愛妻号

オーディオとかアニメ作画とか渡世人とか妖怪ハンターとかいろんなウンチクも楽しいし女の子も可愛いのに、なぜマイナーなのか

オーディオとかアニメ作画とか渡世人とか妖怪ハンターとかいろんなウンチクも楽しいし女の子も可愛い...
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これ、面白かったのに3巻で終わってて残念だった。
最終話も温泉に行く普通の感じだったから続くのかと思ってたのに…

かたやおっぱいのはなしをして、かたやギターの構造を数学的に説明するってところが、このマンガの全部を語っている気がする。


かたやおっぱいのはなしをして、かたやギターの構造を数学的に説明するってところが、このマンガ...

ネタが細かすぎてウケなかったというのはなんとなく想像がつくような気もする…
普通に読んでても面白かったが

炒飯の作り方は勉強になったし、炒飯作れるようになると焼き飯には戻れなくなるって話もなるほどなぁって思った。
兄貴がいいキャラしてたなぁ

そうだね。主人公は兄貴だったな。名前がでてこなかったけど。
単純に超遅筆だったのではないか疑惑もあるね。2巻から3巻までの刊行ペースがすごい

あらゆる方向に広がり過ぎたのと
マーケティングを怠ったのじゃなかろうか
てかそもそも作者が気の向くまま好き勝手描いてる気がする
だがそこがいい

がらくたストリート

オタクとしての理想郷

がらくたストリート 山田穣
名無し

自分が肛顔の豚少年だったころ「煌めくような少年時代はもう戻らない」なんていう、おっさんたちの戯言を聞くたびに「何いってんだコイツ」とか言っていましたが、今ならわかるッ……。彼らの言葉は血がにじむような真実だったこと、あの時間が本当に貴重だったことをッ! しかし、悔やんでも始まりはしません。32歳彼女なし安月給な事故物件が自分なのだから…。 『がらくたストリート』に描かれるのは、そんな輝かしい少年時代に中年男性の理想と妄想が添加された蠱惑的な作品でございます。主人公のリントはとにかく素直な少年です。興味を持ったことに対する行動力もあり、人に妬みをもつこともない、理想の少年です。そんな真っ白なリントの周りには特徴的なキャラクターがたくさんいます。あらゆる事柄に詳しいタイセー、孔子の言葉を必ず間違えて引用するたすく、リントの幼なじみで普通の女の子のナルミ、妙に地球に詳しいリントに懐いてしまった宇宙人の女の子、どこか諸星大二郎の「妖怪ハンター」に登場する稗田礼二郎にそっくりな民俗学者・稲羽信一郎…。 中でも異彩を放っているのがリントの兄(名前が見つけられなかった)。このリントの兄は第二の主人公といえるほどの目立っています。彼はアニメ、バイク、魚鳥木と、ありとあらゆることに詳しく、かつ自分で山に潜って魚を釣ったりもする行動派です。作中でもリントのお師匠ポジションであります。 このリントと、リントの兄を中心にした人びとの日常が描かれるのが『がらくたストリート』ですが、その魅力はなにかといわれるととても難しいのです。強いて挙げればバランスの良さということではないかと思います。リントの小さな冒険という主題がありながら、そこに山の神様がでてくるというファンタジーの要素があり、フナとヘラブナの違いや、ヤクザの“親”と“子”について延々と記述するマニアックな要素もあり、かつ健康的なお色気もあり…。ひとつだけでも物語ができてしまうような要素が贅沢に、かつ押し付けがましくなく盛り込まれていて、それがリントを中心とした世界にものすごい説得力をもたせているのです。 私は、物語世界がしっかりしている作品が好きで好きでたまりませんが、この『がらくたストリート』もその一つです。薀蓄と自然と少量の女の子が混じったこの世界こそが、オタクとしての理想郷だと私は強く感じております。

