大田舎中学校の大事件

昔読んだ少年たちの探偵団のようでわくわくです!

大田舎中学校の大事件
名無し
1年以上前

少し古いタッチですがコンビニなどもあり現代風の設定の少年たちの冒険物語です。 警報の出ている天気の中、銀行強盗たちが逃げたと推測した廃校舎にいくシーンから始まり最初からわくわくして読みました。 犯人を捕らえることが目的の少年、強盗たちを捕まえたらもらえるお金が目当ての少年、そしてドキドキすることが大好きな少女の仲良し3人組という組み合わせも良いなと思います。 そしていきなり土砂崩れにより閉鎖された空間に閉じ込められる三人とその安否を心配する田舎の人々、ふんわりとした絵柄・雰囲気とドキドキのミステリー人情サスペンスを楽しめました。 他の同梱作品も魅力的で、自然があふれる街での野球のストーリーなどさまざまな作品が楽しめました。

月が綺麗ですね

貴方と歩く月夜が、私の人生。

月が綺麗ですね
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

獣耳を持つ種族が暮らす、とある国。そこでは女性同士の婚姻が認められていた。財閥の一人娘・春日ちるは16歳にして、幼い頃に決められた許婚・18歳の東雲千里の元に嫁ぐ。幼い頃の温かな記憶を頼りに、互いに寄り添う生活が始まる……。 ♡♡♡♡♡ 描かれる世界は、明治・大正期の日本がモデルのようだ。懐かしい光景の中、天真爛漫なちると物静かな千里の夫婦が暮らす穏やかな日々に癒され、侍女のカヨや千里の幼馴染のハクとのコミカルなやり取りに、明るい気持ちにさせられる。 「許婚」から始まった二人は、「許婚」を超えて互いの存在を求める。二人とも自分に自信は無いながらも、自分の意思で相手を知り、受容しながら愛情を育む物語は美しい。 一方、登場人物の中には、封建的家父長制の価値観の元で、家の都合・親の意図で、生きる道を選ぶ者が出てくる。彼女達はそれに疑問を持たないのだが、ふとしたきっかけで「自分の望む道」について考えることになる。 ちるの侍女・カヨも、女教師の日和も、明るく後押しするちるや、幼くも強い意思を持った生徒の百(千里の妹)に影響され、自分の生き方に初めて自分の意思を持ち、行動する。 彼女達の決意の表情と、希望に満ちた眼差しに「独立した個」の立ち上がる瞬間を見て、心震える。 明るいやり取りの中に綴られる、自分の人生を「愛する者」の為に歩む物語を、ゆっくり追いかけたい、そんな作品だ。

カミカゼ

影丸譲也作品の隠れた傑作

カミカゼ
名無し
1年以上前

影丸譲也氏がこの「カミカゼ」の様な戦争を扱った作品を残していたとは知らなかったので、早速読ませて貰いました。安保闘争で機動隊と学生が一触即発状態の真っ只中に割って入った男(旧海軍戦闘機乗り牧飛曹長)の死に際の回想から、カミカゼ特攻の現場へ話は移ります。終戦までの特攻隊員の苦悩を描きながら、最期は宇垣纏海軍中将の行った、玉音放送後の特攻をモチーフにしたエピソードでカミカゼを締め括り、現代日本への警鐘を鳴らしながら一巻の終わりとなります。混乱していたあの頃の我が国全体に「カミカゼ」という言葉でもう一度原点に返れと促した様にも考えられる秀作です。

アルカリ・レディー

一人の女性が結婚したいと思うまで

アルカリ・レディー
Pom
Pom
1年以上前

男性からモテモテなことで女性からも嫉妬されながらも奈保子が結婚するまでの成長物語。とでも言いましょうか、会話の内容、口説き方、デートの仕方など、その時代の大人達を知らないですが、、とってもバブリーだと思いました。笑 3巻完結で丁度良く、興味本位から読み始めましたが奈保子が最後の最後に思ったことが、彼女のそれまでの経験全てを物語っているようで幸せな気持ちになりました。

