全国を行脚し、日本各地に12万体もの「円空仏」と呼ばれる木彫りの仏像を残した僧・円空。彼を突き動かしたものとは何か?仏を彫ることで彼が見つけたものは何か?史実をベースに、謎多き僧・円空の正体に迫る。
山田朝顔は興雲大学医学部法医学教室助教授にして、警察からの嘱託で司法解剖を行う監察医を兼務している。刑事をしている父・万平からの連絡が入り、朝顔は河原で上がった溺死体を司法解剖する。その結果、遺体の胃の中から15mmくらいの小さな発泡ウレタンが見つかった。自殺、他殺、事故……さまざまな可能性があるなか、外傷はなく着衣の乱れもないことから、警察は遺体を自殺とみなす。しかし朝顔は、被害者の胃のなかから見つかった発砲ウレタンと、遺体にすがりついた男の態度を不審に思う。誰もが迎える死の瞬間(とき)。その最期のメッセージに込められた真実とは?遺体と向き合う壮絶な現場で奮闘する一人の女性監察医が今、花開く――!!
夫婦漫才で全国を駆け巡る青空夫妻は訪れた土地で必ず名物を食します! 名物それぞれの美味しさがあって、その土地で出会う人たちもみな人間ドラマあり…人情夫婦旅情グルメコミック!
二流の小説書きである「私」は、ある夜、なじみのスナックでひとりの「老人」と出会う。老人は、昭和初期に満洲を駆け巡った馬賊の子で、年少の頃から「殺手」としての教育を受けたという。別の若い客が「生きるために人殺しまでしたのか?」と老人につっかかると、「初めて人を殺したのは13歳の夏だ」と、終戦直前のソ連による満洲侵攻時のことを語りだし…。
中堅電子メーカー・東西電気のトップ交替の隙をついて、大物総会屋・佐土原が新社長のスキャンダルをネタに圧力をかけてきた。この佐土原の背後には、なんと東西電気専務・安達の姿があった!常務の広江と確執を続ける安達にとって、広江を高く評価する社長は邪魔な存在。つまりは、ライバル・広江を追い落とすため総会屋と手を組んだ安達の陰謀に、新社長は巻き込まれてしまったのだ。秘かに進行するこの計画を察知し、「イリーガル」津田英次が行動を開始する!!
何でオレが超、超、大金持ちオヤジの娘婿探しに付き合わされる羽目に!? しかし、大事なバァさんきっての願いとありゃあ、断るわけにはいかないぜ! 波乱万丈・荒唐無稽のスペクタクル活劇!! 表題他、短編作品2本収録。
時は明治。文明開化の足音高く、見るもの聞くものみな珍しい、新しさにあふれていた時代。陸蒸気、瓦斯等、あいすくりん……明開新聞の若き記者、原之進と友樹は新風俗の取材にかけまわる。二人の活躍をとおして変わりゆく時代をノスタルジックに描く、明治木村座公演“開花ブンヤ物語”、ここに開幕!
大正時代――。東京の高校に通うために上京した白木。下宿屋赤羽荘で生活する白木、赤羽、青海、それぞれの青春を描く三色浪漫―。
いつしか妖精インプに別れを告げ、現実に埋没し、変容していく少年の「時」――。みずみずしい感性で描いた表題作ほか5編。木村直巳珠玉の短編集。
学園に巣くう魔物どもを倒すため、暗黒のヒーロー影崎標意がやってきた!標意と留意、闇猫コンビの活躍が今、始まる!!
唐嶋一蔵・通称カラスは鷲屋組幹部・鍋島に都合のよい殺し屋として働かされている。非情なヤクザ社会のなかで殺人マシンにしかなれない孤独な男を描く!
大人気!ミステリー時代劇を完全劇画化!!銭形平次 捕物控 漫画時代劇で好評連載中の「銭形平次 捕物控」の第1~7話までを収録。神田明神下の長屋に住む岡っ引・平次親分が江戸の町で起こる難事件に挑む! 第一話 金色の処女第二話 七人の花嫁第三話 振袖源太第四話 たぬき囃子第五話 八五郎の恋人第六話 十手の道第七話 平次女難
ねこぱんち編集部がお届けする恒例夏の猫ホラーコミック!傑作集&描き下ろし満載の読み応え抜群の廉価版コミック!
