読切マンガの感想・レビュー4488件<<183184185186187>>『死に神』 坂上暁人 モーニング2017年30号死に神 坂上暁仁名無し第71回ちばてつや賞入選作品。 死ぬことばかり願ってた元武士が、「死神」から力を授けられ人を救う医者になるのだが…。 墨絵のようなタッチが印象的だった。 終盤の空虚さを表すように、どんどんと色がなくなっていく。 絵とストーリーの組み合わせが上手。 モアイ http://www.moae.jp/comic/chibasho_shinigami?_ga=2.97895196.266229393.1498210060-1619151705.1476162072 『井村くんと久住さん』 見多ほむろ BE・LOVE 2017年 No.14 井村くんと久住さん 見多ほむろ ナナシ家がお金持ちで頭も良く女の子にモテモテのイケメン井村くんと自分の時間を大切にしたすぎて友達を全く作らない久住さんは、周囲の目を欺くために恋人だと嘘をついている。 お互いに自分以外の人間と付き合いたくないという利害の一致のための行動だったんだけど、ひょんなことから井村くんのことが気になってきた久住さんの話。お互いの家庭や過去についてちらっと触れる部分もあり、二人が人を遠ざける理由も少しだけ語られている。 秘密を共有している共犯関係的な話(別にバレたって大したことはないけど)で微妙な緊張感がありながら、コミカルで楽しいし、連載を見据えているのかなぁという作り。面白かった。『ネコのしっぽ こどもの手』うめ グランドジャンプPREMIUM2017年7月号ネコのしっぽ こどもの手 うめ名無しグランドジャンププレミアムのショート漫画フェスの中の1本。 ネコ目線の子育て漫画。娘の成長とハルの交流が描かれている。 ほのぼのしていていい漫画だった。猫が飼いたくなる。『Ride Your Dream』大島司 協力/ノボ ノルディクス ファーマ株式会社 週刊少年マガジン2017年第30号Ride Your Dream 大島司名無し『シュート!』の大島司の読切。 実在のロードバイクチーム「ノボ ノルディクス ファーマ」が登場する。 通常の自転車マンガと異なるのは、1型糖尿病という病を扱っている点だろうか。 啓蒙的な部分に加え、同じ病気に苦しむ人を勇気付けてくれるような内容だった。 http://www.shonenmagazine.com/special/rideyourdream/ 『It Follows Me 童貞的中年奇譚 』新井英樹 モーニング2017年30号It Follows Me 童貞的中年奇譚 新井英樹地獄の田中モーニング35周年企画【CARNAVAL】 新井英樹がモーニングに載るのは「宮本から君へ」以来か? 中年男の図書館司書とアルバイトの女子大生の話。 家庭を持ちながら、自分と向き合う童貞的な中年がよく描かれていた。『ピノ』村上たかし グランドジャンプ2017年No.14 ピノ 村上たかし名無しおばあさんの介護をしているピノの動きがコミカルで面白かった。 認知症気味のおばあさんがピノを孫と勘違いしているところは少し泣きそうになる… 野田塔子『三つ子のたましい (第71回ちばてつや賞準大賞)』(モーニング2017 No.29)三つ子のたましい 野田塔子名無し第71回ちばてつや賞 準大賞受賞作品 http://www.moae.jp/comic/chibasho_mitsugonotamashii ジャンプギガで読み躍動感に惚れたTAOTAO -タオタオ- 那波歩才青鯖_ジャンプギガで読み躍動感に惚れた 内容も設定も深いし絵も好きになった 金聖鎭『引っ越し (第71回ちばてつや賞大賞)』モーニング2017年28号引っ越し 金聖鎭名無しちばてつや賞 大賞受賞作 ーーー殺人の罪で死刑を言い渡された男。刑の執行のさなかに、彼の意識は「自分の人生が記録された本」が並ぶ不思議な書斎へと導かれる。 重々しいストーリーながら、過去を振り返ってゆくノスタルジックな描写が、物語にテンポを生み出していた。 ちばてつや先生のコメントにあるように、画力が高いだけでなく時間をかけて丁寧な作画をしている印象。ハイクオリティな読切だった。 モアイでも読めるぞ。