ホルンは後ろに鳴く

ホルンという楽器のことを知れてよかった

ホルンは後ろに鳴く
名無し
12ヶ月前

ホルンってどちらかというと吹奏楽等であまり人気ではない方の楽器という印象があったけど、このマンガを読んでホルンがどういう楽器なのかを知ってやってみたい!と思う人、いるんじゃなかろうか。どんな形にもそうであるべき理由があるんだな〜。それはそれとして、教師の過重労働問題についても改めて意識する内容でもありました。

ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ

誰しもが陥る可能性のある陥穽 #1巻応援

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兎来栄寿
兎来栄寿
12ヶ月前

アニメ化も発表された『チ。』や、『ひゃくえむ』の魚豊さんによる待望の最新作1巻が発売されました。 今回は、いわゆる「陰謀論」マンガです。単体でも挑戦的でまさに現代に相応しいテーマなのですが、それを『チ。』の後にやる。人間の知的探究心がいかにして世界を切り拓き動かしていくかという物語をやった後に、それが間違った方に転がったらどうなるかという危うさを描く。素直にすごいな、と思いながら1話から楽しみに、一方で恐ろしく思いながら読んでいました。 現代社会には、情報が蔓延しています。し過ぎています。現代人が1日に触れる情報の量は江戸時代の人間の1年分・平安時代の一生涯分に相当するとか、2002年のインターネット上の情報を10とすると2020年の時点ですら約60000になっていて今も加速度的に増え続けているなどと言われます。 コロナ禍にあっても、不安や困窮から冷静な判断をしにくくなっている状態で玉石混淆の情報が錯綜し、何が正しく何が間違っているのか多くの人が惑う中で分断や対立が起こってしまいました。最近急速に発達しているAIによるフェイク動画や画像なども今後はより氾濫していき、ますます真実を見極めるのが難しく、大事な時代になっていくでしょう。 そんな情勢下において、この物語で語られることは非常にクリティカルです。人は、他の人が気付いていない真実に自分だけが気付いているという甘美な果実の旨味からはなかなか逃れられません。 本作の主人公である渡辺は非正規雇用のいわゆる社会的弱者ではありますが、小学生のころの成功体験を基に論理的思考をする癖をつけてきた人物です。そんな彼が、いかにして陰謀論に堕していくのか。社会から受け入れられてこなかった人間が、少しでも自分を肯定してもらえるとどうなるのか。 そこには、現代社会や資本主義の、あるいは人間自体の構造的な脆弱性があります。そして、その脆弱性を利用して利益を得ようとする悪意が必ず存在し、そこも実に巧妙に描かれます。 客観的に離れた立場から見ている分には論理的な矛盾なども冷静に指摘できるものですが、いざ自分がその場で肉体的・精神的・経済的に弱まって判断力が低下した状態で同様のことをされた際にどうなるかと考えると、誰しもが自分は絶対大丈夫などとは決して言えないのではないでしょうか。 確かに女の子も出てくるのですが、この作品をラブ「コメ」と言ってしまうのはあまりに救いがなさすぎる気もします。読んでいると、共感性羞恥に近い諸々の感情も生じてきます。それでも、圧倒的に目の離せない筆力は流石の魚豊さんです。 反面教師として、戒めとして、大事なことが記されている物語です。

熱帯雨林の恋

人の数だけ恋がある

熱帯雨林の恋
nyae
nyae
12ヶ月前

とあるカップルが、海外旅行先で男1女4の陽キャグループに出会うことで、人がどのように自分の「恋」に向き合って生きているかが見えてくる話。なにか大きな事件やスキャンダルが起きるわけじゃなく、なんとなくそれぞれが満足のいく「恋」ができずにもやもやしている様子が描かれます。 どこに生きていても何をしてても、「恋なんて」と言いながら、生まれては消えて、そしてまた生まれる恋。恋は人の数だけあり、正解のない存在を追いかけ続ける終わりのない旅なんだと、壮大なようで身近で些細なことでもありそうな、ちょっとワクワクする意外と読み終わったあとに考えさせられる話でした。

きらきらひかる

きらきらひかってる

きらきらひかる
nyae
nyae
12ヶ月前

終始様子がおかしいけど生徒思いで子どもをなめてない先生が素敵だった。しかしアイドルオタクも度が過ぎるとあんなふうになるんだな…生徒たちの冷静なツッコミが良かった。 必ずしも好きなものや目指す夢があるべきてはないけど、もしあるのならば、どんな小さな規模からでも言いから発信することって大事だ。

