public
star_border
star_border
star_border
star_border
star_border
ぽっちゃり体型に悩む風堂つぐみは、高校で再会した白壁あいらを見てびっくり! あいらは小さいころと違ってスリムでスポーティな美少女になっていたのだ。聞いたところ≪ボルダリング≫が“いい”らしい!? 昨日より登れたら気分も上ガル♪ ゆるやかガールズクライム、始まりました!
ぽっちゃり体型に悩む風堂つぐみは、高校で再会した白壁あいらを見てびっくり! あいらは小さいころと違ってスリムでスポーティな美少女になっていたのだ。聞いたところ≪ボルダリング≫が“いい”らしい!? 昨日より登れたら気分も上ガル♪ ゆるやかガールズクライム、始まりました!
スポーツ物で、頂点目指して体を酷使し争う熱い物語が面白い、という事に、私も異論はありません。 しかし、ユース世代の競技者がオーバーワークの結果、怪我で競技を続けられなくなったり、心折れて競技自体を嫌ってしまったり……という話を聞く度に、もっと他の道はないの?と問いたくなるのもまた事実です。 クライミング競技の良い所は、トップを目指して凌ぎを削る世界がある一方、みんながそこを目指さずに、それぞれの達成度で「昨日の自分を乗り越える」喜びがある所だと思います。 その上で、『ぽちゃクライム』の主人公つぐみは、初心者ながらコンペに挑み、楽しさと緊張感、そして悔しさを抱き、ボルダリングにのめり込んで行く。 クライミングは個人の力でするけれど、その力は周囲の関係性から貰える力である……としゅう先輩の姉から語られる時、クライミングは単に勝敗を争う「競技」から、様々な関係性の中で歩んで行く「道」へと開かれて行きます。『ぽちゃクライム』では、つぐみとあいらが共に歩む道として、またはしゅう先輩となのこの過去と未来として。 スポーツ競技者の間に「関係性の物語」を丁寧に組み込んだ、きらめきに溢れる物語。クライミングも人生も、二人寄り添い励まし合い、進む喜び……こういう穏やかで明るいスポーツのあり方もいいなぁ、と思いました。