(なぜか題字がモーニング本誌と異なっている) http://www.moae.jp/comic/chibasho_hikkoshi『ワケありルームシェア』 大下ミテキ 週刊ヤングマガジン2017年No.26ワケありルームシェア 大下ミテキ名無し安い物件に取り憑いている男の幽霊と、漫画家志望の女の子の話。 幽霊の目線で話が進むのだが、はじめはウキウキしていた女子との生活も次第に幻滅するようになり… いつしか女の子がパンイチで、漫画をガリガリ描き続けているのを応援することに。 生きている人間の夢と、死んでしまった人間の未練がシンクロするように描かれていて、とても読後感の良い読切だった。 『HUGO』 触媒ヒロオミ 週刊少年チャンピオン 2017年No.28HUGO 触媒ヒロオミ名無しNEXT CHAMPION大賞受賞作品。 世界規模の戦争と環境汚染で生物が死滅した世界で、 ある日、地下シェルターで目覚めた少年少女の話。 壮大な物語を予感させる内容で、続きが読みたくなる作品。 https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=63252712『マンガ サ道 ~マンガで読むサウナ道~』タナカカツキ モーニング2017年28号マンガ サ道 ~マンガで読むサウナ道~(読切) タナカカツキK【CARNAVAL】の11弾としてタナカカツキ『マンガ サ道 ~マンガで読むサウナ道~』の最新ストーリー。 サ道ファンならぜひと言いたい。サウナに行ってととのうと全てがうまくいく。サウナに行きたくなった。『ゴーギャンさんの椅子』相澤いくえ ビッグコミックオリジナル2017年vol.12ゴーギャンさんの椅子 相澤いくえ地獄の田中「モディリアーニにお願い」の相澤いくえの読み切りがビッグコミックオリジナルに掲載されていた。 10pの短い話ながらある日、絵が描けなくなり苦しんでいるイラストレーター志望の女の子が、ゴーギャンの椅子の話を聞いて、よしもう一度頑張ろうってなるシンプルでまとまりのある話で面白かった。 『美術部の海野さんと山田くん』真造圭伍モーニング2017年27号美術部の海野さんと山田くん 真造圭伍地獄の田中【CARNAVAL】の第10弾、この読み切りが真造圭伍モーニング初登場だとか。 美術部で真面目に絵を描いている山田くんは、絵も描かずにだべっているだけの美術部員海野さんがそんなに好きじゃない。けどある日海野さんに絵を褒められて「普段はキモーいってバカにしてくるのに急に褒め出したから何か裏があるのでは?」って勘ぐっていると、案の定マニキュアを塗って欲しいと頼まれた、っていうマンガ。 真造圭伍らしい、なんてことない日常を捉えながらも心情がよく伝わってきてなんだか懐かしい気持ちになるいい読み切りマンガだった。『シスターインベーダー』苦楽たくる 週刊少年チャンピオン 2017年No.26シスターインベーダー 苦楽たくる名無しチャンピオンの短期集中連載。一人暮らしをしている男子の家に、妹だと名乗る女の子がやってくるというお話。 ほんとうに自分の妹なのか?と疑いつつも、思春期なのでどうしても自称妹の誘惑にやられて強く出れないもどかしさが良かった。『マル!』武川展子 アフタヌーン 2017年7月号マル! 武川展子地獄の田中『マル!』武川展子、四季賞受賞作。 捨てられていた介護女性ロボットを拾った青年の話。 ロボットへの向けていた感情が、少しずつ変化していっているのがよく伝わってくる。そして… 審査員である鶴田謙二先生が「ここで終わるのが良い!!」とコメントしていて、「ああ、確かに笑」と思った。 『アリスと太陽』 凸ノ高秀 週刊少年ジャンプ 2017年 No.26アリスと太陽(読切) 凸ノ高秀名無し今週のジャンプに掲載されている読み切り漫画。 一人パソコンで楽曲制作をするだけの生活を送っている友達0男子の太陽と、帰国子女でかなり可愛いんだけど独特の空気感で人を寄せ付けない女の子アリスの音楽的な出会いを描いた漫画。 ヒロインのアリスが強引で開けっぴろげで口が若干悪くてとてもかわいいんだけどジャンプヒロインとしてはちょっと異色な感じを受けた。ただその異色な強引さがときにギャグっぽい展開を生んだり感動的な展開を作ったりしてとても良い。 