くらげバンチの感想・レビュー200件<<56789>>愛と呪い愛と呪い ふみふみこ名無し作者の半自伝的作品。平成初頭のノスタルジックな空気感や思春期の閉塞感がリアルに表現されている。新興宗教を信仰する家庭において父親から性的虐待と母親から肉体的虐待を受ける主人公が、誰からも助けを得られず追い詰められていく過程が痛々しい。読んでいて重苦しくなるが、目を逸らしてはいけない。みんなが自分を否定しないで生きられますように実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。 ペス山ポピー野愛生きることは難儀だなあ。 読んだ直後なんとも言えない気持ちになって思わずTwitterで呟きました。 激しい被虐趣味を持つペス山ポピーさんが様々な男性とプレイ(というか殴られる)をしながら、自らの性的嗜好や性自認の根源にあるものと向き合っていくお話です。 イケメンにボコボコに殴られて恋してハッピー、なんて一筋縄ではいきません。 殴られたいという欲求に真摯に向き合ったことで、浮かび上がった性自認。殴られて恋をしたせいで、その性自認が再び自分の首を絞めることになる。 なんて生きづらい。 男と女の二種類しかいないのは何故なんだ、恋してセックスしてそれが当たり前だなんて傲慢だ。 人の数だけ性別があっていいし、性的嗜好があったっていい。それで人類が滅んだって別にいいじゃないか。 というのは極論なのかもしれません。 でも、みんなが苦しまないで生きられたら、自分を否定しないで生きられたらそれがいちばんいいことだと思います。 ペス山さんも自分を肯定して元気に過ごしててくれたらいいなあ。 生きることは難儀です。みんな生きてて偉いです。現代の秘境で見たものは?!キャッチコピーは「心にググッとグンマ県」!お前はまだグンマを知らない 井田ヒロト名無しチバ県からグンマ県に引っ越してきた高校生が、恐るべきグンマの真実を知っていく物語です。 転校初日からグンマ文化の洗礼の数々が待ち受けています。 開かなくなる電車の扉、ヤンキー率の増加、からっ風のせいで自転車が進まないなどなど。 小学校のころにグンマに転校していった友達はグンマ漬けになって体質も変化し、今では水沢うどんを操って空中を飛ぶことが出来る能力者になっていたり、JKJという怪しい集団が登場したり、トチギとは交戦中という設定だったり、スケールのデカい嘘がたまらなく面白い。 かと思えば、上毛カルタ(聖典)のようなローカル知識をしっかりと取り上げていたり、グンマのPRにも一役買っています。 とにかく、グンマすごい!と思いました。 なにかに目覚めそう #1巻応援趣味のラブホテル らぱ☆nyaeラブホ女子会とか流行ってるし、そんなテンションで面白いラブホ探訪する感じねハイハイ、と思っていたけどどうやらちょっと様子が違うようだ… 表紙のピンク髪の子・カシオペアちゃんは正真正銘の「天使」だそうなんだけど、加えて「ふたなり(両性具有)」でもある。どうして…? で、黒髪のオタク女子・茶耶を結構マジに狙っている。 日本に実在するラブホテルを面白く、わかりやすく紹介する側面と、2人の仲がどうなるのかとソワソワする側面とどっちも楽しめる新感覚の漫画です。オタク女子とふたなり天使のラブコメって何事…?なんだけど絵も可愛いし、猥雑な描き方は一切していないのでおすすめできます。 ふたなりの天使とか受け入れられるかな…と最初は不安でしたが、今ではすっかりカシオペアが大好きです。 なぜカシオペアはふたなりの天使なのか?なぜ人間界にいるのか?というのはまだ不明で、茶耶にもまだ言えない裏事情がありそうです。本当に熊撃ってる漫画だったクマ撃ちの女 安島薮太名無し熊撃ちと言っても熊を撃つ為にはこう言う道具が必要です、とかキンカムみたいにちょっと非現実的に熊と戦う漫画だと思って読んだら…違う!ガチで熊撃つ漫画じゃないですか! 