知らなかったことが知れるって面白い!!
#2023年読切ベスト
2023年良かった読み切り。 例えば主人公を地方出身者の漫画家ワナビとかにしても描けそうだけど、中国からの留学生にしたことに意味があるというか。 外国人だと携帯の契約が簡単に結べない→家具が揃わないことの不便さ・切実さ。 だからこそ、サビの見開き家具組み立てページがグッと来る。 家具を揃える=新生活を送る上での最低限の準備 が「新しい自分になっていく」ことに繋がっていて、このプロットだけで50p読ませるのがすごい。 でもフィーヤンぽくは…無い?どうなんだろう。
となりの猫さん #1巻応援
アニメ化も話題となっている『となりの妖怪さん』のnohoさんが『ねこぱんち』誌上で2018年から不定期連載されていた猫マンガが遂に1冊の本になりました。 1950年代のロサンゼルスのダウンタウンを舞台に、1匹の大きな猫を通してさまざまな人間模様を描いていく作品です。 「ブラシくん」「パンケーキちゃん」「ニッパー」「ウィリアム」「ヒッチコック」など、街の人々からは思い思いの名前で呼ばれている猫。『耳をすませば』などでも「ムーン」と呼ばれている猫が他の人には「おたま」「ムタ」などと別の名前で呼ばれるシーンがありましたが、動物が色んな人からたくさんの名前で呼ばれるのはあるあるですね。「あだ名が多いのは人気者の証拠」という話は人間にもありますが、呼び名が多いのは愛されている証拠でもありましょう。 本書の中では「探偵事務所のヒッチコック」と認識されているお話の占める割合が多いので便宜上ヒッチコックと呼びますが、猫ならではの気まぐれさでケーブルカーの中でも警察署でも教会でもどこへでも自由気ままに闊歩するヒッチコックは行く先々でたくさんの人々に出逢い、可愛がられます。 『となりの妖怪さん』でも見せるnohoさんならではの何とも言えない穏やかで優しい空気感の良さは本作でもたっぷり味わえます。その上、何せ主役が「猫」ですのでヒーリング効果は抜群です。 後半は少しサスペンス混じりのお話もあり緩急はありますが、全体を通して暖かさが沁みる物語たちです。 基本的な画力が高い上に、猫に対する解像度も高くある程度のリアルさを持った上でとてもかわいいという絶妙なバランスです。 猫好きの方はぜひ読んでみてください。
利き腕はもうない
※ネタバレを含むクチコミです。
おふざけコメディかと思いきや、意外とシリアス
※ネタバレを含むクチコミです。
かわいい動物の言うことは聞ける
疲れた人でも簡単に美味しいおつまみとお酒が楽しめる&かわいい動物がレシピを教えてくれる、なんてちょうどいい漫画! 家飲みがテーマなだけあって、酒に合う簡単レシピを紹介してくれるのがいい!と思ったら結構しっかり日本酒について教えてくれるのもいい! しかもかわいいおこじょさんから教わるんだから最高です。 人の言うこと入ってこないときでもかわいい動物の言うことは聞けるからね……。 詳しく教えてくれるけど、お酒は楽しいのがいちばんだからね!っていう寛容さも好き。レシピ本としても優秀!
実力行使で駆除できない理由 : かわいいから。
人が猫になるホラーのはずが、猫かわいいがあふれている。 猫化と襲い来る猫たちに戸惑い逃げつつ、劇中の人たちも猫かわいいと思わず目を奪われ、写真を撮ろうとしてしまう。 さらに、国からの救助隊が猫対策として、ペットボトルとかトゲトゲのシートとか、絶妙に効果がないやつを出してくる。 内部に猫派スパイがいるだろうと疑うレベル。 そして当然のごとく、対策は効かず、人びとは猫になっていく。 もう抵抗せずに、猫になったほうがいいんじゃないか。 読んでいてものすごく、そう思ってしまった。 ゾンビだとそんなこと思わないのに。 やっぱり猫だし、作中では、嫌悪されてないし、大事にされてるし。ゾンビと猫の違いを見せつけられた気分。 なにを言っているかわからないかもしれないですが、そんな猫化パンデミックのお話です。 ちなみに、猫と猫対応に意識を奪われすぎて、私はヒロインどころか主人公の名前も覚えきれていません。
これは
※ネタバレを含むクチコミです。
表題作がメチャクチャヤバい
表題作が凄すぎる。認知が歪み気味な女友達の世話をする(友達に対して母性が芽生えてしまう)女と、それに巻き込まれる彼氏。 角松天くんが一歩引いた倫理観を持っていることで「友達をお世話をする」ことに対する批判的な目線もあって良い。
神田ごくら町職人ばなし
コミティアで江戸の火消しを描いてた頃から注目してた!!(古参アピール) 絵はもちろんだけど、続き物のストーリーを描かせても超良い。
守娘
原典の台湾怪奇伝説はもちろん知らないけど、「そこそこ裕福なお家の世間知らずお転婆女がオカルティックミステリーに巻き込まれていく」とまとめてしまえばかなり現代漫画ナイズっぽくもある。 「生きてる女にはできないことが悪霊になれば簡単にできる」というセリフが凄くて、これだけ見ればホラーバトル漫画の限定解除っぽい(?)。 画力すげえ〜けどカロリーが高い感じではなく、レイヤーの重なりは長い時代に渡って積み重なった怨念のようにも。 電子で買ってしまったけど紙で買い直そうかな。
娘の胃袋を掴む!父ごはん
父親が家庭を顧みなかったせいで離婚したのに、何年も会ってなかった一人暮らしの娘の家に泊まろうとするなんてなんて父親だ!と思ったけど、漫画家志望の娘の身体を心配して美味しい料理を作ってくれる父の愛は本物なんだなと感じた。仲直りができるチャンスがあってよかったのかも。
波を待つおじさん
シンさんの生き方はかっこいい。いろんな制限とかおじさん特有の肩身の狭さとかを乗り越えた上で自分がやりたいことをやってる。独りよがりにならず小さな出会いも大事にしてる。いつかいい波が来ますように。
「特別」になった平凡な中学生
※ネタバレを含むクチコミです。
「変な家」感想
※ネタバレを含むクチコミです。
「かわいすぎる人よ!」感想
最高に可愛い【叔父と姪】のささやかな日常を描いた物語。お互いがお互いを思う気持ちに、ついついホッコリしてしまうわ。叔父さんの友達がまたいい味出してるなー!