面白かった不思議な桃を食べてタオを使えるようになった武闘家の戦いTAOTAO -タオタオ- 那波歩才地獄の田中ジャンプGIGAの新連載。2017年の最初の号で連載系は出切ったかなと思っていたが、2号目からの新連載だった。 不思議な桃を食べるとタオを使えるようになって、タオを使う武道家が悪さをしているから同じく桃を食べた主人公が仙人からのお役目としてタオ使いの武道家を倒して、人間界に安定をもたらすって言う感じのマンガ。 絵が普通に綺麗なだけじゃなくて、戦いのシーンが、武道とタオの魔法的な絵柄がとてもマッチしていて迫力もあってとてもいい。 そして久しぶりにタオという設定を見てちょっと胸熱だった。『応援は羽球に乗って』宵町めめ 週刊少年チャンピオン 2017年No.26応援は羽球に乗って 宵町めめ名無し「バド部の恥さらし」と言われるほどバドミントンの弱い主人公。 それでも毎試合、応援に駆けつける幼馴染の女の子たち(二人も!) うだつの上がらない主人公が、応援のおかげで徐々に前向きな少年に成長していく。 短い話の中でありながら、主人公の大きな変化が見どころかな。見開きページにも力強さがあった。 『アンロック』 原作:小林靖子/漫画:鎌谷悠希 モーニング25号アンロック 鎌谷悠希 小林靖子地獄の田中モーニングの35周年読み切り企画CARNAVAL第七弾は原作小林靖子、漫画鎌谷悠希のコンビで『アンロック』しかも3号連続のストーリーになるよう。 テーマパークを改修して作られた刑務所が舞台で、そこでは囚人たちの懲役年数を金に換算して借金として扱っている。罪は働いて返せということらしく刑務官とかもいない独立都市的監獄。ちなみに殺人だと1億円くらいらしい。 そこに宗教大学の見習い僧が授業の一環?として「位牌回収」にやってきたんだけど、その位牌がなにやら事件を呼び起こしそうっていうところで終わった。 伏線というか話の盛り上がりそうなところが結構あって面白かった。『MUSICA NOSTRA』#46 大友克洋 グランドジャンプ 2017年vol.12MUSICA NOSTRA グランドジャンプ編集部名無しさまざまな漫画家が、音楽に関するコトを思い思いに描く、2ページの漫画コラム。 大友克洋の回では、1コマ目からネタがないと言いつつも、かなりの音楽好きだということが良く伝わる内容。『はじめしゃちょー物語』漫画:上田敦夫 協力:はじめしゃちょー 週刊少年マガジン 2017年 23号はじめしゃちょー物語 上田敦夫 はじめしゃちょー名無し前号のHIKAKIN物語に続き、今週ははじめしゃちょー物語。 はじめしゃちょーがYouTuberになるまでの話。(美談) 『河原の怪人』野田彩子 FEEL YOUNG 2017年6月号河原の怪人 野田彩子地獄の田中三十歳の男がコンビニのバイトをクビになって入水自殺をしようと川を訪れたんだけど、いざ死のうと思ったら自称幻覚の美人の女に自殺を止められる。女はしょぼい奇跡を起こして自殺をさせないようにする…っていう話。 前半は三十歳の男の境遇が悲惨なんだけどどこか振り切った悲惨さで笑える面白さがあるんだけど、最後ひっくり返される。 さすが野田彩子って感じでした。『居酒屋内戦争』真造圭伍 ヒバナ2017年6月号居酒屋内戦争 真造圭伍斎藤jr第三次世界大戦の最中、敵に追われて二人の兵士が居酒屋に逃げ込むんだけど、その居酒屋が平和なときに二一人は客として飲みにきたことがあって一人は店員として働いていた居酒屋だったっていうそれだけの話なんだが、切なさとか平和の良さとかが詰まっててめちゃくちゃよかったよ<<183184185186187>>
第71回ちばてつや賞入選作品。 死ぬことばかり願ってた元武士が、「死神」から力を授けられ人を救う医者になるのだが…。 墨絵のようなタッチが印象的だった。 終盤の空虚さを表すように、どんどんと色がなくなっていく。 絵とストーリーの組み合わせが上手。 モアイ http://www.moae.jp/comic/chibasho_shinigami?_ga=2.97895196.266229393.1498210060-1619151705.1476162072