ワイルドストロベリー

美しくも恐ろしい人花 #1巻応援

ワイルドストロベリー
Nano
Nano
11ヶ月前

1ページ目からとんでもない画力と書き込みの密度で、超惹き込まれる。初っ端グロテスクな描写があるけど、なんだか綺麗に見えてしまう…。 植物に覆われ混沌となった東京、人間を養分とする人花というものに寄生されている妹。似たような設定はあったかもしれないけど、ひたすらに絵が上手すぎてページをめくる手が止まらない。 そしてなにより、主人公キンゴと妹カヤノの絆が尊い。扉絵の「家族の絆が芽吹き出す」の煽りすごく好きです。キンゴもとてもいい奴で好感持てるし、とにかく幸せになってくれと願ってしまいます。今後の展開がすごく気になるし、絵も話も魅力的だし、もっと話題になってほしい…!

このゴミをなんとよぶ

クズ同士が別れを受け入れる話

このゴミをなんとよぶ
六文銭
六文銭
11ヶ月前

タイトルにひかれて読みましたが、総じて読後感もなかなか良かった本作。上下完結なのも、無駄なくダラケることなく読めてよかったです。 さて、その内容ですが、兄の元カノに一目惚れした主人公。 だけど、その元カノは、重たいというかメンヘラ気質な女性で(自分のことを僕というボクっ娘だし。)別れたのに、コソコソと兄に付きまとう。 ストーカーとか、そういった言葉が近い感じ。 それを見兼ねた主人公は、惚れた弱みもあって彼女に協力し、彼女も協力に見合った報酬ー頭をなでさせるとかーを与える、という話。 それを称してゴミと呼んでいる。 最初のうちは、倒錯した愛情をみせられているだけですが、段々と、「別れ」をしっかり自分の中で受け入れるためのプロセスのほうに話がすすみ、それが良かったです。 下巻の2人のエピローグも相まって、最初の頃のドロドロした粘着質さが嘘のようにスッキリして、冒頭に書いたように読後感は良いです。 この手の話って、なかなか後味悪い終わり方をしたりしますが(それはそれで好きですがね)本作は違うので安心してお読みいただければと思います。

一勝千金

燃える女子格闘マンガ

一勝千金
六文銭
六文銭
1日前

『ケンガンアシュラ』の女子格闘版という言葉が一番しっくり本作。 キャラづけも、練られたストーリーも、躍動感あふれるバトルシーンも、本作では顕在です。 さてその内容ですが、さる格闘団体をクビになった希望(のぞみ)は、 幼馴染である、弱小ヤクザの組長はなと、問題おこして干された警官いちかの3人で裏格闘団体「ヴァルキュリア」を立ち上げる。 裏社会に通じてるヤクザの力と、警官のもみ消す力、そしてのぞみの企画力ではじまったものの、格闘大会に必要な大衆を惹きつけるようなスター選手が不在ですぐに行き詰まる。 そこで、とある宗教事件で話題になった女子高生姫奈をスカウトするも、実はこの女子高生がメチャクチャヤバイ子で・・・という展開。 この姫奈がスター選手に抜擢されるほど強く、若干戦闘狂的なサイコパス気味なのもカリスマ性があって個人的に好みです。 純粋にバトルものとしても面白いのですが、上記の宗教事件と絡むストーリーに奥行きがでて、今後の展開が気になる作品です。 『ケンガンアシュラ』の世界線とも同じようなので、その点の接点も気になるところ。

せせせせ!~目指せ初H!童貞女子のときめき大作戦~

笑えるのに笑えない!

せせせせ!~目指せ初H!童貞女子のときめき大作戦~
野愛
野愛
11ヶ月前

ノリと勢いがもの凄いから笑いながら読めるっちゃ読めるんだけど、なぜだかちゃんと食らいますね……。 25歳童貞男子がかわいい女子中学生に転生したらセックスはできるのか???できるだろやるぜやるぜやるぜ!!! と勢いよく始まるものの、出会って3秒で合体を実現しようとするからそりゃうまく行かず……。 というかむしろ相手の男の子がまともでよかったねとすら思う。まともじゃないのは主人公だけ。 1話ですでに真実に辿り着きかけてるのにどうしてそこを無視しちゃうんだろうね……というかセックスが目的になりすぎて童貞喪失の前に処女喪失するのはいいのか……セックスだって所詮はコミュニケーションのひとつでしかないんだぞ…… といろいろ考えてしまい、ちゃんと食らいました。 本当の愛に気づくとかそんなんじゃなくていいので、しっかり現実を見つめられるようになるといいですね…!

