大切な日はいつも雨

全部回収できるのか

大切な日はいつも雨
野愛
野愛
3ヶ月前

いろいろ思うところありつつも、どこに着地するのか気になってずっと読んでしまっている。 長く付き合った彼氏と別れたOLが奥さんを亡くしたばかりの子持ちの男性と誰にも言えない恋愛をするお話。 話の筋としてはこれだけなんだけど、個展を開きたいという夢や結婚への憧れや元彼や親友とのあれこれ、最近では彼氏の息子の進路や恋愛の話まで広がっている。 これ全部回収するの大変じゃない?と思いながら全部回収されることを夢見て諦めずに読んでいる。回収するより先に新たな話題が生まれるからだんだん面白くなりつつある。 息子もそこそこ大きいんだし彼女できたって言って結婚すればいいのにねえと読者は思うがそれじゃ話がすぐ終わっちゃうもんな。 にしてもどう回収するんだろう。こうなったら最後まで見守るしかない。

僕らの恋と青春のすべて 同級生の僕ら

「僕らの恋と青春のすべて」続編

僕らの恋と青春のすべて 同級生の僕ら
るる
るる
5ヶ月前

作画は別の人だけど同じシリーズ。 前作の弓道部の先輩の従兄弟の光秀がここではメイン。 相手はツンデレなクラスメイトの誠。 一緒に委員長をすることがキッカケだけど、誠は前から光秀の事が好き。 誠は半分諦めていたけど光秀の「ポジティブバカ」のお陰でようやく両思い。 前作同様、現場が学生寮なので音が気がかり😂

地元に帰ってきたら幼馴染が壊れてた

スポーツ少女→ピンク髪ギャルになった訳 #1巻応援

地元に帰ってきたら幼馴染が壊れてた
兎来栄寿
兎来栄寿
12ヶ月前

もしも男勝りで元気潑剌なスポーツ少女だったポニーテールの幼馴染が、地元に帰って久々に会ったらピンク髪ピアスゴリゴリのギャル風になり性格も一変していたら。 冬馬と響子。 元々はお互いに兄妹のような気心の知れた存在だった幼馴染同士。 しかし、久々の再会を遂げた響子は以前とはまったくの別人のようになってしまっており、一体何があったのか、何が彼女を変えてしまったのかという謎を湛えながらも改めて距離を縮めていくふたりの物語です。 元々はTwitterでバズっていた作品で、そちらが元になって描かれた作品です。元々「幼馴染を描く」という指針があってスタートしたそうですが、幼馴染という関係性の特別さたるや否や。歳月の積み重ねが生み出すもののあはれ。幼馴染にしか出せない味わいをたっぷりと醸し出しながら、一歩一歩ステップを踏んでいく彼ら姿に胸が一杯になります。その描写が各シーンでとても丁寧でリアルなのが良いです。 人生においては考えられないようなことも起こりますが、それでも最終的に心の底から溢れ出る幸せで自然と笑みが溢れるような時間が訪れれば最高ですよね。タイトルや表紙から感じられる不穏さもありますが、その過酷さが幸せの光をより鮮明に引き立たせています。 冬馬と響子に幸あれ、と心の底から祈ってしまうような作品です。 帯にもカバー下にもおまけたっぷりですので、お見逃しなく。

恋情リビングデッド

ゾンビに恋は難しい

恋情リビングデッド
名無し
12ヶ月前

一度は死んだけど、好きな人からの愛の告白で心臓が動き出し、ゾンビとして生き続けられている主人公。しかし生きるには心臓をドキドキさせてパワーをチャージする必要があり、おまけに怖いもの(ポメラニアン含む)が全くだめなカレシにはゾンビであることは絶対に知られてはならない。障害だらけの恋である。 チャージが出来なくなったり、ゾンビだとバレたときのことを考えるとちょっと悲しくなるけど今が楽しければいいのかな。