江戸前鮨職人 きららの仕事

鮨の神の存在を感じる名作

江戸前鮨職人 きららの仕事
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

初期の鮨屋を再興させるものいいが途中から始まるスシバトル漫画の方が圧倒的に好き 一応主人公きららは「鮨の雷神」の曾孫で「鮨の龍神」の師匠を父に持つ凄腕の渡職人の娘であり「銀座の伝説の名店「松葉鮨」の職人に育てられ「鮨の鬼神」の弟子という鮨の申し子、通称「江戸前最後の遺伝子」というべき存在だがどうも影が薄い。 きららのライバルや師匠のほうがインパクトが強く スピンオフまで存在する石塔返しの坂巻/ジーニアス神原朱雀ことザク様/鮨の鬼神 秤谷小平治/鮨の龍神 小貝時宗 /鮨の雷神 海棠巳之吉 /スシサイボーグ 里見/ロールの魔術師 タッド松岡など個性が強すぎるライバルが多く登場する。 色々スシバトル漫画もありますが、他の違うのは握り方が大きな要素があるところです。各ライバルの必殺技のように独自の握り方を持っており、そこで大きく勝敗が決まる場合もあります。鮨を握っている最中に肘が砕けそうになったりや鮨が空中に浮く感じで握ったりとむちゃくちゃなところもすごいいい シャリ/魚介類の産地/鮮度/握りなどを基準にスシバトルが展開されるが一番興味深い判断としては「どちらが鮨の神に愛されているか?」という表現が出てきたりと全く飽きない またライバルだけではなく、主人公を追い続ける雑誌「グルマン」高野の魚介説明が詳しすぎるのも一見の価値があります。

おしゃぶり先生 おかわり

健気な先生に惚れる!

おしゃぶり先生 おかわり
名無し
1年以上前

おしゃぶり先生の続編なので期待してました!BLの作品なんですが、絵が綺麗で美しい!先生と学生のラブコメなので、ありがちではあるんですが、ちょっと変わった先生なのでギャグありで面白いです。浅見に翻弄される高藤先生が不憫だし、めちゃくちゃかわいい!もうちょっと大人な先生も期待してます(^^)

銀猫

ハードボイルドと孤独に生きる女性の悲哀

銀猫
名無し
1年以上前

劇画タッチで描かれる女殺し屋のお話です。 全編に渡りハードボイルドな展開がとても面白く一気に読み切ってしまいました。 生きる糧として殺しを生業にしている主人公の感情の揺れがとても人間くさくてよかったです。 冷徹な殺人マシーンになりきない女性の悲哀が見事に描写されています。 古き良き昭和の風俗が描かれているところも評価したいです。 背景に至るまで丁寧に描かれているので文化史的にも一読の価値があると思います。

Mayu

絶世の美女はとんでもない悪女だった! #読切応援

Mayu
名無し
1年以上前

もうすぐ結婚するという青年が兄に連れられてやって来たのはエッチでグロテスクな見世物小屋。そこで一番人気の踊り子マユに目が離せなくなってしまう。ステージで大蛇と踊るマユはその色気とは対照的にどこかほんわかした印象もあってとても可愛い。しかしショーが終わり楽屋に挨拶に行くと、夫がマユに騙されて全財産を取られた挙句に自殺したという女が暴れていた…! まったく悪びれていないのが本物の悪女って感じで逆に気持ちいいです。あの青年はもうマユのとりこになっちゃってますね。このままだと心優しい青年の人生が破綻していくのは間違いないと思うんですけど、読み切りで終わっちゃうのはもったいない。もっとマユの活躍を見たいです!

血の領域

欲しい物が手に入らないどうしようもなさ

血の領域
めんそ〜れ
1年以上前

前作「君の曖昧」がとても印象深かったので月スピに載ってるのを知って、おっ!と思い早速読んでみました。 読み終わって、意味深なタイトルだったのかなと、正直真意は読み取れなかったかもなと思いました。 あの人は持っているのに、自分には手に入らない。欲しいのに手に入らない。思い通りにならない。若いせいなのか、子供だからなのか。 どうしようもないことなのに、どうにかしたいという焦燥感がしんどいくらいに伝わる内容でした。 あの子はこれからも左手の薬指にとらわれて生きてゆくのか…。