ややこしい蜜柑たち

誰かを思えば思うほど、揺れ動く〜

ややこしい蜜柑たち
Pom
Pom
11ヶ月前

読んでて、何とも言えない感情に包まれた。 清見は表情が変わらなくて(だけど頭の中ではものすごい考えまくっている) 白柳くんは捻くれてしまっていて(まぁそうならざるを得ないだろうとは思う)タイトル通り皆ややこしいです。 心の中を知りたい相手こそ、分からないから頭の中で深読みするし、よく分からない行動に出たりで更にややこしくなっていく。笑 大人になると考えすぎちゃうのよね。。 それにしても、、なぁ。。 清見の心は本当は誰に矢印が向いているのか。 初夏はいま何してるんだろう。更にややこしくなりそう、そして面白くなりそう。

秋葉原はユーサネイジアの夢を見るか?

嫋やかなメイドは蝶のように舞い蜂のように#1巻応援

秋葉原はユーサネイジアの夢を見るか?
兎来栄寿
兎来栄寿
11ヶ月前

秋葉原、私も昔はかなり通ったものですが最近はめっきり行かなくなったというか、時間拘束的に行けなくなったというか。『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』で描かれていたようなお店も大分無くなってしまいましたし、まさかとらのあなが無くなるとは思ってませんでした。GiGO4号館も閉まってしまいましたし、そもそも今はネット対戦が主流でゲーセンに行っても対戦相手がいないのが寂しいところです。逆に主にポケカの隆盛もあってカードショップは増える一方で、栄枯盛衰を感じます。他にもコロナ禍でたくさんのお店が消えてしまいましたが、ようやく落ち着きつつある昨今、ここから新たな盛り上がりを期待したいです。歌舞伎町に新しくできた最新のVRゲームをできる施設とか、秋葉原にこそ作って欲しいですしね。 なので、この作品の「アキバはどこかで時が止まったまま」というところには素直に肯んずることができない部分もありつつ、しかし同意できる部分もあります。 "新作アニメを追えなくなった 好きだったゲームのリメイクも積んでる ソシャゲに課金する情熱もない 俺ってもうオタクじゃないのか?" 主人公・鵤のモノローグに共感する人も、今の社会は多くなってきているのではないでしょうか。私も、新作アニメは何とか終えていますが好きなゲームは死ぬほど積んでます。コンテンツを楽しむのにも、時間と心の余裕が必要なんですよね。無理に詰め込もうとしても、何も入ってこないときもあります。ターゲット年齢から外れてしまった場合もありますが、往々にして自分のコンディションが原因だったりするのでそういうときは何とか上手く余裕を作りたいところです。 ともあれ、過去のトラウマに苛まれながら虚無の日々を生きることに疲れ果てていた鵤。そんな彼の唯一の光が、光が警備員として務めるビルのメイドカフェで働く小鳥遊鶴子。優しく天使のようで憧れていた彼女が、近付くほどに妖しさを醸し出してくるサスペンスです。 表紙に描かれているのも鶴子であることから伝わるように、この物語の主軸は鶴子です。彼女の強烈なキャラクターにあります。黒髪ロングストレートの優しいメイドさん、日陰で生きてきた健康な男子が嫌いなわけがない。しかし、綺麗な薔薇には棘があると蔵馬が教えてくれました。 1話目から、毎回最後に強いセリフはヒキのある展開を持ってきていて、続きが非常に気になる構成をしています。単行本で一気読みするのも良いですが、どちらかというと連載で毎回追っている方がより楽しめる作品かもしれません。1巻の続きはコミックDAYSで読めますので、今がチャンスです。 春野ユキトさんは初単行本ということでまだ技術的にこなれていないと感じられる部分もありますが、その分作家性を剥き出しにして描いている緊張感のあるストーリーに魅力があります。鶴子は、鵤は果たしてどうなっていくのか。