間宮さんはバトル展開を期待する

想定外がゴンゴン降ってきて、おもしろいバトル漫画

間宮さんはバトル展開を期待する
ゆゆゆ
ゆゆゆ
12ヶ月前

魔族と人間、ハーフの女の子・バトル展開好きな間宮さん。 戦う女の子キャラが好きな稲穂さん。 稲穂さんは、間宮さんが繰り広げる、リアルなバトルをおかずに、ごはんをモシャモシャ食べる。よく食べる。 そして高校生ふたりが、厨二病くさい必殺技名を話しては、キャイキャイ言いながら、盛り上がる。 リアルなバトルシーンも、間宮さんが強すぎるのでギャグ漫画のよう。 敵は間宮さんを葬り去ろうとやってきているのに、女子高生ふたりがキャアキャアと話をしている。 とはいえ、敵をやっつけたり、鍛錬かかさぬ&戦いながら強くなる間宮さんの存在と展開は、すごくバトル漫画だと思う。 戦うだけのシーンが続くと飽きてしまいがちな私にも楽しく読める。 ちなみに読み切りでなく、連載なので、間宮さんのバトルをいっぱい読めます。 稲穂さんのご飯もはかどります。

ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~

魔界で言語学の現地調査

ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~
ゆゆゆ
ゆゆゆ
12ヶ月前

世界の何処かで教授の変わりに現地調査の話?と思ったら、突然出てきた魔界。 ファンタジー!! けれど中身は民族学のような、言語学。 言葉にはその人たちの歴史や文化、考え方が詰まっているから、民族学みたいになるのかな。 共通点から言語を解読していくのだろうけど、最初の取っ掛かりは大変だっただろうな。 なんせ言葉を発する器官から違う。 主人公がいろいろ推測しているのを見て、言語学オリンピックの問題を思い出した。 言語学オリンピックのお試し問題だと、パズルのように正解を導くけど、主人公たちの行っていることはパズルのピースを探すところからスタートになるので、なかなか大変そうだ。 ちなみに近頃、世代が下に離れすぎた人たちが使う言語を理解しにくくなってきたので、見習って理解するようにしたい。 一桁台前半はまだ大丈夫だけど、後半以降はおしゃまさも増していて難しい。

同人イベントに行きたすぎて託児所を作りました

子供も大人もハッピーになれる取組 #1巻応援

同人イベントに行きたすぎて託児所を作りました
兎来栄寿
兎来栄寿
23日前

寡聞にしてにじいろポッケさんの活動のことは詳しく知らなかったのですが、この時代においてとても素晴らしい取り組みだなと思いました。 タイトル通りの実体験をした原作者の四辻さつきさんによるエッセイマンガです。 二児の母で、旦那も激務であまり育児に参加してもらえず、常に「ママ」を強いられて、「私」も「私の居場所」も失くしてしまいストレスの限界を感じていた四辻さん。しかし、ある日出逢った深夜アニメの沼に一瞬でハマり、pixivで二次作品を漁り、語るためのTwitterアカウントを開設し生まれて初めて二次創作小説を書いて投稿して感想をもらうなど、推し作品によって生きる喜びと「私」を取り戻していきます。 子育てとオタク活動の両立。どちらかだけでも修羅場となるものなのに、両方やるとなればそれはもう大変でしょう。そんな辛さから始まりながらも、作品に救われオタク活動によって息を吹き返していく様子がマツダユカさんの魅力的な絵で描かれます。マツダさんは今まで主に鳥系の作品を描かれていましたが、人間も十分に魅力的でシリアスなシーンもギャグシーンも良いです。溢れるさまざまな感情が強く伝わってきます。 そして、四辻さんは遂に本を作って同人誌を発行するに至るのですが、そこで困ったのが子供たちのこと。会場には連れて行けないし、頼れる人もほとんどいない。そこで、世の中には同じように困っている人がたくさんいるのではないかと気付き、そんな人々のためのサービスを新たに創出していきます。 炎上するのが必至のサービス内容であったことからサービスの打ち出し方やレスポンスへの気の遣い方も非常に丁寧にやっていったことが解ります。根底にある動機(「同人活動死ぬほど楽しい」)によって困難を乗り越えていく姿なども含めて、良質なビジネスマンガとしても読めます。 とても良いなと思ったのが、「自分が楽しむために子供を預けることに罪悪感を抱くのは実体験として解るので、託児所を思いっきり楽しい場所にしてしまうことで子供も大人もハッピーになる」として、超巨大プラレールを設置する件。実際、楽しすぎて帰りたがらない子が続出したそうです。私も子供のころはプラレール大好きだったので、もし行ったら相当テンションが上がっただろうなと思います。自分が楽しんでいる時間に、子供も同じように夢中になって楽しむことができていたら最高ですよね。 同人イベントの空間に行くと元気になる人間のひとりとして、最高の取り組みで応援したいと思わせられました。 ひとりの育児に疲れた女性の物語としても面白いですし、シンプルに絵が良くて読みやすいので広くお薦めします。