日の出食堂の青春の感想 #推しを3行で推す
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 最近たまたまはるき悦巳の話になり、「じゃりン子チエ」も良いけどそういや大傑作「日の出食堂の青春」もあったなと思い読み返した。なんというかボンクラ四人組のヒロインのミッちゃん、不良の迫丸の描き方がいいな。 ・特に好きなところは? 3つあって ・ボンクラ四人組がパチンコをしている最中に台を奪おうとするおっさんがどこかで見たことある男であること ・映画「働き蜂」を見て迫丸に見た方がいいという一言 ・最終回近くの働かない息子に対して嫌味 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 「じゃりン子チエ」の初期の名作回を濃縮したような無茶苦茶良いマンガです。
「あなたの死が視える」感想
1巻読了。なんちゅう所で終わってるのよー!続きが気になってしまうではないか! 頭の上に文字が浮かぶ…どこかで見たようなシチュエーションなのは気になるものの、やはり謎解き系は楽しいに決まってるわ!(笑)
「ワンルームエンジェル」感想
かつて、こんなにむさ苦しくて小汚なくてピュアで美しい物語があっただろうか? 本当にジャケ買いして大正解!…心につき刺さる最高の一冊だった。 死んだ目をしたガラの悪い30代男と美少年の天使。いっけん何の接点も無さそうな2人が、成り行きで不思議な同居生活を始める。そして物語は思っても見ない方向へと展開していき…。 読み終えた後、何故だか背中を優しくソッと押された気分になった。
空から天使が降ってきた!
空から天使が降ってきて同居するギャグ漫画です。 この堕天使、生活力がゼロな所がイイ…。 お風呂とか一緒に入っても平気なくせに胸に手が当たった時恥じらうとか…そういうとこが可愛いです!
もしかしてこれが「尊い」…?
仮友達っていう呼び方は新しいなと思ったけど、そういう距離感の友達はいましたよね。学校内では会話するけど一歩学校の外に出たら一切関わらないひと。でも主人公の「仮友達に攻められる」ことに対する喜び、すごくわかります。懐かれてない猫が突然デレてきたみたいな…違う?でもこういう他人に興味無さそうな人が自分に興味持ってくれたときって嬉しいですよね。
SF宮廷政治
Google人間というSF設定から宮廷政治ものへの振り幅。「知の扱い方」という物語でもある。 司書という立場は丸山薫先生が繰り返し題材に選んできたテーマでもあり、今後の展開が楽しみ。
パトロンの関係性が好きなオタクへ
不器用すぎる男2人!! 人間そのものではなく才能に目が行ってしまう、お互いの力を必要とする運命力等、パトロンの関係性において魅力的な部分が詰まってて最高だ。
資本主義社会に生きるみなさんへ、『カデギ』を読んで今すぐ物欲を減退させよう!!!!
この漫画が描かれているのは数年前の韓国だが、2023年現在の日本でも、物流周りの深刻さは当時より一層厳しくなっている。 物流倉庫で働いていた作者の実体験を元にした作品ではあるが、単なるコミックエッセイではなく、かといって問題を情に訴えかける社会派漫画でも無い。 辛い労働環境を感情的に描こうと思えばいくらでも出来るんだろうが、"カデギ"という現場に対して適度な温度感を持って描いているように感じる。これは作者の狙ったところっぽくて良い。 逆にそのテンション感は、PC・スマホ画面のクリックひとつでモノを買ってしまう「消費者としての私」にジワジワと訴えかけてくるものがある。 韓国(特にソウル)は競争が激しい社会であることが知られているが、日本(の東京)もまた同じで、現代社会で働く「労働者としての私」という面にも刺さる描写ばっかり。 ソウルで生き抜く主人公の同士的キャラクターの女性が出てくるんだけど、これがロマンスにならないのも好きなポイント。 韓国の若者はラブロマンスに飽きているという風潮もあるらしく、それを汲んだもの?
1巻読了。 とても勉強になる漫画! 経済学者の加茂教授が、スカッと解決してくれる爽快感🎵 気持ちいいっ!! にしても、講義を一切しないが、生徒たちは、レポート提出しているの面白い。 第一講義の異時点間の選択の終わり方好き!!