自分は熊が出る地域に住んでいなかったので熊鈴とかエキノコックスとかそう言うものに馴染みが薄かったんですが北海道の人はこう言うことをリアルでやってるんですかね? いやー野生は怖い!! 熊と戦う女性はかっこいいです焼きまんじゅう食べて死にたいお前はまだグンマを知らない 井田ヒロト野愛関東地方に住みついて長くなったものの、群馬を訪れたことはない。 高速道路で通過したことはある。下仁田を横目に「ネギのとこか」と思った記憶がある。花火大会に行ったら中止になって予定が潰れたと知人から聞かされたことがある。 それくらいの認識しかなかった。 こんな危険な場所なんて知らなかった!!!!焼きまんじゅう旨そうって思ってたけど県外なので食うと死ぬ!!!! 和算の大家関孝和!!!!誇る文豪田山花袋!!!!上毛かるたガチ勢と一戦交えたいなんて思ってごめんなさい。 でもね、故郷への誇りって素敵なものです。 わたしもど田舎出身なので自虐として出身地のお話をすることはあるけれど、やっぱりそこには愛と誇りがあるのです。 きっとグンマの人達もそう。だから栃木とバチバチしちゃうんだね。餃子もレモン牛乳も美味しいけど井森美幸も中山秀征も好きだからグンマ自信持ってねグンマ。焼きまんじゅう食べたいよ。グンマがなけりゃ静かなるドンの実写ドラマはなかったんだよ。 生まれ育った地に対してプラスでもマイナスでもどっち向きでもいいから、アイデンティティ抱えてる人って幸せだと思いますよ。帰る地があるということ、人に語るべきことがあるということ、幸せでしょ。 死んでもいいからわたしは焼きまんじゅう食うぞ。生死をかけた狩猟の現実と善悪を問うクマ撃ちの女 安島薮太六文銭3巻目になって、自分好みに面白くなってきた印象。 主人公はライターで、女性猟師チアキと一緒に狩猟現場の取材をするという話。 1巻は、狩猟の現実とか銃の扱いとかがメインだったが、2巻の最後チアキ(と、その姉)の過去の話からグッと奥行きがでて、3巻では、いわゆる違法行為を平然とするが狩りのスキルは高い師匠の話で、じわじわと自分好みに面白くなってきた。 こういうアウトローな強キャラが好きなんですよね。 なんで、出てくるとテンションあがります。 主人公たち(得てして正義、正論)とは違った独自の美学をもっていたり、キレものだったり、強さにブレがなかったりするので、謎のカッコよさがある。 主人公たちとは違う価値観で己の正しさを見せつけてくれるんです。 (るろ剣の斎藤一みたいな) そんな、チアキの師匠もすごい。 獲物がいないのに銃に弾を込めてる状態は違法なようですが、そんなものは無視。 山の中で、急に襲われて誰が守ってくれる?法律が守ってくれるのか? と言わんばかり。 確かに正論だ。 安全のために法があるはずだが、狩猟現場で安全はどっちなのか? 誰にとっての何の法なのか? 考えさせられるフレーズだ。 野生動物たちが相手の常識が全く通用しない世界に、何でも利用すると豪語する師匠。 銃、車、知識、経験を使いこなし、手際よく効率的に狩りをこなす。 邪魔な法律は無視。 目的のために、手段を選ばない男。 どっちが正しいとか言えない。 結局、ルールを守っても、死んでしまえば意味がないからだ。 ライフルとか狩猟の現場が中心で、クマを撃つとか撃たないとかの話で終わるかと思ったが、こうした法の遵守的な善悪の話もでて、ストーリーに深みがましてきた。(これも現実といえば現実だが) 3巻最後が衝撃的で、師匠どうなるんだろう…。わかりみがつよい働かないふたり 吉田覚やむちゃ許されるならずっとおうちにいたい、インドア代表の自分にはバイブル的な漫画。 でもこんな素敵なお兄ちゃんがいたら養いたくなるな…登りたい気がする山と食欲と私 信濃川日出雄野愛めちゃくちゃインドア派なるべく平坦な道を歩きたい派なので、山に登りたいと思ったことはないですが鮎美ちゃん見てたら登りたくなる気がします。 ついついSNS見たり本を読んだりyoutube見たり、ひとりで過ごす時間はあっても何か情報を得ようとしちゃうのが常。 