ヒラエスは旅路の果て

死出の旅路とロマンシス #1巻応援

ヒラエスは旅路の果て
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

試し読みをすると、何だか随分明るい雰囲気で、生死の話をしていても深刻に見えないかもしれません。しかし先を読んでいくと、カジュアルさを纏いながらもそこには切ない思いがあり、胸に来る物語となっています。 親友を亡くした少女が、死期を悟った神様、死ねない男と共に「黄泉比良坂」を目指すお話。三人それぞれの死生観はどうしたって重くなりますが、それを美麗な画面と、かなりズレている三人の楽しい旅が和らげます。 少女がいかに親友への喪失感に苛まれているかが語られる。喪った大切な人への「執着」、そしてその「執着」を失う事への恐怖に、強く共感してしまう。 心に亡き友を想いながら旅をする、という形は例えば『マイ・ブロークン・マリコ』とも似たところがあります。その想いの強さも同様ですが、それは旅の同行者や出会った人によって、変化を起こすのか。それともその重い愛を保ったまま、少女は黄泉の国に辿り着くのか……。 そんなロマンシス(女性同士の愛情にも近い友情)的観点からも、今後読み続けたいと思います。 (勿論、人の視点を超越した神様、死ねない男それぞれの物語も今後注目。男色が描かれるので、百合好きさんはご注意を)

おみやげどうしよう?

うれしくてむずかしい小さなこと

おみやげどうしよう?
名無し
4ヶ月前

「おみやげ」でお菓子を貰うのは嬉しいことです。 渡したほうも、お礼を言われたり、 美味しいと言ってもらえれば嬉しいし。 それで人間関係が良好になるなら良いことづくしです。 だが、まったく美味しくなかったり、どうころんでも 話のネタにすらならないものを貰っても戸惑ってしまいます。 渡したほうも、相手が全くノーリアクションだったり、 ましてや不味いとでも言われたら、けっこう落ち込みます。 色々な意味で「重い」おみやげってのも 渡されても困ったりもします。 また、過度に恩を感じられてもそれはそれで贈ったほうも困ります。 結果的に人間関係が気まずくなったりしたら全く無意味です。 あまり選択に悩まず、値段的にも重みでも互いにさほど 負担ではなく、その場の空気が軽く明るくなって その日の話題に昇るくらいのもの、 そういう程度のものを渡し、貰う。 こういう、ちょっとだけを連鎖させたおみやげってのが、 おみやげの正しいやりとりなのかもしれません。 「おみやげどうしよう?」の主人公の基山トウコさんは、 そういう意味では結構ギリギリだと思います(笑) 大学職員の22才。学生募集で全国各地に出張に行く仕事が多い。 そして出張帰りにはおみやげ持参が職場の慣例化している。 トウコさんは仕事はバリバリこなす。 だが仕事をこなすことより出張時のおみやげを どうするかについて仕事以上に悩んでしまったりする。 結構、値段のはるものを選んだりもする。 まあそこそこ楽しみながら悩み選んではいるのだけれども。 そして何より「これはギリギリだな」と思う点があって、 それはトウコさんが何より報われるのが 一見は冴えない中年オジサン上司が、 おみやげを味わって喜ぶ笑顔をみることだったりすること。 愛らしいオジサンではあるけれど・・ 22歳の女の子の喜び方としては結構、 ギリギリだと思います、これ。 (食の知識は豊富で味覚も鋭く、人柄もよいオジサンではあるが) それらのギリギリ感がこの漫画の独特な味に なっていると思いますが。 笑っちゃったのは、トウコさんがかつて浜松みやげとして 「うなぎパイ」を渡したところ、相手から 「美味しいけれど(貰いすぎていて)あきちゃった」 と言われてトラウマになった話。 実は私は以前は静岡から出張で来る方が多い職場にいたので、 まさにこの通りで渡されるほうとして 「うなぎパイは美味しいけれどあきちゃった」 という気持ちがものすごくよくわかるのです(笑) けれどそういわれたトウコさんからしたら 「それ以降、おみやげ選びにいっそう命がけになった」 と、なるほどに傷つく一言だったんですね。 すみません。 まあしょうがないかなとも思う面もあります。 人それぞれ好みや環境の違いがありますし。 私も「うなぎパイ」「八ッ橋」は貰ってありがたくないけれど、 「萩の月」「マルセイバターサンド」なら何箱貰っても嬉しいです。 そんなん廻りの人間が知る由もないわけですが。 まあ貰う人渡す人、それぞれ個性がありますから、 そんななかでベスト・マッチングのおみやげの やり取りが出来た時は ホントにお互いに嬉しい、ってことですよね。