幸運な君と僕の未来

未来が見える今先と不幸体質の黒澤

幸運な君と僕の未来
るる
るる
4ヶ月前

この2人がバイト先で出会った。 そして大学も同じ。(理由あり) それぞれに抱えているものは違うけど、 間違えると大惨事になってしまうからこそ 誰にも言えずにいたけど、お互いに事情を 分かり合えるし精神的にも助けられていると思う。 黒澤の不幸体質には事情があることも分かって 良かったね😊 番外編読んだ。 メインの2人は相変わらず仲良くて幸せでとても良かった。 黒澤が優を見つけたことは真広が背負っていた罪悪感をなくせたから良かったと思う。 でもそんな理由で8年も音信不通? いや、引越してから音信不通は別に珍しくないけど「引っ越した」くらいは連絡入れてから不通にしろよと思った。

天国堂喫茶店 ~アラウンド・ヘヴン~

皆、頑張って生きている。

天国堂喫茶店 ~アラウンド・ヘヴン~
Pom
Pom
12ヶ月前

亡くなった奥さんと旦那さんが二人で経営していた天国堂喫茶店での人間模様を描いた作品でした。 人生経験積んで年齢を重ねると、発する言葉にも重みと深みがあって説得力もある。 一生懸命って大変だけど、この漫画読むとそれも悪くないかもなぁと思える。 何よりも本音で話せる人、場所があることはとても幸せなことだなと思う。しかし果たして本音で話すってあるのか。。? 本音で話すこと(ぶつかり合うこともなのかな)は人を癒すって言葉には、ハッとさせられました。 それも全て、根底に愛があってこそなのかな。

ネイチャージモン

寺門ジモンの見方が変わる

ネイチャージモン
六文銭
六文銭
12ヶ月前

ダチョウ倶楽部のメンバーの1人寺門ジモンにこんな側面があったなんて全然知らなかった。 それが知れる唯一の作品です。(そんな需要があるのか、わかりませんが) タイトルにネイチャーとあるように、とにかく彼は自然をこよなく愛し、グルメ的な側面でも(主に肉を)ウンチクとともに食べるシーンがもりだくさん。 ウンチクがとにかくスゴイ長い。 特に、データとかで裏をとっているわけではなさそうだが、妙に説得力があるのも特徴。 肉の描写もワイルドかつ美味しそうで、食べたくなるのも本作の魅力です。 総じて、おっさん向けの内容だと思います。 常日頃、趣味や好きなものを追求している人って魅力的だと思っていたので、寺門ジモンの魅力を再発見しました。 永く愛される(?)理由はここにあるのか?と思うぐらい、寺門ジモンの人間としての濃さを感じれる1冊です。

格闘太陽伝ガチ

国内の格闘技の常識が書き換わったあの時代

格闘太陽伝ガチ
さいろく
さいろく
12ヶ月前

連載開始が2001年らしいので、グレイシー柔術という格闘技が日本中を虜にしていた頃。 当時、プロレスが最強だと信じていた日本の格闘技ファン達を地獄に突き落とした高田延彦vsヒクソン・グレイシー戦。 日本のプロレスが何も出来ずにヒクソンに惨敗した事をキッカケに、日本人の格闘技というものの捉え方が大きく変化しました。 今も当時も、メディアというのは残酷で、当然のようにプロレスは偽物であり強くないという極端な空気を生み出してしまっていたのですが、その壁をぶっ壊し威厳を取り戻すために本気のプロレスラー達が総格に名乗りを上げていったものの、そのほとんどは無惨な結果を残して当時のプロレスファン達の心は離れていく一方でした。 そんな中、桜庭和志がプロレスラーとしてグレイシー一族に連勝し続け、プロレスの威厳を取り戻してくれたのですが… 恐らく本作はその前に構想を練られており、プロレスラーの父の背中を追う少年が、父の仇を討つためにプロレスをベースに総格でのし上がっていくというストーリー。 とはいえ、これが先見の明があったと言えるほど現実ではプロレスが総格を圧倒したわけではなく、桜庭を筆頭にほんの一握りのプロレスラーが軽く爪痕を残しただけでした。 ただ、本作はプロレスファンの心の支えにもなっていたはず。 私は最近読んだばかりですが、当時まさにプロレスファンから総格ファンに心変わりをしていた自分の過去と重ね合わせて楽しむことが出来ました。 漫画的なとんでも展開はもちろんあるんですが、根っことしては「本当に強いのはプロレスなんだ」という中邑の言葉を描くような物語。 当時を知らなくても第三次プロレスブームの現在(既に下火な気もしてますが)、改めて読むと面白いです。

