ダークキャットの原形になった『黒猫少年』や、ハイムFと呼ばれるアパートの怪異を描いた『ハイムF』。ダークキャット本編でも登場した、小野寺省吾と倉沢亜弓や、シズマらサブキャラクター達が活躍するストーリーなど、全5編を集めた短編集!!収録作品:『黒猫少年』/『ハイムF』/『省吾事件メモ―桜の下の憂鬱―』/『猫魔ヶ岳恋歌』/『シズマ挽歌』
日暮里のテキヤで鳴らす東条組を仕切るのは、“日暮里とんぼ”こと、高校生の東条透。発育途中の体には納まり切らないバイタリティで、男の花を咲かせるぜ!日暮里テキヤの顔役として忙しい毎日をおくる透の前に、ある日突然、許嫁となのる明日葉真亜子、通称・風鈴屋マーコが現れる。美しいだけでなく、侠気も持ち合わせたマーコの登場に、透の男らしさに磨きがかかる。
「競技麻雀プロの第一人者」と「雀ゴロ」――1つの肉体に、まったく正反対と言える2つの人格が。1人の葛藤はやがて2人の闘いになっていた…
サンデースポーツ新聞社・契約カメラマンの神谷悠介(かみや・ゆうすけ)は、娘のリコとともに妻・奈可子(なかこ)の実家に住んでいる。同じ文化部に所属する相棒の契約記者・安東奈津(あんどう・なつ)と真実のスクープ“ビッグショット”を撮るべく、日々忙しく飛び回る!売れっ子アイドル、球団を解雇され、他球団のテストも拒否されたベテラン投手、妻に愛想をつかされ離婚された役者志望の男など、神谷のファインダーは諦めない人間のドラマをやさしく、時に鋭く捕らえる!!
平和な日常をおくりながらも、不思議な夢にうなされる少年オン。どこかで見覚えのあるこの記憶は、いつ見たものだろうか……「原野へ」。思春期をむかえ幼いころの気持ちを失っていく少年を叙情的に描く「さよならインプ」。白亜紀にまよいこんでしまった少年たちが見たものは、侵略者におびえる恐竜人だった……「白亜紀の少年」など、ベテラン・木村直巳のデビュー作「最後の妖精」を含む5編の短編集。
札幌に旅行に来ていた雪子は婚約者の智に似た男、仁と出会う。右手に傷を持ち、北の狼と呼ばれて恐れられる仁に雪子は心を奪われる。
初めての子供が生まれようとしているのに、実感が湧かないでいるサラリーマン・山内は、どこか懐かしさを感じさせる女性・佐々倉と出会う。子の誕生を前に、自分の子供時代だった70年代を懐かしむ山内は、佐々倉に感じた懐かしさの正体に気がつく……。表題作「ボクによろしく!」をはじめどこかに置いてきてしまった子供時代への憧憬が描かれる、短編集。
無類の強さを誇る伝説的喧嘩屋・室町一毅(むろまち・いっき)のもとに結成された「喧嘩組」の活躍を描いたバイオレンスアクション。ケンカがしたくて極道になった醍醐アキオ(だいご・あきお)は、“負けずの室町”の異名を持つ伝説的喧嘩屋・室町の強さに惹かれて子分に志願する。そして、室町に敗れた者たちである元プロレスラーの岩城(いわき)と長ドス使いの武闘派・白鳥(しらとり)までも、室町の下に集結して……!?
家族や友達にめぐまれ、充実した毎日を過ごす女子高生の吉瀬響子は、ある日、学校からの帰宅途中に橋のたもとで拳銃を拾う。しかし、警察には届け出ず、中学生のとき自分をいじめていた高野和也を呼び出し銃口を向ける。はたして響子は……。『監察医朝顔』を手掛けたコンビによる、心の闇をノックするショッキングサスペンス!!
紅毛碧眼の忍者、五代目風魔小太郎、参上!天正十五年四月、祖父・北条早雲の遺命に従い、関八州制覇に乗り出した北条氏康は、風魔一族の諜報活動のもと、河越城を包囲した反北条連合軍7万を、一夜にして潰走させる。この世に名高い“河越夜戦”の最中、風魔の小頭・二曲輪猪助は戦場で“紅毛碧眼”の赤ん坊を拾う。この異相の赤ん坊が、五代目の風魔の頭領になろうとは、まだ誰も知らない――─
「海辺の殺人者」「この世に存在しない牌」の夢をみる男・深見は超高レート麻雀賭場で心理カウンセラー・沼辺と出会う。「自分が何者か」を知るために沼辺と関わる深見は…。
怖い話をいただけますか――。さまざまな人を訪ねて怖い話を集めていく謎の少女・月夜(つきよ)が活躍する都市伝説ホラーコミック。夫の教え子だという目の悪い女生徒に怖い話をお願いされた妻は、最終バスに乗り込んできた少年の幽霊と遭遇したバス運転手の話をする。しかしそれを聞き終えた女生徒は、その話は蒐集済みであるが内容が少し違っているといい、それとは結末が異なるもうひとつの怖い話を語り出して……!?
時は大正。あこがれのT高(いわゆる旧制高等学校)に入学が決まった白木涼一は、下宿屋・赤羽荘に住むこととなる。そこにはT高の先輩、遊び人の青海和彦と、下宿屋の息子・赤羽比呂志がいた。山形からでてきた白木には、学校のバンカラな雰囲気も、先輩二人が教えてくれる遊びも、刺激が強く驚くことばかり。真っ直ぐな先輩たちの生き方は、白木の人生観を変えていく……。自由な空気に満ちた大正デモクラシーの時代、自分は何者なのかに悩む3人の青年たちの青春グラフィティ。
西洋医学が近代医療ともてはやされた明治時代が舞台に、天才鍼灸師・天人(てんじん)の活躍を人情深く描ききる。旧来の価値感が急激に失われていく中、豪放磊落・胆力のかたまりの「てんじんさん」が天才的な治癒技術を駆使し、現代よりもむしろ情豊かに市井の人々の心身を治癒し、本当の仁術とはなにかを読むものに問いかける。03年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作品!著者・木村直巳は、ストーリーマンガの親睦団体「マンガジャパン」の世話人としても現在活動中!!
幕末動乱期の日本――開国したばかりのこの国でただ“日本”のためのみを想い、奔走するサムライの姿があった。大きな時代のうねりの中で、身分や立場を越え、私心なき幕臣として清廉なる信念を貫いた、小栗上野介忠順の物語!!
菓子メーカー「帝王ハワード食品」に、「未承認の遺伝子組み換え食品を使用している」という言いがかりの脅迫メールが届いた。送り主とみられる社員は自殺してしまったが、死んだはずの送り主から、再び脅迫が!?調査を依頼された「ダンデ・ライオン」明智涼子たちは…。「ダンデ・ライオン」とは、人材派遣会社「タンポポ・スタッフ」が誇る、緊急極秘派遣ユニットの異名。秘書・受付・警備員…あらゆる職務を身にまとった美女3人が、タンポポの綿毛のように舞い降り、人知れず正義の牙をふるう!!
日本の風景を変えた「コンビニ」の原点。小規模店舗、定価販売、早朝・深夜営業、流通業界の常識を覆す前人未到のビジネスを志したサラリーマンがいた。しかし、未知の分野ゆえに賛同者は少なく、プロジェクトリーダーの元に集まったのは、わずか15人の素人だった。―――背水の陣、立ち上がった素人集団、そして、挑戦と変革。「今さらやめるなんでできない。もう、”日本のコンビニ”は動き始めているんだから」