よーじょらいふ!

ゆるく読めてゆるく楽しい4コマ漫画

よーじょらいふ!
ゆゆゆ
ゆゆゆ
12ヶ月前

起きたら幼女だったのに冷静だな。第一話のアキヒコくん、もといアキちゃん。 ふつうにしていると思考が幼女にひっぱられて、見た目は子供!頭脳も子供!感情も子供!になるところがおもしろい。 みんなアキちゃんが好きで、アキちゃんがかわいらしすぎて、流れ弾でモブもやられているのもおもしろい。 アキヒコも先生も、最後にあった友人に対して、薬をもったか聞いていたのは、『お兄ちゃんはおしまい!』があるからだろうか。

少女Null

もし奴隷のように扱われるロボットたちに"意識"があったとしたら… #1巻応援

少女Null
sogor25
sogor25
12ヶ月前

舞台は意識を持たない人型のロボット“義人”が実用化された世界。 ロボットと言っても有機物でできており、パッと見は人間とほとんど変わりません。 (といっても、この世界に生きる人にとっては“義人っぽい”見た目というのがあるらしいですが) 高校2年生の鈴木リアハはある日の夜、輸送中の事故により脱走したマリーという義人を拾います。 本来、脱走した義人を匿うのは重罪なのですが、なぜかリアハはマリーのことを警察に通報しませんでした。 その選択の影にあったのは、リアハの父親の存在。 7年前、リアハの父親は義人に関する秘密を暴こうとして警察組織に抹殺されていました。 その秘密とは、「実は義人には人間と同じく意識が存在し、政府の改造により意識を操られ奴隷のように扱われている」ということ。 そんな過去の事件が心に深く刻まれていたリアハ。 そこに現れた、ある出来事により意識を取り戻した義人マリー。 「義人が普通に生きられる世界を作る」という共通の目的を見つけた2人は果たしてこの先に何をしようとするのか、それがこの作品の1話1ページ目に集約されています。 是非、1枚絵としての魅力も強烈なこの1ページ目だけでも見てほしい作品です! 1巻まで読了

緋色の枷のラーレ

身分の違う2人のロマンスは一夜にして全てが逆転する #1巻応援

緋色の枷のラーレ
sogor25
sogor25
12ヶ月前

王宮で奴隷として働く少女・ラーレにはある秘密がありました。 それは次期国王である王子ルスランと2人きりで会う関係であること。 身分差がありながらも互いに想い合っていた2人ですが、 そんな2人の日常はラーレの兄を名乗る男の襲撃で大きく変わります。 国王を討ち取り玉座に就いたその男はルスランをラーレの奴隷にすると宣言し、 事あるごとにルスランの殺害をほのめかしてラーレの心を縛り付けます。 身分差のある両片想いから立場が完全に逆転し、次々に新たな事実が明かされる展開に驚かされながらも、そのままではいられなくなった2人の関係に明るい未来が待っていることを期待せずにはいられない、そんな作品です。 1巻まで読了

おしゃピクしませんか?

おしゃピクきっかけの美しい友情物語

おしゃピクしませんか?
野愛
野愛
12ヶ月前

Get Ready?の南マキ先生作品ならハズレはないだろうと読んでみました。予想通り面白いです。 会話のテンポがよくてほのぼのコメディとして楽しめるのに、登場人物1人1人の心情が丁寧に描かれていてグッとくる作品です。 友達が少ない不器用OL、インスタグラマーの姉御肌な主婦、お人よしで食べるのが大好きな女子高生、クールな女子小学生、年齢も生活もバラバラな4人がおしゃピクを通して仲良くなっていくお話です。 自分のこんなところ人には見せられないな、こんなこと言ったら嫌われるかな……と取り繕ったり武装していたところごと愛されたらうれしいよね、友達に対してこうでありたいよね、という素敵な友情が描かれているのが素晴らしいんです。 コミカルなのに気がついたらホロっときちゃうから南マキ先生はすごいなあ……。 全2巻でサクッと読めるのに心が温かくなる作品です!おしゃピクしてみたい!