自分と向き合う時間を持つのはなかなか難しいことです。 ひたすらに山と向き合い、自分と向き合い、食欲を満たすという原始的な欲望と向き合い、そんな鮎美ちゃんかっこいいなあ…と小松原さんとおんなじ気持ちを抱きました。 まずはスマホを持たずに近所をお散歩するところからはじめようかな…登山はハードル高いので。 山ご飯美味しそうなので漫画飯再現したいのですが、山登らないのに高カロリーなもの食べるのは罪悪感がありまくりますね。でも食べたい。凄いタイトルだけど純粋な母への愛が描かれたエッセイ母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 宮川さとしnyae著者が、母親が亡くなったあとに同じ境遇のタレントに親近感が湧いたり、同じ思いをしていてほしいという思いから会う人に両親の存命を確認したりしてしまうという話がいちばん印象的です。 瀧波ユカリ先生の「ありがとうって言えたなら」同様、母親が癌で亡くなった話を描いたエッセイ。ありがとうって言えたならでは、あまり良いとは言えなかった親子関係があった上で描ける複雑な思いがありますが、この本では純粋に愛する人が亡くなるとはどういうことなのかというのが描かれています。 タイトルにある「遺骨を食べたい」という気持ちは、火葬後に納骨からもれた細かい遺骨に対して生まれたもので、人によっては猟奇的にも感じるかもしれませんが、愛する人の体の一部を自分と一体化したいという思いはある意味究極の愛のかたちでもあるなと思いました。#stayhome のお手本働かないふたり 吉田覚野愛せっかくの休みなのにお家にいるの飽きちゃったなあなんて思う今日この頃。 不要不急の外出はしないなんてもちろん百も承知なんだけど思いっきり遊びたいなんて思う今日この頃。 働かないふたりを読んで目が覚めました。 子ども心を忘れずゲームや漫画やDVDに明け暮れたらいいんだ! お菓子いっぱい食べたらいいんだ! スウェットでごろごろしてご近所さん眺めてたらいいんだ! 守と春子を見習って平和にぐーたら過ごせたらこれ以上に幸せなことなんてないです。 こんな世界じゃ些細なことで憂鬱になってしまうから、せめて家にいるときは楽しいことだけ考えようじゃないか。 それでも不安で眠れない人は、倉木さんのように働かないふたりを見守って癒されようじゃないか。 ほっこりするけどそんな息つく間もないくらいに笑わせてくれること間違いなし。いくつになってもうんこで笑っちゃうよね。無料だったので読んでみたけど続き読みたくてポチッとしちゃったよね。 この作品を読んでいると、家族にどうしようもなく会いたくなってしまうところだけがちょっとつらい…けどまた元気に会える日を信じて引きこもります!働かない、は素晴らしい!!働かないふたり 吉田覚名無し超ほのぼのしてる引きこもり漫画ですね! 読んだようで読んでなかったので一冊試しに読んでみました。 好き!!!!!!! お兄ちゃんと妹がとてもいい。 ほぼ家で話が完結しているので逆にすごいです。 70歳で味わえる素敵な感情。セブンティドリームズ タイム涼介Pom セブンティウイザンの続き。 70歳で妊娠出産した夕子さんと旦那である朝一さんの子育てストーリー。 終始、涙腺がゆるみがちでしたが、夫婦愛、家族愛が詰まってて、とても心温まりました。 子供を持つことで夫婦の絆が深くなっていく感じもしたし、いつになっても勉強で初めてのことだらけなのかも。 良い人ばかりに囲まれて、とても素敵なお話でホッコリした気持ちになりました。 絵も可愛い^ - ^すっっっっごく良い漫画……鹿楓堂よついろ日和 清水ユウstarstarstarstarstarnyae表紙だけだとそんなに惹かれなかったんですが、KindleUnlimitedで10巻まで無料だったので読んでみました。 読んで良かった。こんなお店が近所にあったら良いのに、と本気で思います。