石ノ森萬画館がある宮城県石巻市は、東日本大震災による日本最大の被災地となった。あれから10年…、当時の様子や復興に向かう人々の姿をマンガで紹介!!
新宿の裏社会に顔が利く謎の男ノブ。彼は久しぶりに寄った馴染みの店で何者かに連れ去られようとしている女を成り行きで助けた。しかし物量で勝る相手にあっさり捕まってしまった。女は財界のボスと言われる杉原コンツェルン会長の孫娘のさとみで、結婚を一方的に決められたため家出をしていたのだ。ノブは意に反してさとみお嬢様に関わっていくことになる。表題作「お嬢しませう!」ほか二本の作品集。
思春期を終え、大人になったぼくたちが忘れたものとは何だったのだろうか? 「さよならインプ」をはじめとした木村直巳の傑作SF短編集。
山内勇は、医者の一人息子。期待をかけられて、学校からも、友人からも逃げたくなっていた。そこへ彼女であったゆりからも、振られますます卑屈になっていく。そんな時に出会ったのが「すずめ」。川が好きな家出少女だった。勇は、自分に毎日ついてくるすずめに、次第に心を開いていく・・・二人は何から逃げているのか・・・すずめのおかげで勇は何を見つけるのか・・・
数々の未解決事件の謎を解く!! 毎日どこかで犯罪は発生する。その中には、解決できずに迷宮入りしてしまう事件もある。そんな難事件を専門に捜査するのは、京都草壁署・資料課課長の鳥居勘三郎。どことなく柔らかく、冴えない風貌とは裏腹に、その頭脳は冴え渡っている。彼が優れた観察力と洞察力でお宮入りした事件を解決するとき、あなたは人間の持つ恐ろしさと温かさを目にするだろう。
『ダークキャット』『イリーガル』(原作:工藤かずや)『監察医朝顔』(原作:香川まさひと 監修:佐藤喜宣 )の木村直巳が渾身の筆致で描いた『東京零度』が電子書籍で登場!! 東京大空襲のさなか、言問橋から男の子を抱き、炎に身を包まれたまま隅田川に身を投げた女性の姿があった──現代、上野仲町通りでは銃乱射事件がテレビを騒がせていた。ちょうどその頃、くさかべ小児科内科医院を営む日下部鶴也のもとに、隅田川に身を投げた2人が運ばれてくるのだが……。
とある国の王様は、愛らしい象を大層かわいがっていました。その象の食事の匂いにつられてやって来た野良犬は、宮殿の外の話をして象と仲良しに! しかし、象の飼育係が野良犬を追い払ってしまい、野良犬に会えなくなった象は元気がなくなってしまって…。
人間に取り憑く“魔性”を倒す闇猫(ダークキャット)の影崎標意(かげざき・ひょうい)とその弟分・留意(るい)の活躍を描いた学園妖奇ホラー。喘息で欠席がちだった中学生・愛美(あいみ)は、登校した時、想いを寄せる幼なじみ・宏紀(ひろき)へ声をかけるが冷たくされる。そして掃除の時間、不吉な噂がある白蛇塚に近づいた転校生・影崎標意は、白骨化した死体を発見して……!?
時は大正浪漫の頃、上海帰りの詩人、富村が持ち帰った小さな木箱…中に入っていたのはその後多くの人々を魅了する麻雀牌だった。麻雀を人があさすずめと呼んでしまう時代…大岡新作はその遊戯に全てをぶつけてゆく…
陸蒸気(おかじょうき)や瓦斯燈(がすとう)等の文明開化に沸く時代、明開新聞社の青年記者が世相を追いかける懐古的青春ストーリー!!時は明治初期、情熱をほとばしらせる若き新聞記者・原之進(げんのしん)は病に伏せる妹・小桃が、絵でもいいから陸蒸気を見たいという言葉を聞いて発奮。さっそく、新入社員の友樹を伴って陸蒸気開通式に向かうのだったが…。
医者への道を強要する父、上手くいかない彼女との関係、慕っていた祖母の不調……。上手くいかない毎日にいら立つ高校生・山内勇(やまうち・ゆう)は、“すずめ”と名乗る不思議な少女に出会う。すずめとの出会いで、勇はささやかな心の安息を得るが……。青年期、誰もが抱えるわだかまりの爆発を描いた、叙情的な短編集。