遠い日の陽

過去から見えるもの

遠い日の陽
野愛
野愛
12ヶ月前

高野雀先生がXで紹介されていたので何気なく読んでみた。あっという間に引き込まれて、読み終えた後も余韻から抜け出せない。 主人公の男子高校生・潤平が、フリマアプリで幼い男の子の写真を購入する場面から物語がはじまる。 小児性愛者?何か事件が起こる?と勘繰ってしまうけれど、そういうわけではない。 見ず知らずの少年(今は大人で潤平よりも年上だが)を眺めながら、自分の過去・現在・未来に思いを巡らす潤平。 幸せな子ども時代の記憶と、鬱屈とした今。自分もいつか路頭に迷い、幼い頃の写真を売って生活するのだろうか…。 幼い頃の写真を売る男と、幼い頃に思いを馳せる少年の今がふとしたきっかけで重なり、少しずつ物語の先が見えてくる。 ずっしりと重い余韻が残る作品ではあるけれど、希望の物語でもある。 前を向くきっかけはどこに転がっているかわからない。後ろばかり見ていたから出会えるものもある。 何気なく読み始めてしまったけど、腰を据えてじっくり読んでほしい作品。

どちらかの家庭が崩壊する漫画

どちらの家族が幸せか? #1巻応援

どちらかの家庭が崩壊する漫画
兎来栄寿
兎来栄寿
6ヶ月前

薬師寺家と毒山家。幼い子が生まれて間もないふたつの家族の話が、同時並行的に描かれていく物語です。 一流企業に勤めるエリートでイケメンの旦那・シュウがいる薬師寺家に対して、ギャンブルに明け暮れろくに仕事もしてないスジモノのような外見の旦那・ゴンがいる毒山家。 そんな対照的な両家ですが、妻の薬師寺ユイと毒山海(マリン)はお互いにこれまでいなかった初めてのママ友となり交流を深めていきます。 ただ、最初の3ページと8〜9ページを見た時ではかなり両家への印象が変わっていきます。 更に、この物語のキーパーソンとなるのが姑。シュウの母親の聡子はシングルマザーであったこともあり、親子共に絆が強くユイや子供に対しても過干渉してきます。子育て中に事前連絡なしに何度も家に突然来られるのは、妻の立場だときついですよね。 一方で、ゴンの母親である虎乃はスナックを経営しておりざっくばらんな性格で海とも非常に気質が合っています。パチスロで買った現生を直接渡してくるなど生々しさはありますが、豪気で優しく温かい性格を見せます。 一見、完璧な家庭に見える薬師寺家の内部の綻び。逆にメチャクチャに見えながら互いを思い遣る心に溢れている毒山家。幸せとは何か、本当に大事なものは何かということを考えさせられます。 シュウの母親はいわゆる毒姑ではありますが、番外編では彼女もまた酷い夫と姑によって苦しんだ経験があることが仄めかされ、最悪の負の連鎖を感じさせます。自分が受けた痛みを違う形で他人に与えるのではなく、痛みを知っているからこそ労わる心を持って負の連鎖を断ち切り子供たちが笑顔で暮らせる世界にしていきたいところです。 育児、モラハラ、詐欺、不倫などに加えてSNSで縦読みを使ったにおわせ投稿など「今」感のある要素もふんだんに取り入れられており、実写ドラマ化などもされていきそうです。 なお、 「もっと善意の押し付けがユイを追い詰める感じにした方がリアルでいい」 というアドバイスをした横山了一さんの奥様は本作の陰のMVPだと思います。

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