月が導く異世界道中

ブサイクではないような

月が導く異世界道中
ゆゆゆ
ゆゆゆ
7ヶ月前

あの世界の神様視点のひどい言い草はなんだかなと思う。 でも、みなブサイクではないような。 主人公は地味顔ではあるけど、ブサイクというほどではないと思う。 オークが云々とあるけど、それほどひどい絵柄で描かれていない。主人公とは方向性が違うけど、キラキラした顔の豚に思える。 神様が神様だから、獣臭さを感じる容姿の生き物など存在しえないんだろうか。大蜘蛛はいるけど。 そんな感想を抱きながら読むと、人間は少ないけど、そんなもんかなという気がしてくる。 そういうキャラクターしか出てこないのもあって、そんなもんかなという気がしてくる。 なので読んでいると、あの世界の神様はひどいなあと、そんな感想が積み重なってくる。

結界師の一輪華

何もしないことで、蔑んできた奴らを見返す

結界師の一輪華
ゆゆゆ
ゆゆゆ
7ヶ月前

のはやめて、老後に備えて少し働きます。 少しだけ、少しだけですよ?! という始まりです。 考えたら、最初からフラグはたっていた。 いつも優秀な双子の姉と比較され、周囲からは残り滓だのなんだの言われ、両親も姉を贔屓し、能力が低いと虐げられてきた。  でも覚醒したら、めちゃ強。 能力も式神もめちゃ強。強いってもんじゃないくらい強い。 強いものが正義の世界なので、強いとわかれば皆手のひらクルン間違いなし。 覚醒を詳らかにすると思いきや、残念ながら覚醒したのは、家族に受け入れてもらいたいという願いが消え果てたあと。 全力で覚醒した能力を隠し、能力なんて関係ない普通の仕事に就いて、一人悠々自適な老後を過ごすことを目標にした。 なんて健気…と思ったところで、本家ご当主様の登場。 主人公の強さに気づいたのはご当主様ひとり。 当主母も力が弱くて気づかず、主人公家族も気づかず、学校はみんな学生だからか気づかず。 能力の弱い人が周りに多すぎて、この世界は大丈夫だろうかと不安になってくる。 さらに主人公がなぜ覚醒したかもわからない。 わからないことが多いけど、離婚条件がついに成立したと主人公が喜び、なんやかんやあったところで2巻終了。 気になるところは3巻以降にわかるんだろうか。 離婚条件の成立が想定外に早くかった。 こんなに早く終わる条件なら、主人公もノリノリで応じて、式神は騙されていると心配するよねえと得心してしまった。

大きくなったら女の子

「大きくなったら女の子」が連載化

大きくなったら女の子
名無し
7ヶ月前

連載化にあたって読切2作も読んでみましたが、やはり混乱する。 でもこの世界観の理解というよりも、立場が変わることにより生まれる違和感や、差別の構造に気づくことが大事なのかなと思いながら読んでます。たぶん、この漫画を楽しむには自分の中にある固定概念を取っ払わないと難しい。 連載の1話では、主人公のかぐやが女体化し、いかにして「女性らしく」振る舞えるか自分なりにチャレンジするが…という展開。

星屑家族

幸せ、そして祈り

星屑家族
Nano
Nano
7ヶ月前

虐待問題や少子化の加速により、子どもを持つことが免許制になった世界。「子どもは親を選べない。ならば社会が親を選別すればいい」理にかなっていると思ったし、現実でも起こりえる話かもしれないと思った。 「理想の社会」「人として、家族としての幸せ」「人でなし」「正しい大人」……現実社会を生きる自分も色々考えさせられたし、なにより一度最後まで読んでから改めて読んでからヒカリの気持ちを考えると苦しくなった。ラストは驚いたけど、よかったと思いました。全部繋がっていた…最初から…。本当に、読めてよかった作品です。

ある人

抽象性とエンパワメントの難しいバランス

ある人
名無し
7ヶ月前

トランスジェンダーである主人公の苦痛をつげ義春のパロディという形で描くという発想は冴えている。奇想と倫理観の同居した独特な作風はまさに岡田索雲の面目躍如といったところ トランスジェンダー当事者への理解が深まる一方で、バックラッシュ(反動)として台頭した醜悪なトランスヘイトへの対抗言論・エンパワメントとしては非常によくできているのだけれど、しかし、漫画として抽象的すぎというか、ちょっとついていけない部分が読後、どうしても残ってしまった 言ってることはけして間違ってないんだけどなんか腑に落ちないというか 重ねて言うが、トランスジェンダー当事者にとっては本当に勇気づけられる作品だと思う しかし、ストーリー面の抽象度があまりに高く残念ながら「面白い」という感想を持つには至れなかった。 ポリティカルコレクトネスの浸透のなかで、漫画を含むエンターテイメントでも正しさと面白さの両立というテーゼが近年よく取り組まれるようになった。 まさに、その難しさを示す作品かもしれない