鉄腕アダム

地球に来襲する「蝶」を倒すヒューマノイドの戦い #完結応援

鉄腕アダム
ANAGUMA
ANAGUMA
1年以上前

突如飛来する異様の巨大宇宙生物、スモークを焚きながらそれに立ち向かう小さな人の影…「あれはなんだ、人か、いや鉄腕アダムだ!」という最高のビジュアルを引っさげて開幕するのがハードSF『鉄腕アダム』です。 『エヴァンゲリオン』のように来襲する「蝶」は全部で8体、地球に到達されると敗北、というタイムリミットがある戦いだというのが緊張感を煽ります。毎回敵方の蝶は進化を遂げていき、人類側は科学知識を生かした作戦で撃破していくことになるのですがこの科学のトンチの効かせ方が絶妙で「そんな戦い方が!」とワクワクしてしまいます。 蝶の襲撃の合間には人類側でもさまざまなドラマが描かれ、物語を貫く謎や設定が徐々に明らかにされていくのも読み進める強力な原動力になっています。アメリカがメインの舞台なので洋画・洋ドラっぽい雰囲気で進みながらもやることはロボアニメ!みたいなノリもツボでした。好き。 SFテイストの迫力に圧倒されがちですが、本作の核のテーマはヒューマノイドのアダムと天才科学者ジェシーの友情にあると感じました。孤独だった者同士がかけがえのない相手とともに自分のやるべきことを見つけ、定めていく物語だと思います。 全4巻ながら充実した科学用語の解説コラムも収録されており読み応えは抜群です。実際の巻数よりも遥かに充実した滞空時間というか、没入した時を過ごすことが出来たように思います。感謝。

ハイスコアガール DASH

日高小春が教師になって帰ってきた

ハイスコアガール DASH
名無し
1年以上前

母校の中学に教師として勤める小春は、問題児への対応に毎日追われている。ゲーセンからはもう何年も足が遠のいてしまっていたけれど、ある出来事をきっかけにかつての格ゲーへの情熱が再燃し、生徒からも一目置かれるようになる、というところまでが1巻。 小春がゲーセンに再び足を踏み入れるのが1巻の終わりの方で、それまでは教師として上手く立ち回れない苦悩が描かれます。 ハイスコアガールでは「恋を勝ち取るためにゲームする」という立ち位置だったけど、今回は「生徒を守るためにゲームする」という感じなのかな。2巻以降期待ですね。

アクトジジョウ

"叶わぬ恋"に囚われた2人の歪な恋愛模様 #1巻応援

アクトジジョウ
sogor25
sogor25
1年以上前

女子高生の春瀬清美は英語教師の成田先生に恋をしていました。 しかし成田先生には身重の奥さんがいるため、その恋は決して叶わぬもの。 想いを伝えることすら出来ずただ成田先生を思い続けている彼女は、自分に告白してきた同級生の三谷仁と"体だけの関係"を結んでいました 三谷は春瀬の成田先生への想いを全て知っており、それが「自分の想いが春瀬には届かない」ことを意味すると理解しながら彼女の想いを肯定してくれる存在。 そんな彼に対して春瀬は自身の境遇を重ねるのですが、それが逆に春瀬に三谷への歪んだ執着心を植え付けます。 同じ"叶わぬ恋"をしているはずなのに、何も得ることが出来ていない春瀬に対し、想い人の"身体だけ"は手に届くところにある三谷。そんなのは許されない。 そのような思いから、三谷を傷つけるために春瀬は彼に対して体を許します。 そんな 同じようで決定的に異なる"叶わぬ恋心"を内に秘めた2人のいびつな恋愛模様が描かれる作品です。 1巻まで読了