秘密のレプタイルズ

はちゅラブコメ

秘密のレプタイルズ
宮っしぃ
宮っしぃ
11ヶ月前

爬虫類にラブを捧げるコメディマンガです ひたすら爬虫類の生態や飼い方を全ての話で語りまくってる内容でマジで尖ってるのが面白い 鯨川先生らしいキャラクターも良いので、各キャラの物語やラブコメ要素も間に入ってるのが楽しめる でもそれは2割も無いぐらいで、ほぼ全てガチの爬虫類の内容 作者の本当に好きな熱意が伝わる良い作品だが、個人的にはどっちかというとマンガというより図鑑かなぁ...笑

拝啓…殺し屋さんと結婚しました

ひたすら奥さんが可愛いマンガ

拝啓…殺し屋さんと結婚しました
宮っしぃ
宮っしぃ
11ヶ月前

殺し屋の奥さんと一般人の主人公が結婚生活を送るのをひたすら見るマンガ 奥さんが照れたり、殺し屋らしい言動に旦那は戸惑いつつも、旦那大好きオーラ全開の奥さん可愛いから許せちゃう 物語に起伏があるわけでもないが、淡々と可愛い奥さんを愛でるので何も考えずに読めるのがいい 情報量が少ないので個人的には定期的にこういうマンガ読んでおくのをオススメしたい

海ニ眠ル花

海二眠ル花1巻について

海ニ眠ル花
名無し
11ヶ月前

個人的な意見。 中村春菊さんの作品は、当初から読ませて頂いてるんですけど今回は、ちょっと期待外れだったかも。今どき令和の時代で大正時代を描いてましてもストーリーが極端すぎてるような気がする。 他の作品を見て比べてるのかもしれないけど、この時代にあった作品を手掛けたほうが売れる気がする。中村春菊さんの描くキャラたちは、どれも素直になれない子で素直になれないが全般で、ハイブリッドで描かれてる内容も大正時代あたりだけど、時代の流れを生み出していて印象的だった。ロマンスチカも作家の人にしか分からない内容やそこに含まれる恋愛や複雑が紛れてるなら主人公を成長させる展開がとても印象的だった。今回出た作品は、時代に対してどうこうは、思わないけど、、ストーリーがな、本当に極端過ぎる。まるで大正時代の中でしかない出来事。まだ1巻しか読んでないけど次の作品見てもストーリーが薄かったらしょんぼりするな。大正時代の物語を描くなとか思わないけどキャラクターは、同じような性格してるから今どきの恋愛に繋げた方が面白い気がする。

念願の悪役令嬢の身体を手に入れたぞ!

健康的なからだと引き換えに、なにを失う?

念願の悪役令嬢の身体を手に入れたぞ!
ゆゆゆ
ゆゆゆ
11ヶ月前

健康なからだを望んでいた少女が、健康なからだを得て、剣と魔法の世界のとある悪役令嬢へと転生した。 最終的にはラスボス予定というほど濃い闇の力を持って。 健康なからだを手にしたものの、濃い闇の力を狙う、死神やらなんやらが次々と迫りくる。 冒頭からその設定が書かれているのに忘れてしまいかける。 無双系主人公かつ、フラグクラッシャー。 死神やらなんやらは無自覚に撃破。 闇落ちなんて知らないうちに踏み潰している。 第四話時、お付の方も強くなってませんかね。 一緒にレベルが上がってます?? 自分のラスボス化というフラグも折れるのだろうか。いやはや楽しみ。 キャラクターの表情やポージングに見覚えがあると思ったら、「ダメスキル自動機能が覚醒しました」のコミカライズをされている中島零先生による作画だった。 主人公のすごく健康的なかんじがとても良い。 原作のなろう小説は読んだことがないものの、構成の方も入っているおかげか、作品のテンポもとても良く、読んでいて飽きない。

