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作詞家・阿久悠が原作。沢田研二主演でテレビドラマ化もされている。
それらしく作中には要所要所で「時の過ぎゆくままに」の歌詞が記されます。そのたびに頭の中で曲が流れるのは必至。
こちらの記事きっかけに興味が湧いて読みました。
マンバ通信の記事にもあるように、第3章までは正直何の話で誰が主人公かもよくわかりません。しかし4章の冒頭で「序章はおわった」とモノローグで語られます。いわゆる「役者が揃ったところで本題に入ろうか」、「ここからが本番だぜ!」的な演出。粋だ…
ざっくりとしたストーリーは、三億円事件の容疑者とみられる主人公・良とそれをとりまく、ときに醜く汚い、ときに淫靡な人間模様が描かれます。
前述の記事に
話は時効を迎える昭和50年3月から9月までの半年間が描かれてます。
とあり、なぜ時効まで描かないのか?という疑問があったのですが、途中「もしやそういうことか!」という展開がありその謎が解けた気でいたんですが、終わってみると「やっぱりわからん」という結末でした。スッキリしないといえばそうですが、納得いかないというわけでもない。ある意味、ずっと心に残る強烈なキャラクターとストーリーです。これも記事にありますが、自分が生まれるよりも前の昭和が舞台で、今では考えられない描写が多いので、若い方にはその辺踏まえて読んでほしいです。
可門良、27歳。元バンド・ボーイ。女を狂わせる妖しい魅力を持つ男…。元競輪選手で、足の不自由な街のゴロツキ、八村。元会社員でバーのマスターをしている野々村。三億円事件の追及に異常な執念を燃やす刑事の白戸。この三人が絡み合い、三億円強奪事件の時効までの日を数えながら、物語は展開して行く…。大型ピカレスク・ロマン!!収録作「春の雪」ほか「錆びた海」「狂い咲き」「4月馬鹿」「重荷」「反逆のブルース」「傷」「日蝕」「男3人」「静かな日々」「乱れる」「もう一人の女」の全12話を収録。
可門良、27歳。元バンド・ボーイ。女を狂わせる妖しい魅力を持つ男…。元競輪選手で、足の不自由な街のゴロツキ、八村。元会社員でバーのマスターをしている野々村。三億円事件の追及に異常な執念を燃やす刑事の白戸。この三人が絡み合い、三億円強奪事件の時効までの日を数えながら、物語は展開して行く…。大型ピカレスク・ロマン!!収録作「春の雪」ほか「錆びた海」「狂い咲き」「4月馬鹿」「重荷」「反逆のブルース」「傷」「日蝕」「男3人」「静かな日々」「乱れる」「もう一人の女」の全12話を収録。