チープスリル

バラバラかと思ったら最後に繋がるストーリー展開

チープスリル
ほたる
1年以上前

最初のうちは短編集なのかな?って思うくらいバラバラの話なんだけど、読んでいくうちに登場する3人の女の子は小学生の時の同級生で、みんな「同じクラスにいた梅原クンってイケメンだったな〜」っていう共通の記憶があることが分かる。最後の話で卒業以来のクラス会をすることになって、女の子達と謎のイケメン梅原クンも再会するんだけど、タイトル通りちょっとだけスリリングな再会になっている。3人がそれぞれ成長して初めての大人の恋にドキドキハラハラする感じと、何てことない日常が最後に繋がって答えが見えてくるのが面白かったです。

外道坊

読み終えると気分がスカッとする

外道坊
名無し
1年以上前

現代社会に蔓延る理不尽や暴力、悪に対して、外道坊というイケメン僧侶が成敗をしていくお話です。保険金をかけて殺人を目論む者、談合する者や爆弾魔など色々な悪役が出てきますが、最後には外道坊によって成敗されます。読んでいて悪者が成敗されるのはスカッとして気持ちが良いのですが、成敗のやり方が少々手荒(刀で悪者の首を切ったり、車ごと体を真っ二つにしたり)のため、暴力的なシーンが嫌いな方は読み控えたほうがいいかもしれません。

いつかティファニーで朝食を

自分を大切に、それがいちばん

いつかティファニーで朝食を
名無し
1年以上前

二十代後半の独身女性の恋愛事情を、朝食の美味しさと関連付けて描いていて、恋愛も食べることも大好きな私は大変興味を持って読ませて頂きました。 主人公のキャラクターが可愛くて、彼氏との関係に悩んだり、自分の本当の幸せはなんだろう、と友達との時間で気付いたり、とても共感が持てました。お母さんの朝ごはんやカフェ、築地で出て来る朝ごはんもどれもとても美味しそうに描かれていて、見ていてお腹が減ってしまいました。 恋愛関係に悩んでいる人は多いと思いますが、そんな時は一旦冷静になって、自分がどうしたらいちばん幸せなのか、ということを考えると良いと思います。そして相手の立場になって考えてあげることができたら、なおさら良いです。 主人公はきちんとお話し合いもしないまま家を出てしまいましたが、お話し合いはやはり大事だと思います。 実際に当事者になってみるとなかなか冷静に考えられないことも多いとは思いますが、恋愛で悩んでいる20代〜30代の、食いしん坊の独身女性に是非読んでもらいたい作品だと思いました。

恋人は旦那さま

主人公がとにかく可愛い

恋人は旦那さま
名無し
1年以上前

姉の代わりにお見合いへ行き、お見合い相手と結婚をするという少女漫画らしいストーリーで始まりますが、主人公が素直で優しくて一生懸命で、とにかく可愛いです。そして旦那さまも素敵でキュンキュンします。 双子の兄姉のキャラクターも個性が強くて良い味を出していて、登場人物みんな人間味あふれる人柄なのが物語の面白さを増大させているんだなと読んでいて思いました。

男の星座

劇画のドンが秘めていた危険な裏話が、出て来るのかと期待させる漫画

男の星座
名無し
7ヶ月前

今は亡き梶原一騎氏の自伝であり、これまで書けなかった事を暴露的に発表するとの触れ込みで連載が開始された本作品ですが、氏の急逝で残念ながら未完大作となりました。力道山vs木村政彦の世紀の決戦から始まる物語は、梶原氏の独壇場である格闘技界を中心に進んで行くので、安心・安定感があります。未完ですから物足りないと思った方も多いでしょう。そんな人は、小説「梶原一騎伝/斎藤貴男」を読み、漫画らしい部分の修正や補完をすれば尚良いと思います。

そうだ、食べ放題いこう。

欲望の解放のさせ方が最高に上手

そうだ、食べ放題いこう。
野愛
野愛
1年以上前

食べ放題って惹かれるけど年々行かなくなりません?量より質を重視するし食べるより呑む方に走っちゃうし…なんだけどやっぱり魅力的。 というか質のいい食べ放題に行けばいいんだなと思いました。西さんとK成さんの見事な食べっぷりが気持ちいいのでめちゃくちゃ行きたくなります。 食べる量がそれぞれ違っても、食べ放題なら気を使わなくていいし、いろんなものをシェアして楽しむという原点を教えてもらった気がします! そして食べたぶんだけしっかりむちむちになるお2人が可愛い…いっぱい食べる君が好き…。 いちばん惹かれたのは牡蠣の食べ放題。行きたい。酒たくさん持ち込んで行きたいです。 美味しそうだあK成さん可愛いなあってゆるい気分で読んでたらジョージ朝倉先生が登場してびっくりしました。どんな食べ放題より豪華じゃん。