世界最強の魔女、始めました ~私だけ『攻略サイト』を見れる世界で自由に生きます~

めちゃくちゃ強いスキルを持っているのに追放されてしまった系の漫画

世界最強の魔女、始めました ~私だけ『攻略サイト』を見れる世界で自由に生きます~
ゆゆゆ
ゆゆゆ
11ヶ月前

なのだけど、主人公がやたらポジティブで、やたら悩まず、素直に現状を受け入れる子のせいで、悲壮感はない。 さらに一番最初に、ラスボスか裏ボスと戦う間際に手に入れそうな武器を手にしてしまったために、さらに強くなってしまい、スキルどころか能力も激強に。 分かる者は恐れおののく存在になってしまう。 が、主人公は普通でありたいので、隠しているつもりになっている。 歩くだけで人を轢きとばしてしまうけども。 というかんじで、「小説家になろう」原作らしい、清々しいほど楽して俺TUEEEEE設定。 嫌にならず読めて、さらに展開をおもしろくしているのは主人公の性格と存在。 未知の存在・インターネットについて深く悩まなかったり、qwerty配列のようなものを潜在的に理解しても深く悩まなかったり、主人公である彼女あってこその漫画だと思う。 さすが、主人公。

パック牛乳って温められますか?

コミュニケーションのあり方

パック牛乳って温められますか?
野愛
野愛
11ヶ月前

コミュニケーションの教科書になってほしい作品だ…! 人と人が仲良くなるには踏み込まないといけないけれどいきなり踏み込まれると怖くなる。 徐々に心を開きかけていたタイミングでこじ開けようとされたら閉ざしたくなる。 距離感を誤って少しでも拒絶されたら傷ついてしまう。逆恨みしてしまう。人間すべてそうなんだと思い込んでしまう。 そういう心の動きを丁寧に描きつつ、必ずしもそうじゃないという結論に自分で気づき、謝ったり改めたりしながら心を開いていく2人。 これくらい丁寧に友情や恋愛が始まってもいいんじゃないか?いいんじゃないかというより素晴らしいんじゃないかと思う。

娘がいじめをしていました

めちゃくちゃ考えさせられた

娘がいじめをしていました
六文銭
六文銭
11ヶ月前

自分の子供がいじめられた・・・という話は、よくありますが本作は、いじめた側の話。 というか、いじめ加害者・被害者双方の親がW主人公といっていいような話。 それぞれの視点で物語がすすむので、双方の状況や言い分がわかるのが、本作の特徴です。 最初は当事者同士で物語がすすむのですが、いじめの様子が動画に残されておりSNSで拡散され、名無しの正義感によって炎上。 いじめた側も、社会的に制裁をうけてしまう。 この一連の流れが今っぽくて、めちゃくちゃ考えさせられました。 自分自身、いじめた人間は、いじめられた人間と同じ苦しみを味わうべき論の人間だったのですが、実際、この様子を目の当たりにすると、びっくりするほどこれじゃない感がすごかったんですね。 目的が達成されたとはいえ、なんとも言えない後味の悪さが残るんです。 この後味の悪さってなんだろうって考えているのですが、結局、当事者間で何も解決していないことが原因なんだと思いました。 いじめた側が、そりゃもうゲッソリするほどいじめたことを後悔・反省しても、それが、こういうSNSで炎上して身バレして不特定多数の人間におもちゃにされるやり方だったのが、どうなんだろう?ってことなんですよね。 こんな再現性のない無責任なやり方ではなく、社会システムとして取り組んで欲しいとさえ思いました。 いじめも立派な犯罪として、隔離して、少年院みたいなところでブチこんで反省させるとかでもいいです。 また、いじめは100%いじめた方が悪いのですが、いじめられた側も一定期間で謝罪や反省を受け入れるようなこともして欲しいと思った。 恨み続けても、人生の無駄で何も解決しないことに気づかせて欲しい。 とはいえ、これは自分がいじめられたことがない人間なだけなので、実際、いじめ経験者は加害者がたとえSNSの不特定多数の人間からでも制裁をうけている様子に「ざまぁみろ」とか思うのだろうか。 そういう人にとって、モヤスカな内容なのかもしれません。 などと、めちゃくちゃ考えさせられる内容でした。

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