治虫の国のアリス

手塚治虫マニアじゃなくても読んでほしい

治虫の国のアリス
名無し
1年以上前

確かにマニアックなネタが多いので詳しければ詳しいほど面白いんだろうと思いますが、一つでも手塚作品を読んだことがあれば楽しめます。ていうか私自身あまり詳しくないながら読んだのですが、すごく面白かったので未読の方にぜひオススメしたいです。 オサムランドに迷い込んでしまったアリスが元の世界に戻るには手塚治虫を探し出さなければいけない!というストーリーなのですが、手塚プロダクション協力の下、大勢いる手塚キャラの中でも超スター達が勢揃いしてアリスを助けてくれるんです。芝生に落とした刺身を食べるかどうかでブラック・ジャックとドクター・キリコが言い争いをするシーンには笑っちゃいました。 いよいよ物語の最後にアリスは手塚治虫を探し出すことに成功しますが、何だか本物の手塚先生に会えたような感動がありました。自分が生まれた頃にはもう亡くなられていたしあり得ないんだけど、さすが上野顕太郎先生ですね。

お前、タヌキにならねーか?

人間社会に疲れた人々を”スカウト”するタヌキの物語 #1巻応援

お前、タヌキにならねーか?
sogor25
sogor25
1年以上前

遮断器の降りた踏切の中に入り死のうとしているOL、彼女の目の前に1匹のタヌキが現れてこう言います。 「人間やめるなら タヌキにならねーか?」 この作品はこのように人間社会に疲れた人々と、そんな人を見つけては「タヌキにならないか」とスカウトしていくタヌキのこがね丸との物語です。 スカウトした人々をタヌキに変化させて"タヌキ体験"させることで数が少なくなってしまったタヌキを増やそうとしているこがね丸。 それに対し"タヌキ体験"によって人間社会から離れることで心の疲れを癒やした人々がそれぞれの道を見つけていく、というハートフルな作品です。 結果的にこがね丸の「タヌキを増やす」という目的はあまり達成できていないのですが、その様子も含めて可愛らしい作品です。 1巻まで読了

黄昏てマイルーム

DIYってめっちゃ楽しいじゃん☆

黄昏てマイルーム
名無し子
1年以上前

同棲していた顔だけはかっこいいヒモ男にフラれて、家具をすべて持って出ていかれた主人公のキコちゃんがDIYに目覚める話。コナリミサトさんの作品はどれを読んでも映像化してくれ〜!ってなりますね。DIY知識もたっぷり登場しますが、こじらせメンズ好きとしては「凪のお暇」の慎二とゴンさんの2人を合体させたようなヒモ男がたまらんです。

女の園の星

若干のネタバレ注意

女の園の星
名無し
1年以上前

1巻読んでても毎回のように思うけど一瞬で終わるから寂しい。 ページが少なくなってくると、あ、もう終わりだ…って感傷的になってしまう。 2巻読んでる時もそうなった。 ゲラゲラ笑ってたらあっという間に読み切ってしまうし、もっと!もっとくれー!!!って中毒症状が出てくる。 10話は今までと違う手法だったから、頭に「?」が浮かんだまま、オチどうなるんだこれってずっと考えてた。 こんなことも出来るのか!すごい! しりとりみたいに進んでくの初めて見たなあ。 先生が結婚してる、結婚したの話題ってめちゃくちゃ盛り上がったよな。 私の担任だった先生も、普段子どもみたいだったけど、結婚してるの知って女子達が騒然とした。 お子さんが産まれたことを知って、名前を聞いたら、ゴンザレスだよゴンちゃんって呼んでねって返された。 今思えば生徒にそこまで教える義理はないよね。 面白くて賢くて学校一人気のある先生だった。 私の学校の思い出は8割くらい嫌な思い出だけど、女の園の星は残りの2割の楽しくて大好きだった時間を思い出させてくれる。 またあとで読み返そう。 1巻で心をがっちり掴まれた中村先生がまた登場してくれたことがすごくすごく嬉しい。 作り込まれたコントが好きな人はハマりそうな作品だと思っています。