空飛ぶタイヤ

モヤっとした気持ちも残った様な。。

空飛ぶタイヤ
Pom
Pom
12ヶ月前

文庫も読んだことがないのですが、2巻でまとめたのが凄いなと思いました。 読めば読むほど専門用語が多くて、正直私には少し難しい話だったのだけど、、諦めない情熱的な心と行動が人を動かすのだろうか。。 そして何かこう、人間の悪巧みしている時の顔はあまり見たくないなぁ〜と思いますね。 たとえ闘ったとしても、失った人は帰ってこないのだし、辛いお話だなとも思います。 調べてみたら映像化されているみたいなので、そちらも見てみたい。

ワルキューレ

ワルキューレの感想 #推しを3行で推す

ワルキューレ
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
12ヶ月前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 久しぶりに読んだがこれこんな内容だったっけ?という気持ちになった。俺は土屋ガロンの大ファンだし、いろんなのを読んでいるがどうも映画がらみの題材だと「えっこんな終わり方?」と思ってしまう ・特に好きなところは? 主人公だったと思われる青年ヒロシがどんどん影が薄くなっていくところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 一通り狩撫麻礼、ひじかた憂峰、土屋ガロン原作を読んでから読むのがいいのではないでしょうか?

心中

最高ラブストーリーだった #読切応援

心中
Nano
Nano
12ヶ月前

タイトルから不穏な予感がしたけど全然そんなことなく、ドストレートな愛の物語でした。 空木くんと五和さんの会話、デート、普段とのギャップなど全部がシュールで面白いし、二人ともお互いのことを好いているのが伝わってくるしデートも楽しんでいてすっごく可愛い。そして最後の心中の意味がさ~~~!!最高。とてもいいものを読めました…二人で幸せになってほしい。

がんばりょんかぁ、マサコちゃん

がんばりょんかぁ、マサコちゃんの感想 #推しを3行で推す

がんばりょんかぁ、マサコちゃん
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
6ヶ月前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 読み始めた直後のある「この漫画作品はフィクションであり、実在の人物や団体などとは関係ありませんが、実在する人々の切なる想い、祈りには大きく関係しています」の文の時点でグッときた ・特に好きなところは? 本編には全く関係ないが、裁判長が「家裁の人」の桑田義雄っぽかったこと ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 漫画の詳細に関してはあえて触れないですが昔のスピリッツっぽい漫画だとは思ったね

やぶさかではございません

「やぶさかではございません」感想

やぶさかではございません
ニーナ
ニーナ
12ヶ月前

2巻まで読了。これは非常に良きラブコメだ!過去のトラウマにより、いまだに恋愛経験ゼロのアラサー女子、不思議さん。愛し合いたい気持ちは山々なのに、いざ男性に言い寄られると思わず顔が硬直して距離をとってしまう。そんな彼女に熱い視線を送るのは、バイト仲間で、さわやか年下イケメンの上下くん。彼はなかなかお近づきになれない不思議さんのことが、気になって気になって仕方ない! このふたりが、絶妙に不器用で真っ直ぐで、見ているうちについ応援したくなっちゃうのだ。

ロックは淑女の嗜みでして

お嬢様だってロックを嗜みますわよ!!

ロックは淑女の嗜みでして
名無し
12ヶ月前

最高の1話だった〜!鳥肌立った! 元庶民だけど努力のおかげで転校1ヶ月で一目置かれる存在になっている主人公・りりさは、同じ1年生で誰からも憧れられている生徒・黒鉄音羽が、学園の旧棟の音楽室で「ドラム」を叩いてる姿を目撃。しかもそれがロックバンドの曲だと気づきます。なぜそれがわかったかというと、りりさも生粋のロック少女だったから…!!ふたりが音楽室で出会ってからの展開にはまるで目の前でロックバンドのライブを観ているような、ビリビリと響いてくる感覚がしました! お嬢様がロックを嗜むというより、ロック少女がたまたまお嬢様だっただけ、という感じですね。

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