トニーたけざきのエヴァンゲリオン

シン・エヴァ公開前に『トニーたけざきエヴァ』を読む

トニーたけざきのエヴァンゲリオン
名無し
1年以上前

そんな行為にも何かの意味がある…かもしれないと思って読んでみましたが前情報以上のハジケッぷりに舌を巻きました。初号機がうんこ投げるマンガ、他に見たこと無い。 シモネタキャラ崩壊なんでもござれでエヴァパロ作品のなかでも極点とも言える振り切り方をしているのではないでしょうか。絵の再現度も超絶高いので内容のヤバさとのギャップで脳がバグること間違いなしです(一瞬いい話っぽい小ネタが挟まることもある…)。 発行は2011年、『破』が公開されて2年後ということで世間ではまだエヴァに対してアッパーな空気感が漂っていた頃でしょうか。その1年後に『Q』が出ちゃうと考えるとある種の救いだったのかもしれませんね。言いすぎかな。 とにかくエヴァってわたしたちが思っている以上に自由に楽しんでいいモノなのかもしれないな、と頭をゆるめてくれる作品でした。庵野さんも何回も作ってるし、そういうことなんだと思います。シン・エヴァ、楽しみですね!

監督不行届

シン・エヴァンゲリオン公開と聞いて

監督不行届
六文銭
六文銭
1年以上前

思わず読んでみました。 公開にあわせて、庵野監督のプロフェッショナル仕事の流儀もやるようです。 http://www6.nhk.or.jp/anime/topics/detail.html?i=10318 およそ現代のコンテンツ業界で最重要な人物の一人だと思いますが、本作を読むとなんともいえない親近感がわきます。 監督の作品をみると、何がどう面白いというか感覚的に面白いので言語化が非常に難しく 「いったい脳内どうなっているんだろう」 と思ってしまうのですが、本作で垣間みえる夫婦生活をみると、 「あぁ、ただのオタクだな」(失礼) となるから不思議。 個人的には、もっと作品が好きになります。 (ここは好き嫌い別れるかと思いますが) ちなみに、奥様である安野モヨコも、「ハッピーマニア」などで代表される漫画家としてスゴイ方なので、二人でおりなす夫婦生活はそれだけで、ファンとしては必見かと。 なんにせよ価値観が徐々に似てくる夫婦(奥様の懐が広いところによるが)に、読んでいてほっこりします。 個人的に二人の馴れ初めとかも気になったのですが、それがないのが残念でしたね。

ノア

マキマミ作者のSF読切

ノア
nyae
nyae
1年以上前

作者がtwitterで公開してたので読みました。 途中からなんとなくオチが予想できるけど、主人公のキャラクターがすごくいいので、あっそういう反応か〜!とほっこりしました。 ノアの方舟が題材でもありますが、人を見た目の違いで差別しない主人公の考え方もメッセージとしてありますね。他のクチコミにもありますが、「その後」が読みたくなるいい読切だと思います。 https://twitter.com/machi_kayu/status/1372147548492763138?s=21

でこぼこ魔女の親子事情

マザコン魔女の親子百合ギャグ!

でこぼこ魔女の親子事情
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

森で赤ん坊を拾って育てた魔女アリッサ。その子・ビオラは16歳になり、魔女として成長。でも彼女は極度のマザコン!しかもどう見ても、母よりナイスバディ! ★☆★☆★ 見た目ロリなアリッサ(223歳)と発育の良いビオラは母娘間違えられがち!というネタや、マザコン過ぎるビオラの嫉妬ネタを軸に、魔法社会の極端な人達のギャグはかなり笑える。 見た目カッコいいビオラがアリッサの前で見せる幼さ、カワイイ! セリフのテンポや言葉選びがいちいち可笑しく、二足歩行生物以外の造形でも笑わせて来る。一番面白いのは、ビオラの使い魔の不死鳥フェニックス(画像は1巻p70。どういう事… ビオラがとても強いので、(特にママに)近づく男はほぼ瞬殺。そのマザコンぶりに親子百合要素を感じつつ、息つく間も無く繰り出される魔法界ギャグを楽しみたい。

バッファロー5人娘

「バッファロー5人娘」って未完なんだ…

バッファロー5人娘
かしこ
かしこ
1年以上前

何も知らずに読み始めたらもうすぐクライマックスだ!っていう感じのところで終わってた。なんで未完なのか検索したらCUTiE Comicが休刊になったからと出てきた。しかも未完なので10年以上単行本化されなかったから、掲載された雑誌はネットでプレミアが付いていたらしい。いや〜そうなるよ…。 ちなみに発売された時にクラウドファンディングでオールカラーの豪華本も制作されていて、「バッファロー5人娘」の単行本化について安野先生がコメントをされていました。 https://camp-fire.jp/projects/534/activities/2767 たとえ未完だとしても作品を読んだら20代の安野モヨコが描いた名作を本の形にして残すことは大正解だなと思いました。