ぼのぼの

悠久の時に置いていかれる

ぼのぼの
野愛
野愛
1年以上前

とても可愛くて癒される漫画を読んでいるような気がしている。でも本質はそういうことじゃない気もしている。 ぼのぼのってどういう漫画なんだろう。幼い頃にはじめて読んでから今に至るまで、全然理解できていないまま。 最近改めて感じたぼのぼのすげえなポイントは、時間経過の遅さ。 4コマの中で構図が変わらないどころか、ページをめくってもめくっても動きがない。 こちらの時空まで歪めてしまうようなゆっくりさに、癒されるときもあれば心掻き乱されることもある。何も起こらないからこそ過剰なくらいに余白を想像してしまう。 読み終わっても、ページを閉じてもぼのぼのの世界は5分も進んでいないような気がする。悠久の時に置いていかれるような気がする。 ぼのぼのを読むと 「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」 という有名な問いを思い出すことがある。ぼのぼのならなんて答えるんだろう。

特別のEGOIST

これ、ちゃんと終わってるんだろうか?

特別のEGOIST
nyae
nyae
1年以上前

ちょっと自分の好みとは遠いものだったなと思います。そのうちおもしろくなるかなと思って読んでたけど、最後までよくわからない話でした。 そもそもちゃんと終わってるんだろうか?これ。 ビジネスとか、生まれとか家庭環境など、ひとの数ある人生を描いているようで、鬼とか魔物とか人の心を読むとか非現実的な要素も同時進行で絡んでくるので、なにを軸にしながら読めば良いのかわからなかったです。ふわっとした言い方とか展開が最後にちゃんと回収されればよかったけど…されてるのかな?ちょっと分かんないっすね…わかんないだらけ。笑 すみません。

みかん氏短編集 ハッピーエンドはいらない

マイナスの為の百合 #1巻応援

みかん氏短編集 ハッピーエンドはいらない
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

何かが傷つく時、壊れる時、失われる時の、隣にいる女性との関係性とエロスを描く短編集。重苦しさの分だけ、訪れる感慨は大きい。 関係性は女性同士ならではの部分もあるが、描かれる感情は昏さ、苦しさ、嫉妬、自己肯定感の低さといった、陰キャの百合男子にも思い当たる「マイナス」な物。 この「美しく無い」と感じる感情が、女性同士の交流と恋(=性欲?)で変化し、或いは肯定され、充足する時の喜び。「ハッピーエンド」もあれば、そうで無いものもある。しかし全ての短編に必ず「救い」がある。 ♡♡♡♡♡ ●好きになるなんてありえない/小学校で虐めていた子と、高校で再開。復讐劇は… ●ハッピーエンドはいらない/お嬢様とメイドの秘密の関係。しかしお嬢様の父の死去で… ●アイなんて知らない/演劇部の先輩の天才に掻き乱される自己肯定感の低い後輩。 ●会社を休んだ日のこと/失恋した幼馴染の絡み酒に付き合う、惚れた弱み。絡めるのは… ●ある会社の彼女たちのこと/行きずりに一夜を共にした女が、私の会社に転職。 ●ハッピーエンドはいらない、その後/後日譚。

