ママとミツバのビンボフル・ワンダフル お一人様二つまで!

内田春菊節

ママとミツバのビンボフル・ワンダフル お一人様二つまで!
野愛
野愛
12ヶ月前

ほのぼの節約コミックとは言いつつ、かなり内田春菊節が炸裂してます。途中からワタハン読んでる気持ちになりました! 竹を割ったような性格のママとヒトシ・フルタ・ミツバの3兄妹。 貧乏だけど楽しく仲良く、役に立つ節約レシピを教えてくれます。ここまではかなりほのぼの! 貧乏なシングルマザーに対する偏見、性に対するあけすけな発言、縁を切ったのに家に乗り込んでくるオレ様なおじいちゃん……やっぱり内田春菊作品だなあと思わされます。でもそれが豪快で面白いから読んじゃうんですよね。 賛否両論あるかもしれないけど、内田春菊作品を読むと家族っていいなと思えます。何言われても本人たちが幸せだったら幸せなんですよね。貧乏も偏見も怖くない!

魔女の花屋さん

花と魔法のファンタジー

魔女の花屋さん
名無し
12ヶ月前

とにかく読んでると目がずっとキラキラしちゃう感じ。 幼い頃に魔女に救われた事がある少女・アリーが魔法学校に入学しようとするも、今は魔法の需要がほぼないという現実が立ちはだかりますが、紹介された花屋を営む魔女を尋ねると、最初は嫌がられるもののアリーの魔法に対する強い思いを知り、見習いとして働かせてもらうことになる…というお話です。 機械や道具のおかげで魔法が要らなくなってしまうというなかなかシビアな部分もあり面白そうです。

ついのすみか

「対」が離れるとき

ついのすみか
名無し
12ヶ月前

生活がすれ違ってしまい、別れることにしたカップル。 しかし彼女のほうが「別れる」という言葉が悲しすぎると言い、別の言葉を探そうとする話。正直、本当に別れないと駄目なのか…?と思ってしまうくらい、関係性が破綻しているようには感じられなかったけど、できるだけ今の自分達が選んだものにふさわしい言葉を探す行為に前向きさと優しさを感じた。こういう関係の終わらせ方もあるんだな〜。

魔法陣グルグル

【宣伝】いよいよ明日はHAPPY UFO PARTY 2023!

魔法陣グルグル
djsouchou
djsouchou
12ヶ月前

いよいよ明日はDJ NICK-Qこと衛藤ヒロユキ先生主催のファンイベント『HAPPY UFO PARTY 2023』です。 ゲストも超豪華! ご興味のある方は是非お越し下さいませ。 ---- 【HAPPY UFO PARTY 2023】 at 吉祥寺 CLUB SEATA https://seata.jp/ 2023 年 12 月 9 日 (土) 開場 15:45 / 開演 16:30 Fee 4,000YEN(ドリンク代別) https://eplus.jp/sf/detail/3970990001-P0030001 GUEST 奥井亜紀 さえきやひろ DJs DJ NICK-Q a.k.a. 衛藤ヒロユキ DJ souchou DJ 白南風 VJs naruto Putio MC けんけん 知世 More Info https://happyufo.party/2023

うるしうるはし【電子単行本】

漆芸×純愛 #1巻応援

うるしうるはし
兎来栄寿
兎来栄寿
11ヶ月前

金沢を舞台に伝統工芸である漆を使った工芸品を生み出す「漆芸家」を志す高校生の少年・海尋(みひろ)を描いた物語です。 漆の性質から漆器を実際に作る作業工程など、日本の古来から伝わる伝統工芸とその職人にまつわる話の部分も興味深く面白いのですが、そこに加えて本作はもうひとつ大きなボーイミーツガールとしての軸もあります。 海尋は旅館で働く年上の女性である紬に転んだ所を助けられ、また後日再会を果たしてほのかな想いを芽生えさせていきます。漆はものとものを繋ぎ合わせる接着剤ですが、海尋と紬も漆器を通して少しずつ繋がりを強めていきます。純朴なふたりが、穏やかでかわいいエピソードを重ねて絆を強めていく姿はたまりません。 髪を下ろした状態の黒髪ロングの紬の、品のある日本美人然とした佇まいは最高です。特に描き下ろしの金沢弁パートは、何気ないシーンなのに花山薫の渾身の一撃のような超威力。2023年黒髪ロング界新人部門最強候補です(シーンによってはセミロング判定を受けそうな時もありますが、最大値を取るので黒髪ロングヒロインとして扱います)。 人物の絵も可愛らしくて魅力的ですが、金沢の街並を描いた背景もまた情趣があります。1話目が始まり最初にページを捲ったときに現れる見開きから、とても引き込まれました。 伝統工芸×小さな恋の物語。学びもあり、面映さもありながらそっと見守っていたくなる作品です。

女騎士、経理になる。

異世界会計!

