カデギ 物流倉庫でミックスコーヒーをがぶ飲みしながら働いた話

資本主義社会に生きるみなさんへ、『カデギ』を読んで今すぐ物欲を減退させよう!!!!

カデギ 物流倉庫でミックスコーヒーをがぶ飲みしながら働いた話
寸々
寸々
10ヶ月前

この漫画が描かれているのは数年前の韓国だが、2023年現在の日本でも、物流周りの深刻さは当時より一層厳しくなっている。 物流倉庫で働いていた作者の実体験を元にした作品ではあるが、単なるコミックエッセイではなく、かといって問題を情に訴えかける社会派漫画でも無い。 辛い労働環境を感情的に描こうと思えばいくらでも出来るんだろうが、"カデギ"という現場に対して適度な温度感を持って描いているように感じる。これは作者の狙ったところっぽくて良い。 逆にそのテンション感は、PC・スマホ画面のクリックひとつでモノを買ってしまう「消費者としての私」にジワジワと訴えかけてくるものがある。 韓国(特にソウル)は競争が激しい社会であることが知られているが、日本(の東京)もまた同じで、現代社会で働く「労働者としての私」という面にも刺さる描写ばっかり。 ソウルで生き抜く主人公の同士的キャラクターの女性が出てくるんだけど、これがロマンスにならないのも好きなポイント。 韓国の若者はラブロマンスに飽きているという風潮もあるらしく、それを汲んだもの?

まちの本屋の御書山さん

書店あるある?ラブコメ

まちの本屋の御書山さん
寸々
寸々
12ヶ月前

杓子定規な性格の主人公が漫画の面白さ(とミステリアス美女書店員)に魅せられ、書店員のアルバイトとして働くことになり…という導入から始まるお仕事ラブコメ。 書店(特にコミック売り場)で働いたことのある人ならあるある…になる?ようなエピソード、昨今の書店を取り巻く事情だったりが描かれる。この辺りはラブコメでありながらも叙情的というか。 街の本屋や、本・漫画のフィジカルさを大切にする人に読んでほしい。

魔法少女プリティ☆ベル

出落ちギャグかと思いきや…

魔法少女プリティ☆ベル
mampuku
mampuku
12ヶ月前

 魔法少女リリカルなのは以降~魔法少女まどか☆マギカ以前、魔法少女ネタ枠として今よりかなり珍しく先駆的作品だった気がします。出オチかと思いきや期待をいい意味で裏切る骨太なストーリーで、10年近く経つ今も続く長寿作品となりました。  今や溢れかえって出尽くしたようも思える「ネタ枠」(TS&女装の「魔法少女俺」やコワモテ表紙の「間違った子を魔法少女にしてしまった」)と比べても見劣りどころかひと際目立つ強烈な個性も人気の要因でしょう※画像参照  推しポイントとして、彼我の戦力さなどからくる絶望感や無力感の演出がスゴイです。同じ作者の「お気の毒ですが、冒険の書は魔王のモノになりました。」などはそれを煮詰めたようなダークな作品で、とても良質な絶望が味わえます。  本作中、魔族同士の戦争や政争に少女たちが巻き込まれていくなかで、作者の結構偏ったイデオロギー的な考えをキャラクターに代弁させている節が少なからずあり、そこが肌に合わないという人は多いかもしれません。それにさえ目をつぶれる読者にとっては面白い漫画だとは思います。