おいしい学び夜

題名がとても秀逸

おいしい学び夜
名無し
1年以上前

調理師学校の、それも夜間部が舞台ということを 判りやすくて面白く題名で表している。 そして調理師学校が舞台のマンガって珍しい。 これは面白いかも、と思った。 しかし表紙の絵は、巨乳女子と それに興味がなさそうな男子の絵。 これはもしかしたら「おいしい」の意味が H系の「おいしい」マンガってこと? それはそれで嫌いなマンガではないが、 そっちばっかりのマンガだったらいやだな、 とちょっと不安になった。 読んでみたら、たしかにH系の要素もあった。 だが、それもありながらさらに珍しい展開の漫画だった。 登場人物たちがとくに調理師になるのが夢だったとか、 なにがなんでもなろうとか、そこまで必死になっていない。 主人公なんか自分も別に調理師になりたくないのに、 成り行きで入学して、それなのに屁理屈をこねて クラスメイトの退学を止めさせたりする。 そのへんの、熱血でもなければ緩すぎもしない、 みんな、それぞれの事情に応じてそのなかで 一生懸命に生きている、 という感じがちょっと新鮮なマンガだった。 そしてその感じはまさに題名によく表れている。 とりあえず第一巻を読んだ感想としてはそう思った。 ただし、一巻かけて各登場人物のキャラの紹介説明に 終わっている感じもした。 物語の種をまくのに、よく言えばじっくりと、 悪く言えば時間をかけ過ぎという感じはした。 一方で、調理技術の描写に関しては、専門学校のわりに ダシのとり方とか地味すぎる面は割愛している感じもしたが、 衛生管理などの「調理の基本」はちゃんと抑えていて 良い感じがした。 履修学科や試験の内容や学費や器具の扱いなども 細かく描かれていると思う。 また、主人公が本来は「科学系フリーライター」だとか、 調理学校に通いながら「刃物恐怖症」という設定が とても面白く、これからどんどんその点が面白く 描かれていくのだろうなと思った。 残りの二巻を読みたくなる内容だった。

俺たちつき合ってないから

クズがクズに騙されるマンガ

俺たちつき合ってないから
名無し
1年以上前

主人公は声優として売れてないからキャバ嬢で生計を立ててる女で、ハイスペ男子と付き合って自分をバカにした奴らを見返したいと思ってる。でも何の努力もしてないんだよね…。お金がないのはしょうがないけど自分磨きすらしない。部屋が全体的に汚いんだけど、特に風呂が汚くてだらし無いなと思った。そんな女が客として店にやってきた自称年収3000万の男に目をつけられて堕ちていく話。女もクズなんだけど男の方が更にクズで、実際は大企業になんて勤めてないし(職業不明。パチプロ?)、他に何人も女がいるし、妻子持ち。しかも奥さんは旦那がクズだってことに気づいてるカオスっぷり。まだ連載が終わってないので最後がどうなるか見届けたい。

お湯でほころぶ雪芽先輩

私だけ知ってる♡お風呂の先輩 #1巻応援

お湯でほころぶ雪芽先輩
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

営業部のエース・雪芽(ゆきめ)先輩と、駄目新入社員の温美(ぬくみ)。二人がオフにお風呂に入って仲を深める物語。 百合的ポイントは「私だけが知っている、優しい先輩」。 会社でも、取引先にすら、怖い人と認識されている雪芽先輩。温美も会社では萎縮するのですが、二人で銭湯に入る事で、雪芽先輩の優しい表情を知る事になります。雪芽先輩がお風呂に入る時の表情の変化……こちらまでホッとしてしまいます。 最初は銭湯から、家風呂の入り方まで、雪芽先輩のお風呂知識は詳細で、都内の浴場の多様さにも驚かされます。 プライベートで友達のいない雪芽先輩。偶然お風呂で一緒になった温美が、数少ない雪芽先輩の理解者として、寄り添える存在になれるか……尊い百合の予感を漂わせながら、暫くは雪芽先輩の〈ほころぶ〉瞬間を、温美と一緒に待ちたいと思います。

