おふざけコメディかと思いきや、意外とシリアス
※ネタバレを含むクチコミです。
なんにも取り柄がない平凡な中学生が、突然超能力を手に入れ遅いくる怪物を倒し地球の救世主になる話。最初はギャグかと思ったけど、読んでくうちになかなかに奥が深いのかも、と思わせる内容だった。
「特別な存在になりたい」と一言で言ってもいろんな「特別」があるわけで、この主人公は自分以外の民衆の特別な存在になるも、途中で本当に自分のことを特別に思っていたのは戦闘中に亡くなった母親だけだと気付く。民衆にとっての特別と母親が息子を思う特別は別のものだと思うので「これは逆なのか?」とちょっとだけ引っかかったけど、持て囃されてちょっと勘違いしていた自分に気付き「何のために戦うのか」を自分の中に見つけられたところはとても良かったです。
【ちばてつや賞ヤング部門第89回準優秀新人賞】何の取り柄もない平凡な中学生に、ある日突然「目からビーム」を出せる能力が発現した! その強烈な能力を使って悪を成敗するうち、次第に自分が特別な存在であることに優越感を感じるようになっていく主人公。ヒーローとして観衆から救世主(メシア)と持て囃され有頂天になるも、彼の身に思わぬ出来事が降りかかり‥‥!?