カレー沢薫、漢を語る

企画の大勝利 #1巻応援

カレー沢薫、漢を語る
兎来栄寿
兎来栄寿
12ヶ月前

「カレー沢薫さん×劇画狼さん」 もう圧倒的に勝ち確でしょう。混ぜるな危険ですよ、面白すぎることが確定しすぎていて。 何をやっても面白くなりそうなお二方ですが、このお二方をして「いろんな作品の男キャラクターを語る」。はい、勝率400%を超えました。5打数10安打打つ全盛期のイチローもビックリの、チート付与魔術師も裸足で逃げるチートです。 この第1巻では 『THE KING OF FIGHTERS』の八神庵 『ガン×ソード』ヴァン 『HELLSING』ペンウッド卿 『忍者と極道』殺島飛露鬼 『ラーメン発見伝』芹沢達也 『シグルイ』藤木源之助&伊良子清玄 『鉄鍋のジャン!』秋山醤 『疾風伝説 特攻の拓』浅川拓 『どす恋ジゴロ』恋吹雪 『孤独のグルメ』井之頭五郎 『シティハンター』『エンジェル・ハート』冴羽獠 『刃牙』シリーズ 愚地克巳 『ゴールデンカムイ』月島基 『嘘喰い』佐田国一輝&目蒲鬼郎 『ザ・ファブル』佐藤明 について語られます。目次だけでこんなに面白いことあります? キャラチョイスも主人公だけでなく、絶妙なところを選んでいて堪りません。『HELLSING』のペンウッド卿や『嘘喰い』の佐田国&目蒲など、本当に絶妙なところをそれはそれは熱く語ってくださっています。 この全部を解る人がどれくらいいるのかは解りませんが、恐らくミリ知ら状態であったとしてもかなり楽しめるのではないかと思います。何せ、カレー沢薫さんと劇画狼さんですから。 担当編集者も八神庵が生まれた頃はまだこの世にいなかったと聞いて隔世の感がありますが、歴史上の人物よりはネットミーム化しているところもあってもう少し身近なキャラたちについて、独特の感性を惜しみなく披瀝しながら面白おかしく語っていく様子は最高です。 例として一箇所引用すると、『ザ・ファブル』の兄さんについて 「おっさんの母性本能を刺激しているところがある」 「…おっさんの母性本能?」 「男が魔法少女になる時代だ  おっさんに母性本能ぐらいあるだろ」 と語るカレー沢節全開のところなど大好きです。 全然知らない作品でも、この紹介をきっかけに読んでみようという気持ちが湧くのではないでしょうか。実際、劇画狼さんもカレー沢さんの目線で再読することにより新たな楽しみ方を発見するなどしており、これはもう立派な批評と言えるでしょう。 現代では、物語よりもまずキャラで作品に入る方も多いです。そういう意味では、本著で気になるキャラを見つけてそこから原作を読んでみるというアプローチが生まれることはとても素敵だなと思います。 なお、コミックス開いて数秒で「マイナー漫画・エロ劇画紹介ブログ『なめくじ長屋』はログインパスワードがわからなくなって休止」の文字列に笑わされました。去年話題になってた気がしたんですが未だに不明なんですね。「このマンガがひどい!」を読むのが年の瀬の楽しみだったのに残念です。 個人的にお二方に他に語ってみて欲しいキャラとしては、 『COBRA』のコブラ 『北斗の拳』のラオウ 『ジョジョ』のDIO 『魁!!男塾』の富樫 『聖闘士星矢』のデスマスク 『スラムダンク』魚住 『幽☆遊☆白書』の樹 『ヒカルの碁』の緒方 『はじめの一歩』の伊達 『今日から俺は!!』三橋 『クローズ』のリンダマン 『弱虫ペダル』の巻島 『ベルセルク』のグリフィス 『ジャンケットバンク』獅子神 『天』『アカギ』の赤木 『最強伝説 黒沢』シリーズの黒沢 『エアマスター』の坂本ジュリエッタ 辺りです。

カネコ・イン・ヤクザランド

冒頭から始まる、ヤクザのチキンラン。

カネコ・イン・ヤクザランド
ゆゆゆ
ゆゆゆ
12ヶ月前

チキンランとは、崖に向かって二台の車が走り、先に車を止めたほうが負けのゲームとのこと。 しかしここで乗っているのはヤクザではなく、会社員の金子さん。 なぜ、そんな事態になったのか。 自称・ちょっとズレた会社員の金子さんは悩んでいた。 自身のズレ具合にひどく悩んだ末、思い詰め、飛び降りることにした。 しかし、ビルの屋上で若ヤクザ・山田くんと、数奇な出会いを果たす。 そして、チキンランへ。 怒涛の展開。 えええええ!!!!! と思っても、進んでいる車。 止まらない車。 チキンラン!! 山田の運命は。 金子さんの運命というか、命は。 読後はすっきり、さっぱり。 あ〜、おもしろかった。 よかったね、金子さん。

デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い

デビィちゃん様、かわいい!

デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い
ゆゆゆ
ゆゆゆ
12ヶ月前

まだ数話読んだだけなのだけど、おもしろかわいいが心のなかで爆発して、誰かに言いたくなった。 最強の悪魔、デビィちゃん様が人間を滅ぼしに来た。 のに、勝負がゲームにすり替えられて、惨敗している。 なぜ戦いでなく、ゲームを受け入れた。 たしかに試合ではあるけれど、強者の余裕か、ポンコツか、郷に入っては郷に従えを知っているのか。 かわいいなあ、もう。 惨敗する理由や原因もかわいい。 顔が2個あるのもかわいい。 連れ戻される姿もかわいい。 略してデビザコで、すごく怒るところもかわいい。 デビィちゃん様かわいい!

しまなみぽたぽた 瀬戸内チャリ散歩

ゆるい、御当地4コマ漫画。

しまなみぽたぽた 瀬戸内チャリ散歩
ゆゆゆ
ゆゆゆ
12ヶ月前

ポタリングでのんびり、しまなみ海道を自転車でお散歩する高校生たちを描いた4コマ漫画です。 食べ物情報もあります。 しまなみ海道、2024年まで自転車無料とは知りませんでした。 たしかに、行かなきゃ!という気がしてきます。 知人がしばし原付でお友達と行っているので、なかなか良い旅路のようです。 気候が良いときに行きたいなと思ったものの、無料は今のところ2024年(令和6年)3月31日までのようです。 愛媛御当地ものらしく、地元民の常識が連なっています。 たしかに通学のヘルメットが義務とは知らなかったし、8割が自転車通学と言われるとおお!と思ってしまいました。 私の地元では中学校までですね、その自転車率は。 高校も、と言われると、都会なんだなあと思ってしまいます(トーキョーとか、もっと都会は電車通学が普通なんですかね??)。 しまなみ海道へ行く際は、事前に読んでおくと、より旅が充実するかもしれません。 御当地もの&旅行の組み合わせって、時代劇でも推理小説でも、読んで現地に対する知識が増えて、実際に行って頭でっかちが消化できて、楽しいですよね。