オバケのQ太郎

いつの間にか「懐かしい」存在になってしまっているQちゃん

オバケのQ太郎
さいろく
さいろく
1年以上前

オバケのQ太郎と言えば昔はドラえもん、忍者ハットリくん、プロゴルファー猿などと一緒にTVアニメで藤子不二雄旋風を巻き起こしていた大看板だったはずなのに、気づいてみたら今でも続いているのはドラえもんのみ。 ドラえもんとの差を考えると ・映画化が少なかった?(ピンで映画化されてるのを見たことがないけどハットリくんとかと合同で何かと戦っている映画を見たような…なんだったっけあれ) ・地味にブラックジョークまみれ ・出会いなどの背景設定が希薄 とか、挙げてみると残当な感じだった。 漫画の方はちょっとブラックなネタも多く、内容的には若干赤塚不二夫っぽさが感じられる。 途中からOちゃんとかP子さんとかドロンパとか出てきてかなり盛り上がっていくし永遠に続くものだと思ってしまっていたけど、自分が大人になるにつれて見なくなっていってしまった。最終回どうなったのかな、とか気になるけど見たくないような気もする。 老後の楽しみにとっておこう。

世界でいちばんキミが好き

美少女すぎる幼馴染は、男の子!

世界でいちばんキミが好き
名無し
1年以上前

きょうのマガジンに載ってた読切。 リターンと書いてあったので初めてじゃないのかと思って調べたら前に別マガに載ってたらしい。読みたい、と思ったらマガポケで読めました。嬉しい。 https://pocket.shonenmagazine.com/episode/13933686331718531763 内容に対してタイトルがなんか大げさすぎないか、とも思うけどこの二人の関係性を表していると考えると自ずと笑顔になりますよね(^^) マガジンで毎週連載してほし〜〜〜〜

二科てすらは推理しない

見た目はJK!中身はオッサン!

二科てすらは推理しない
ANAGUMA
ANAGUMA
1年以上前

その名は名探偵二科てすら!…という触れ込みで始めるのがぴったりかと思いきや、本作の主人公てすらはタイトルにもあるように「推理」をしません。 彼女が積み重ねるのは思考実験、机上の空論と称して仮説を組み立てることであり、興味があるのはあくまで謎そのもの。相棒のサラリーマン桃太郎がその実証実験として実際に動き仮説を確かめていく…というバディ・ストーリーです。ミステリアスな女子高生に翻弄される話が好みの方には刺さるかと。 そもそもこの二科てすらの正体ですが、中にいるのは元大学教授・二科恭哉、彼女の父親です。とある事情で入れ替わりが起きてしまい、その間「娘の人生を保全する」のが今の目的。女子高生の見た目で哀愁を漂わせたり達観したことを言うのが時折ドキッとさせてきます。 本作『推理しない』はあくまで序章ですが、オッサンJKてすらの不思議な魅力がたっぷり詰まっています。続編『二科てすらは見つからない』は二科家の家族の問題と絡め、物語が予想外の方向にドライブしていくのでこちらも読んでほしい!

ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~

昭和まんが史を刻む快作

ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~
六文銭
六文銭
1年以上前

双葉社「漫画アクション」の初代編集長の話。 いわゆる、漫画家漫画の派生、漫画関係者漫画ともいえるジャンル。 編集者とか出版業界系を扱ったこの手のジャンル、自分好きなんですよね。 非効率でアナログな時代に、それでも何かを表現したくてたまらない人間たちの情熱とか、それを見抜くセンスとか読んでいて熱くなるのです。 本作も、そんな内容。 モンキー・パンチをみて何かを感じ、後に漫画アクションをつくり、はては双葉社の社長にまでなる男の話。 双葉社。控えめにいっても、大手ではない中堅出版社ですが、だからこそ飛び道具といいますが、王道ではないところで勝負にでて、結果を出していく様は、読んでいて痛快でした。 自分の価値観やセンスを信じるしかない。 これは、別に編集者だけではないと思います。 仕事も全て、最後は、自分の価値観、センス、いわゆる自分の中にある美学的なもので腹をくくるシーンが必ずでてくると思います。 特に、サラリーマンでも中堅を超えてくると決断を迫られるシーンが多々あるので。 そうした意思決定のプロセスも垣間見える作品で、読んでいてグッとくるものがありました。 自分の価値観を信じて動くって、実はとても怖いことなんですけどね。 だからこそ、最後は大きくはっていくしかないんでしょうね。 情熱を武器に、仲間を集め、自分の信じる道を行く。 昭和の激動のなか、小さくもアツい男たちの生き様に感動しました。

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