これといった事件やトラブルが起きるわけじゃないけど、ずーーっと読んでいられる、そんな漫画を探してました。この漫画がまさにそれです。 まだ5巻までしか読んでませんが、多分残り5冊もすぐ読めてしまうと思います。 また平穏な日常が戻ってきたら、休みの日は外に出て美味しいものを食べながら友達とおしゃべりがしたい…。ニートが生みだす優しい世界働かないふたり 吉田覚六文銭新刊が出ると即買ってしまう数少ない作品。 ニート兄妹、守と春子の日常を描いた作品。 ニートなのに楽しそうで、ニートなのに一番人間らしい生き方をしていて読んでいて心が洗われるんです。 人間らしい…というのは、偏見ですがニートって余裕がないイメージなんですよ。精神的にも金銭的にも。 そうなると必然的に他人に強くあたったり、必要以上に卑屈になったりするイメージなんですが、この兄妹は全然違うんです。 誰にも自然体で、誰にも優しくて、まともな職についている人よりよっぽどまともなんです。 人間として。 ニート的な着眼点でハッとする部分もあります。 最新巻でも、整形して後ろめたさをもった春子の友人(あかね)に 「たくさんお金を貯めて、痛い思いもして、なんでそれがズルいの?がんばってえらいんじゃないの?」 と聞く姿には、うるっときました。 毎巻こんな感じで、他人を思いやれるそういう目線、スッと出る言葉に、作者の優しい人間性がよく出ていると感じました。 ほのぼのと優しい世界と時々出る常識を疑う目線に惹きつけてやみません。ニートを楽しむ働かないふたり 吉田覚名無し私自身、若い頃はニートをしていたので、読んでると当時の事を思い出したりします。外に出るのが億劫で、朝起きたら夜中まで同じ格好のまま。家でゴロゴロして遊びながらも、内心はネガティブな気持ちで過ごしてました。でも、このマンガを読んでいると本当に楽しそうなんで、もう少しニートであることを楽しんでいいたらなあ。。と少し後悔しました。現在もしくは過去のニート経験者ならではの「こういうのあるある」共感しきりなマンガだと思います。小学生の恋心姫乃ちゃんに恋はまだ早い ゆずチリ名無し同級生の逢司くんに好きな気持ちを伝えようとする姫乃ちゃんがとっても可愛く、ホッコリした気持ちになります。 ふつうは男子が好きな女子にイジワルするものですが、それを姫乃ちゃんがやってしまうところも面白い。 「こういうの、好きな子に良くやったなぁ。」みたいな、あるあるが詰まってます。 小学生時代に好きな子がいた経験がある人だったら、絶対共感できる作品です。山が呼んでる〜!山と食欲と私 信濃川日出雄山おじさんタイトルそのまんま 山と食欲と私(主人公:日々野鮎美)の漫画です 感染症のせいで外にいけない今だからこそ呼んで妄想したい漫画! 行きたい!奥穂高!! 孤独のグルメとかそういうのに近いかもしれませんね。 3巻まで読了! 山知識はしれっと絵で書き表してあったりで、やはりメインはご飯を食べること! 自分は山登ってからの温泉こそ最高派ですが、山頂で自分のコッヘルで飲み食いするのも最高っていうのはわかります! 料理と山の絵、女の子が頬張って満面の笑みを浮かべる超幸福度高い漫画! 真似したい!本当は真似したい!「ウチご飯」ふたりの“呑みたい!”を描くパパと親父のウチ呑み 豊田悠名無し1巻感想。少ない材料のお手軽料理から、時間と手間をかけたこだわり料理まで幅広く、今はこれが食べたいから作る!そして食う!呑む!ウマい!という「欲を満たす」ための最高の流れ。ストーリーの背景とも相まって、読んでてお腹が空いてくる。 とくに好きな回は、子どもたちが日中居ないときを見計らって冷蔵庫にビールとおつまみをセット。「これが終わったら飲むんだ」という思いを胸に大掛かりな掃除を一気に片付ける。汗をビッショビショにかいてからの…!!!最高ですね。性格は正反対だけど食の好みが同じなので、ふたりの結束力がここぞとばかりに高まるのが面白い。こんな話だったの!?…ロジカとラッカセイ 紀ノ目野愛こんな話だったの!?