がらくたストリート

全ての知識は等価である

がらくたストリート 山田穣
ナベテツ
ナベテツ

自分がまだ小学生の頃、母ちゃんが兄貴に買っていた旺文社の「高校合格」という雑誌に、恐ろしくひねくれたエッセイが掲載されていました。自らカットも描いていたのですが、そのページを書いていた男性は後にサンデー増刊で読み切り漫画を描いたりしたりもしていて、その名前はよく覚えていました。 それから10年後くらいにSPA!のコミック紹介のページで、自分の知らない「がらくたストリート」という作品が取り上げられていました(ライターがどなたかは失念してしまいました)。 かつて山田Xというペンネームで、という一文を読んで思わず目を疑いました。その後この作品を読んで、全て納得しました。 自分も基本おたくですが、中途半端であるという自覚は嫌になるくらいありますし、求道というのはまあ終わらんもんだとも思います。 この作品に関して、面白いけど説明出来ない、という評価をよくみます(まあ自分もよくそう言ってますが)。ギャグに関して「デペイズマン」という概念をエッセイで取り上げていたのは故・中島らもさんなんですが、「構図のズレ」によって産まれる笑いというのは、対象の間にどれくらいの距離があるのか理解出来るだけの知識が問われると思います。そしてこの作品には作者の培ってきたオタクとしての知識がふんだんに込められていますが、それが理解出来るかは突き詰めてしまうと読者次第ということになってしまいます。 おたくとオタクは恐らく違っていて、前者がクリエイターになって後者に受けるかどうかというある種の実験だったのかもしれないと、ふとこの文章を書いていて思ったりもしました。

がらくたストリート

この人もアダルト出身なので巧いです

がらくたストリート 山田穣
mampuku
mampuku

 知識と教養と遊び心のある作品というのはいつも楽しいです。 ──過ぎ去ったあの頃の夏休み。水着、浴衣、山、川、海 ──幼馴染の女の子、山の神様、宇宙人 ──オタク  繰り返し読んでいて気づいたのですが、なぜ「作者は重度のオタクに違いない」と思ったのか。  単なるオタク知識の羅列であれば、ネットで調べたにわか知識であっても可能なはず。そうではなく、その文脈に必要かどうかに拘らず、知識をひけらかしたいからひけらかす。知識自慢のための知識自慢に終始してるんですよね。「うわ、また何か語ってるよキモ…」ってな具合です。作者もそれを意図的に、あるいはリアルなオタクの描写としてやってる節があります。  それと主人公の兄こと作中のオタクの、絶妙に微妙なオタク深度。これが何だかナマナマしい。アニメの爆発エフェクトについてオタク友達と語り合ってるのに女子が引いてる、という場面。確かに浅瀬でパチャパチャしてるにわかアニメファンよりはよほどマニアックかもしれませんが、「金田系が~(キャッキャッ」とか言ってる連中は、ガチの作画オタクから見ればド素人もいいとこなんですね。クリエイター目線のない典型的な消費型オタクって感じ。  ある程度目の肥えた大人から見たら、なんか延々と浅いことやってんなと思う反面、同時に自分がかつて通ってきた道だからなんかすごく共感できる。特にあんまりオタクじゃない人からみたら、なんかよくわかんないこと言ってる。この痛いオタクのキモさを俯瞰しながら(ときに開き直って)巧みに操ってて小憎たらしい漫画です。  でもそういう脱線したオタク話よりも、より本筋・核心っぽい民俗信仰、古代神道のウンチク話のほうが興味深くて面白いです。それに、海水浴のエピソードで(巡洋)戦艦に反応して語っていたり、別の短編集でWW2のドイツ戦車の話をやっていたように、がっつりミリタリーな話もいずれ読んでみたいです

がらくたすとりーと
がらくたストリート(1)
がらくたストリート(2)
がらくたストリート(3)
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昔話のできるまで

昔話のできるまで

日本神話が現代に顕現した表題作「昔話のできるまで」。魔法使いと少年の交流、漫画研究会の過酷な日常、民話に隠された真実と龍の住む町、そして第2次大戦期の戦車戦。バラエティに富み、深い知識に裏付けされた、山田穣、初の短編集。

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