達人伝~9万里を風に乗り~

まだまだ続きそうだな

達人伝~9万里を風に乗り~
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

連載開始からずっと読んでいると思うがGW中に29巻まで一気にまとめて読んだ。端的にいうと原泰久の「キングダム」の少し前の時代から始まり27巻あたりから、「キングダム」時代を被り始める。「キングダム」は秦側から見た場合でこの「達人伝」は秦以外である楚・斉・燕・趙・魏・韓側から見た内容と言えばいいのかな。個人的には「キングダム」の少し前の時代の話がすごい好きなのでむちゃくちゃ楽しめている。 この「達人伝」を含めこの時代を描いているマンガは面白いのが多いな 鄭問の「東周英雄伝」や横山光輝の「史記」も読むとより楽しめる気がします。

本田宗一郎本伝 飛行機よりも速いクルマを作りたかった男

本田宗一郎の生涯 #お買い得本

本田宗一郎本伝 飛行機よりも速いクルマを作りたかった男
ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前

ホンダ創業者である本田宗一郎の伝記マンガ。制作はビッグコミックで活躍した毛利甚八先生と、ひきの真二先生という実力派コンビだけあって、ビジネス系自伝マンガでありながら、商業連載作品に引けを取らない作品。読んでいて全く退屈しない面白さがあります。 本の価格は、この厚さ・内容で880円(税込)は正直言って安い!令和時代の本の値段と比べると、かなり安く感じます。500ページ超えて、解説も充実しているので、現在の価格で考えると少なくとも1800円以上でもおかしくない内容かと。

ブルース

どこか陰のある男を描かせたらピカイチ

ブルース
六文銭
六文銭
1年以上前

影山という一人の男を軸に、彼に関わった女性達から断片的にエピソードを描いていく展開。 自然とひきこまれますね。 徐々に、影山という男の存在があらわになっていくのですが、時に酷いことされているのに、女性達にとっては勲章のように扱われているのが、よい男の条件なんでしょうね。 この陰のある感じが、良い色気を醸して、小狡いですね。 もんでん先生というと、エロスのほうに目がいきがちですが、大人の男女間を描くなら、ある種必然的な流れとして描いているので、そこまで違和感なく、むしろ良いスパイスになってます。 ただのエロ漫画でまとめるには勿体ない、きちんと人間を描いるので深みがあって面白いです。 指が6本あり悲惨な家庭環境と貧困下から、器量だけで這い上がった1人の男の生涯を、女性を通して見ていく・・・さながら1本の映画のようでした。 上下巻と短く、ちょっと物足りなく感じる部分も、ある意味ちょうど良かったです。 短編をお探しの方にはおすすめしたい作品でした。

おれの星に手を出すな!

レトロな雰囲気も楽しいドタバタコメディ #1巻応援

おれの星に手を出すな!
sogor25
sogor25
1年以上前

発明好きの高校生・飛丸工太のクラスに渋谷星子という転校生がやってきます。 ある日、星子が学校の屋上の柵の外に立っているのを見掛けた工太は慌てて屋上に向かったのですが、そこで彼女が行っていたのはUFOとの交信。 実は星子は別の星から来た宇宙人で、人類が地球にふさわしい生物なのかテストするために人間の姿をして高校に潜り込んでいたのです。 「"1年間のうちに5人が星子に危害を加えた場合"には地球で生きるには値しないと判断し人類を滅ぼす」という計画を知ってしまい、工太は地球の滅亡を防ぐため星子を守ることになる、という作品です。 何も知らずに星子に絡もうとする周囲の人々に対して、星子に危害を加えられないように奮闘する工太を描くドタバタコメディで、80年代風の絵柄で描かれていてレトロな雰囲気も楽しい作品です。 また、工太と星子以外にもたくさんの個性あふれるキャラクターが登場し、回を増すごとにドタバタ感がどんどん強くなっていく作品です。 1巻まで読了

パドル

ひと夏のさわやかブロマンス読切

パドル
名無し
1年以上前

直接的ではないけどキュンとする演出がうまい漫画だなと思いました! チャラそうに見えて意外とガンガンいかない見守り系のキャラってさ………いいよねえ。仲村くんの友達が、本当にいいやつなのかは正直疑問だが この先にあるであろうストーリーを想像せずにはいられない、いいお話でした。こういう漫画がヤンジャンに載る時代なんですね。

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