って思った漫画『自由広場』 https://manba.co.jp/topics/21165 ↑ここで「ほのぼのファンタジーだと思ったら…」というような書き込みがあり読んでみました。 ほのぼのファンタジー、だけではなく胸の底にざらりとしたものが残る読後感。でもそのざらりとした砂粒をよく見てみると、ガラスが混ざってキラキラ光っている。 というような作品でした。 可愛らしいキャラクターそれぞれに悲しさ優しさがあって、どうかみんな幸せにねと流れ星にお願いしたくなりました。 伏線も綺麗に回収されて、美しい救いのある最終回も素晴らしい…出会えてよかったと思える作品でした。 深い!マンガに、編集って必要ですか? 青木U平karinこのテーマを漫画でこんなにも読みやすく伝えられるってすごいことだと思う。 どの業界でもそうだろうけれど、 昔ながらの業界の普通から抜け出して、 今の時代に合わせた仕事の進め方、やり方にしていくとき、必ず新旧の摩擦が起こる。 1巻のラストは衝撃です。キャラ良し、絵良し、ストーリー良し、どちゃくそカッコいい女主人公現る傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン 磯見仁月mampuku『薬屋のひとりごと』流行ってますね。「デキる女が仕事で活躍する痛快ストーリー」がお好きでしたら、声を大にしておすすめしたいのがこの漫画です。この投稿時点でまだ8話ですが、めちゃくちゃ面白いです。 男社会の近世ヨーロッパで、ヘンな目で見られながらも男顔負けの仕事っぷりをする痛快女主人公、と言うと『アルテ』みたいな話だなと最初思ったのですが、読んでみると想像以上に深くて熱いストーリーとかっこいいヒロインに圧倒されました。 この手の漫画ってマウントの取り合い虚勢の張り合い、言い負かしたのなんのって展開になりがちなのがイマイチ好かんのですが、こういう言い方もなんですが『ローズ・ベルタン』は「ちゃんと面白い」のがいいですねw 絵にも力があるので、彼女が仕立てたドレスでクライアントが大変身するシーンの大ゴマはどれも息を呑む美しさで迫力があります。最近SNSでも話題になる「編集」さんとの「打ち合わせ」とはどのようなものなのかマンガに、編集って必要ですか? 青木U平mampuku年も離れた異性の、しかも畑違いの新米編集者に戸惑う中堅(崖っぷち)漫画家の話です。電子化、脱出版化の過渡期である今だからこそな漫画ですね。 https://kuragebunch.com/episode/10834108156636852847 既存の慣習に問題提起をしながらも、人それぞれの思いと取り組み方があるというのを、ユルくではありますがじっくり描かれています。ただ感動させるだけで終わらず必ず笑いを混ぜてくるので読みやすいです。ただし打ち切りを告げられる話はやはり読んでてつらい気持ちにさせられます……強面なのに家事が完璧…極主夫道 おおのこうすけ野愛強面なのに家事が完璧でかわいい、ほのぼのしてるけどスピード感もあって面白い。 だけで終わらせてはいけない! 組を潰しまくった不死身のヤクザがカタギの女性と結ばれ主夫になることの困難を想像すると、果てしない愛の物語に思えてくる。 他の組の姐さんや舎弟たちもシャバの世界で懸命に生きているところを見ると、主人公・龍が起こしたであろう愛の革命が素晴らしいものであったことが想像できる。 なんて背景を思い描いてしまうのは『静かなるドン』を読んでいる影響です。ヤクザ撲滅を願う近藤静也にこの漫画を読ませてあげたい。いちばん強いのは愛の力だよ、あきらめないでね。<<56789>>
作者の半自伝的作品。平成初頭のノスタルジックな空気感や思春期の閉塞感がリアルに表現されている。新興宗教を信仰する家庭において父親から性的虐待と母親から肉体的虐待を受ける主人公が、誰からも助けを得られず追い詰められていく過程が痛々しい。読んでいて重苦しくなるが、目を逸らしてはいけない。