フットボールアルケミスト

サッカー界の闇を暴く代理人マンガ #1巻応援

フットボールアルケミスト
ANAGUMA
ANAGUMA
1年以上前

スター選手がクラブを渡り歩くたびに巨額の資金が動くプロサッカー界。そのカネの流れを操るのが「代理人」です。 実際に2019年の夏の欧州市場では1シーズンで7000億円近い金額の取引があったそう。 参考:https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=63688 クラブからクラブへ選手を移籍させて金を生む…代理人はまさしく「錬金術師」といえます。 一方でファンからすれば代理人は選手の未来を導く天使にも、あるいはどん底に突き落とす悪魔にも見える存在です。 本作の主役の一人、先崎も凄腕の代理人ではあるものの「金の亡者」なんてあだ名を付けられています。代表監督への口利き、クラブオーナーへの圧力など、選手の価値を釣り上げるためなら手段を選ばないダーティな側面はなかなか衝撃的。 一方で純粋に選手を想っての行動やサッカーに対する真摯な姿勢も共存していて、代理人という謎に満ちた仕事を紹介するのにふさわしい魅力を持ったキャラクターです。 主人公リサの兄をめぐる陰謀じみたドラマも読み応えがあり、「フットボールとカネ」という刺激的なテーマに踏み込む気迫を感じました。 サッカー界の闇のドラマをどう描いてくれるのか楽しみな連載です!

うつ病九段

とても読みやすいうつ病エッセイ漫画

うつ病九段
沼袋
1年以上前

明確な原因はわからないけれど、うつというものは気づかないうちにじわじわと近づいてくるものなんだなと、やはり他人事ではないんだなというのを改めて実感した1冊でした。 本書は、将棋界へ復帰できるかどうかというところで、精神科医であるお兄さんに闘病について文章にしてみるよう薦められて終わりますが、ウィキペディアによるとその後にしっかり復帰されたようでホッとしました。 うつと向き合う中で、少しずつ回復傾向であると思っても、その日のうちで調子の良し悪しに波があったり(夜は元気でも朝起きると悪くなっているとか)、文字が読めなかったり、将棋の初歩の初歩すら分からなくなっていたりと今まで当たり前にできていたことが出来なくなるというのはどれだけ辛いことだろうと、読んでいて心配になるんですが、自暴自棄にならず医者からのアドバイスも素直に聞き入れ、将棋への意欲が再び芽生えたことに喜びを感じられたからこそ復帰までたどり着けたんだろうと思います。 やはり受診する病院や医師によって良くも悪くも左右される病気だと聞くので、身内に優秀な精神科医がいたことが幸運だったと思います。しかし兄は精神科医、弟はプロ棋士となんと優秀な家庭だろうと、うつと関係ないところでもなかなか興味深い部分がありました。 最後の方に羽生善治棋士と少し会話するシーンが有るのですが、なんとなくクスッと笑ってしまう微笑ましさがありました。

苺シロップ

愛や恋や性に振り回される話はやっぱり楽しい

苺シロップ
nyae
nyae
1年以上前

案の定、立て続けに読んでしまった懐かしすぎて… 「ラヴLOVE・ウォーミングアップ」よりも前に出ている短編集です。 多くの短編に共通している「処女を蔑む」「処女であることに対する劣等感」を描いていることに関しては多少時代を感じます。 が、“恋や結婚なんてしなくても人生楽しい”という生き方も尊重される時代の中でも、恋や性欲に執着し振り回される男女のなんやかんやを読むのはやっぱり楽しい。 そしてやっぱり栗原まもる先生の守備範囲の広さを実感するのが3つ目の「アイスクリームマドンナ」。これ青年誌に載ってるやつじゃん!?と目を思わずゴシゴシしてしまう、かなり男性目線の話です(男子が主人公だというのもあるが)。 そして最後に載ってる「愛をブッ飛ばせ」も他の3篇とはまた方向性を変えてきてますね。何だこれはほんとうに…いま読んでも謎だ。笑 次はなにを読もうかな。

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