女騎士、経理になる。
ゆゆゆ
ゆゆゆ
12ヶ月前

年末調整、源泉徴収、確定申告、青色白色… そんな言葉が増える年度末。 あなたも女騎士を真似して言おう。 「くっ殺せ!!」 オークに捕まり、くっころ(くっ殺せ)展開! 辱めにあって云々と思いきや、オークに経理のアルバイトとして雇われる。 複式簿記を教わり、簿記2級に合格。 魔国のほうが民度も進んでいる。 魔国からしたら、人間たちが襲ってきているだけだもんな。 くっ殺せ! ちなみに、勇者が税金と会計制度に悩まされる巻末おまけ漫画もおもしろかった。 僧侶がいるので薬草は嗜好品!経費になりません!

法の番人は守る世界を選べない

異世界法曹漫画

法の番人は守る世界を選べない
ゆゆゆ
ゆゆゆ
12ヶ月前

表紙を見て、あれこの漫画を描かれている方はあの方?と思わず確認してしまいました。 三ツ矢彰先生の他の作品を見るに、わざとなんでしょうね。 表紙とタイトルで作品のイメージが湧いたので、絵の力はすごいなと思いました。 司法権やら裁判やらの制度が生まれたばかりの異世界で、ろくでもない目にあった、正義感の強い転生者が運用の手助けをすることになります。 つまるところ、お勉強にもなる漫画です。 お金について学べる『ハイパーインフレーション』は、お金ドゥクドゥク独特な漫画でしたが、こちらは第2話まででは、そんな気配はありません。 異世界で、被告人がドラゴンで、主人公は転生者ということ以外は、ふつうの法曹漫画です。 被告人のドラゴンが、とてもまっとうそうなドラゴンで、なんとか助からないかなと思ってしまいます。 ちなみに、神様の主張がとても法治主義すぎて、ふふっとなってしまいました。 神様っぽいです。

相席いいですか?

自分にないものを持っている人には憧れる。

相席いいですか?
ゆゆゆ
ゆゆゆ
約2ヶ月前

コミュ強とバリキャリ、互いにないものを持つ者同士がそのないものに惹かれ合って、いろいろうまく行きそうな予感がたまらなく良い。 あと極端な二人の会話から生まれるコメディもとても良い。 女子大生の桃子ちゃん。 喫茶店バイトでは、1人と指を出されて上を向いたり、食器を大量に割ったり。 類まれを見ぬどんくささ(あらすじでは「ドジ」)が秀でている。 やっちまったなあ!が続いているアルバイトだけど、コミュ強だから周りは許してくれているのかもしれない。 愛嬌って、大事。 一方、バリキャリOLの椿さん。 新卒への教育がうまくいかないと悩んでいる。 これは理詰め派だからかと理詰めで悩む。 1を見て100を理解するレベルのバリキャリだけど、相手を思いやる言動は何故か『商談』が真っ先に出るような得意さらしい。 ランチタイムに繰り広げられる、桃子ちゃんと椿さん二人によるコントみたいでおもしろい。 桃子ちゃんは、コンビを組むなら椿さんとがいいと思う。

笑顔のたえない職場です。

面倒くさい作家×クールアシスタント×超クール担当編集

笑顔のたえない職場です。
名無し
12ヶ月前

情緒不安定で面倒くさい作家を完璧にあしらう冷静なしっかり者のアシスタントさんとのお話。 返事をくれない担当に電話するかどうかで10ページ位使ってます。笑 作家が担当からの連絡を待っているときってこんな感じなのかな。 個人的には、最後にやっと出てきた担当さんが好きです。絶対笑いそうにない感じのキャラ。 コミックDAYSで連載始まるみたいで、素晴らしいですね!

ごめんねヒーロー

ヒーローとヒーロー

ごめんねヒーロー
Nano
Nano
12ヶ月前

2ページ目とタイトルでどういう話かなんとなく分かりつつも、泣きそうになってしまった…ヒーローもの好きだなぁ…。ヒーローと怪獣、お互いに夢や守りたいものがある、そのために戦わなければならない。しんどすぎる。 声援が聞こえて、ミチノキと怪獣の過去が見えて、違うこと考えてるけど同じ仕事をしている…っていう流れがもう素晴らしすぎて泣ける。ラストページもめっちゃくちゃ好き。ミチノキくん推せる。がんばれ。