中野の成島さんとふみくん

読んでいると何故かこちらがドキドキ💓してくる😂

中野の成島さんとふみくん
るる
るる
4ヶ月前

イラストは正直言ってキラキラしてないし 好き嫌いはあるかもしれない。 でも内容とこのイラストが絶妙に合っていると言うか、ふみくんの素朴さがより一層こちらに伝わるんだよね。 読んでいるうちに成島さんイケメンに見えてくるしこの感覚はものすごく秋平しろ先生の作品読んだ時を思い出す。 成島さんは無自覚にふみくんのこと一目惚れだったと思う。 フツメンと言われる(ふみくん友、談)、ふみくんを美青年と言ったことに職場内の賛同なしwってことからも成島さんにだけ特別に見えていたんだよ。 成島さんのような大人の男性から二股されたふみくんのトラウマは成島さんが真摯に話を聞いてくれたことで克服した。 全て初めてでたどたどしい様子が読んでても伝わってきてこちらまでドキドキして本当に可愛らしかった。 ホワホワって感じの素朴で幸せになる作品。

月読くんの禁断お夜食

疲れ切った夜中にイケメンが夜食を作りに来てくれる話 #読切応援

月読くんの禁断お夜食
天沢聖司
天沢聖司
12ヶ月前

『青春しょんぼりクラブ』アサダニッキ先生の読切。「揚げない唐揚げ秋みょうがのピクルス添え」がただただ美味しそう!!ほうじ茶の出汁割り飲んでみたすぎる…! 月読くんの登場シーンで、伊賀の影丸とかCLAMP作品ばりのデカくて印象的な満月が描かれててちょっと笑ってしましました(すごく好きです)。 月読くんがなんで作りに来てくれてるのか謎なのがめっちゃ気になりますね。 こちらは「プロローグ読切」なるものだそうで、ということはいつか新連載が始まるって期待していいんでしょうか?楽しみです!

いやはや熱海くん

好きですわ

いやはや熱海くん
Nano
Nano
12ヶ月前

いやはやこれはいいですねえ…好きですねえ…。 全体的に空気が緩くてひたすらに熱海くんが可愛い。足立先輩も可愛い。緩いどころか足立家の会話がシュールで面白いし、心の中で突っ込んでる熱海くんも面白い。そしてなにより優しい人しかいない。ほのぼのとして、でもどきどきもして。ずーっと彼らの日常を眺めていたくなるし、幸せになってほしいなあと思う。

花いちもんめ

谷川史子先生のデビュー作

花いちもんめ
かしこ
かしこ
12ヶ月前

短編集なのですが1本目と2本目が両方とも学校で先生をしている実の兄のことが好きな女の子が主人公の話だったので驚きました。しかし2本目がデビュー作でこれを描いた当時の谷川先生は高校生だったそう(若ッ!)。そして1本目は収録作の中では一番新しいもので「新しい話を思いつかなかったので(中略)デビュー作の完結編といったところです」とのこと。確かにそれを踏まえて読むと、2作目の方は兄に対する憧れを卒業した女の子がこれから本当の恋をするんだろうなと思えるようなラストになっていて、より深いドラマになっていました。もうこの時点で今の谷川先生に通じる作家性が出来上がってますね。

ミッドナイト・コンフリクト

犬猿の仲から本当のケンカップルに

ミッドナイト・コンフリクト
るる
るる
5ヶ月前

6巻まで既読。 これめちゃくちゃ面白い、最高!!! 文句言わずにいられないのに毎回最後には 落ちちゃってるし😂 ゲイバレして以来恒介は実家と疎遠だったけど、 篤がキッカケで元通り。 篤共々受け入れてくれた。 (事あるごとにオジサマ好きな篤が 恒介父にフラッ❤️としそうになるのウケる😂) 篤の母親は海外勤務だから同性愛には慣れてるし 受け入れてくれると思ってた。 コスプレのとこはお腹よじれたわー🤣🤣🤣 考えて1人解釈する前に口に出してくれ😹 そろそろシリーズの終わりも近そう。 ということで7巻完結! 終わっちゃうの淋しいーーー😭 2人の「結婚」ワードに対する勘違い。 決定的な単語を2人とも言わないんだもんw でも2人とも何がダメだったか自省してすぐに仲を修正できるようになったのが2人が培った関係性と成長だよね。 結婚式も予定のスピーチやめてみんなに今までの感謝するとこなんてすごく2人らしい! 遠距離入れてくる作品はほぼ好きじゃないけど、これはそこを数コマでサラッと流してくれたから問題なく楽しく読めた。 でもやっぱり淋しいんだよー😭 このケンカップル大好きでした。

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