方、呉の孫権は合肥城攻略に手を焼いていた。孫権に合肥城攻略を申し出た太史慈は、城内に忍び込ませた戈定たちと協力し張遼の首級を上げるべく画策するのだが……。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(184)合肥城攻防 ~(192)男まさり までを収録したものです。

カラー版 三国志 30巻

孫権の妹と婚姻した玄徳は、夫人を連れ、命からがら帰国することに成功する。その頃、曹操はギョウ郡に壮大な銅雀台を築いて、連日祝賀の大宴会を開いていた。玄徳が荊州を手中にしたことを知り、急ぎ都へひき返す。※本書は『【連載】カラー版 三国志』(193)孔明の読み ~(200)密告者 までを収録したものです。