埼食主義の女

埼玉指数カンストのグルメマンガ #1巻応援

埼食主義の女
兎来栄寿
兎来栄寿
12ヶ月前

『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜』が大ヒット上映中で2週目で興行収入11億円を超え、話題となってい今日このごろ。 前作もとても楽しんだのですが、どうせ映画館で観るなら埼玉の映画館で観れば良かったという後悔を抱いていたので今回は初日にさいたま新都心まで行って観てきました。すると本編前のCMから埼玉ローカルてんこ盛りで、しかも周囲の埼玉県民がそれに対してボルテージ爆上げしている様子も体感できて大満足でした。 再び埼玉旋風が吹き荒れている今、タイミングよく発売となったことで併読をお薦めしたい作品がこちらです。 蕨市在住の美人が、半ば仕事で埼玉県内を駆け巡りながら半ば自分の食欲を満たすために奔走していく物語です。 この作品、何が良いって主人公が女性ながらそこらの男性よりもたくさん食べる健啖家なことです。美味しいものへのリスペクトがしっかりありつつ、実に美味しそうに綺麗に平らげていく姿がとても気持ち良いです。その中で、 ″しば漬け茶漬けは日本人の魂 昆布茶漬けは日本人の命 梅茶漬けは日本人そのもの″ ″東松山のやきとりはやきとりと言いつつ実は豚そんな裏切りも女心をゾクっとさせる″ ″う…うまい! しっとりやわらかなパンで焼きそばが…辛モツが…他の具材が手に手を取ってマイムマイムを踊ってる!″ などなど、『孤独のグルメ』もかくやというワードセンスが光ります。 また「ほぼ東京の私」と書いて「県南の私」と読んだり、 ″どういうこと!? 7万5千の蕨市民を敵に回したわね″ といったセリフなどから滲み出る県南民のプライドがたまりません。ニッチな県民性からしか取れない栄養があります。 わらじかつ、五家宝、大宮ナポリタン、味噌漬けまんじゅう、川幅鴨汁うどん、なまず料理、雪白体菜などなど、さまざまな埼玉名物を知ることができます。 また、渋沢栄一記念館や大高鳥山などさまざまな観光名所も出てきて、埼玉県民でないとあまり詳しくは知らないであろう埼玉県内の地図にも読むだけで詳しくなっていきます。 田山うどん、東武動物パーク、はにゅう水族館、ふっかちゃん(シルエットのみ)など、ところどころ固有名詞に配慮は感じますが、わかる方にはきっと全部伝わることでしょう。 グルメが中心ではありますが、男にモテる主人公の着拒芸も見どころです。 この解像度で、全国のいろいろな都道府県のグルメマンガを読みたいなぁと思ってしまいます。

生きとし生ける

門司港の空と海と人を照らすもの #1巻応援

生きとし生ける
兎来栄寿
兎来栄寿
9ヶ月前

戦時中から今に繋がる人間模様と、小説家の業が交錯する物語です。 40歳の売れっ子小説家・古賀照人が、祖父のルーツを辿って北九州・門司港を訪れ、実家の居酒屋を手伝いながらアイドル稼業を行う望と運命的な出逢いを果たしていきます。 照人は、祖父が「書かずにはいられなかったもの」を求めて過去を手繰っていきます。人間誰しも自分のルーツがあるもので、それを巡る部分は普遍的な感慨を与えられます。映画化もされ売れている小説家でありながら、祖父の文章から感じるただならぬものの正体を知るために門司港まで来る執着。そして、ある人物からは「傲慢」とも称される小説家としての性質。穏やかな性格の内に燻るものに興趣をそそられます。 戦争については実体験を語れる人もどんどん鬼籍に入ってしまっており、話を聞ける内に聞ける人から聞いておくべきだと強く感じます。教科書に書かれている歴史的な事実は事実として、当時を実際に生きた人の所感はまた違ったもの。本州初めての空襲として知られる門司への空襲ですが、それを6歳のときに体験しているシゲさんが高射砲や曳光弾の光が空を照らすのを見て「きれい」と思った素朴な感情などは、不謹慎で不適切だとして教科書には載らない類のものです。しかし、それは確かにそこにあったものでもあります。そうしたものをいろいろな形で残しておくこともまた意義あることです。 生と死をより身近に感じられた戦時中から連綿と続く人間関係が織りなす数奇な物語、その中で鮮烈に生じたさまざまな感情に惹きつけられます。 戦争を戦っている最中には、まさか曾孫がアイドルになるなどとは想像もできなかったでしょうけど、少なくとも子々孫々の繁栄と平和は祈っていたことでしょう。そして、結果的には日本は今世界の中でも有数の平和な暮らしを享受できています。その礎を築き上げてくれた先人のことを想い、改めて感謝を捧げたくもなりました。 歴史ある門司港がたびたび美しい筆致で描かれるのも趣深さがあります。人間ではなく門司港の海と空にフィーチャーした、淡い色彩の表紙も文学作品との中間のような印象を与えられ素敵です。私はこういう色合いの空が大好きなので、実際に現地で見てみたいと思いました。ついでに、瓦そばも食べたいです。 生きる上で忘れてはならないものを、思い起こさせてくれる作品です。

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