ねじ式

ガロの中でも異彩を放っていたとされるつげ義春の代表的な1作

ねじ式
さいろく
さいろく
7ヶ月前

気づけば電子版があったので購入。 すんごい昔に読んだけど記憶に残っていたのは読後感ではなく絵画を観たあとのような感覚だけでした。 シュールの権化のような意味のわからない物語展開(そもそも意味とかないのかもしれない)の「ねじ式」を始めとした短編集。 つげ義春らしさがこれでわかるのかは不勉強であまり明確にわからないけど、きっとこういうものなんじゃないかとは思う。 ねじ式の冒頭、海からあがってくるシーンのTシャツを、いかにもギークって感じのヒゲメガネデブな白人が着ていた。 今となってはおしゃれであり、通り越して「通」っぽさが出てしまうであろう。 いずれにせよ本作を読むことで自分なりの感想を持つことが許されるのだ。漫画好きさんは1回読んでみるといいかもしれない。 ちなみにこの短編集ではいろいろな時期の作品が混ざっているようで、試験的なものから初期っぽいものまで(そう感じさせるだけで後期のものだったりしたらそれはそれで凄い)多数のつげ義春が見られる。 水木しげるを彷彿とさせるような背景描写技術に、当時の工夫が見て取れるのでいずれの作品もそういう意味では今読む事で面白さが増していると言えよう。

ホロウフィッシュ

青春漫画で話題沸騰中な作家の新作はサスペンスホラーだった

ホロウフィッシュ
さいろく
さいろく
22日前

バジーノイズが映画化され話題沸騰中(古い?)のむつき潤センセーの新作。4巻が出ました。今から読むけど読む前に3巻までの感想で。。 学校の先生がこんな色気があったらたまらんやろ!っていう高校生らしい感情も持ちつつ、急展開すぎる悪夢が波のように押し寄せてくる不思議な物語。 悪夢の展開は急だけど、主人公の彼の判断もまた急で、そこがとても若くていいなって感じられる。決断を一瞬で出来るやつは強い。 まるで呪いのようなこの波、大人になると理解しないと前に進みづらいところだけど若者らしく感情に従ってぶち当たっていくところが読んでいて応援したくなる。 この愚かさと表裏一体な真っ直ぐさは、前作バジーノイズがストレートで眩しかったあの感じと少し近い。 スピード感のあるコマ展開・テンポを見せておきながらも、急に直面する悪夢のような現実が読み手の時を止めてくる。 「あ、これホラーだ」って思わされるのがとても良い。 3巻のラスト、すごい真っすぐで良かったけど悪い結果が見えてくるとこでもあったので4巻めっちゃ気になるところ。今から読みます。

こぎつね、わらわら 稲荷神のまかない飯 いただきますっ!

異世界×キツネ×ご飯

こぎつね、わらわら 稲荷神のまかない飯 いただきますっ!
野愛
野愛
7ヶ月前

異世界モノでもふもふのキツネがいてご飯もでてきて……魅力的な要素を詰め込みすぎに思えるけれど、優しくて可愛くてあたたかい世界観に夢中になってしまいます。 職場のトラブルでどん底にいた料理人が、事故で稲荷神の里「あわいの地」にやってきてしまい、持ち前の料理の腕で稲荷神たちと打ち解けていくお話。 ちっちゃい見習い稲荷は可愛く、大人(?)の稲荷神はかっこよく、料理は全部美味しそうで幸せな気持ちになります。 ただ癒しの世界だけでなく、誰かに喜んでもらうことの幸せや辛いことの乗り越え方など大切なこともたくさん教えてくれます。 いちばんちっちゃい見習いのすーちゃんがとにかくかわいい。あと冷蔵庫のシステムがめちゃくちゃかわいいので見てほしい。

目の前の神様

笑いも熱量も狂気もある快作将棋マンガ #1巻応援

目の前の神様
兎来栄寿
兎来栄寿
7ヶ月前

『バンオウ―盤王―』を激推ししている私ですが、『ジャンプ+』でまた新しい将棋マンガが始まったときは驚きました。 題材が被っているけど大丈夫かな? と私含め多くの人は思ったことでしょう。しかし、そんな杞憂を一瞬で払拭する面白さがこの作品にはありました。 要素としては色んな作品のエッセンスを感じますが、総合するとかなり独特な読み味です。とにかく1話から主人公の大刀がゆるい。 「スマートスピーカーのやること少なくね⁉︎ 電気消す仕事ってなんだよ…… お前一日中家にいるのに仕事それだけかよ オレだって電気消す仕事のほうがいいよ……!」 などの独特のセンスによるギャグパートが分量的にもかなり割かれているのですが、面白くて好きです。その後、更に発展するスマートスピーカーのやり取りは声を出して笑ってしまったほど。 チョコチップも大納言あずきも食べたい気持ちを抑えられず、翻訳サイトみたいな喋り方になる田原先生なども好きです。 一方で、そんな笑いと並列にゾクっとするような棋士の狂気や、対局の熱さも描かれます。 2,3話まででも読めば、この作品の上手さは存分に伝わるでしょう。 「一番を目指す気持ちが無ければ こっちに来ちゃいけないよ」 と田原先生が桜吹雪の下で語るシーンの 「一番になれないと苦しい なるまでも苦しい」 という言葉。そこまでは、そうだろうと納得できるでしょう。しかし、それに加えて 「なれたとしてもずっと苦しい」 と言い切ります。そうまでして、何のために一番を目指して指し続けるのか。 その件を受けての3話。 他者を見下す村井が、「奨励会という箱の中」で苦しんだ末にいつしか将棋のことがただの仕事になってしまい、最後に大刀との差異をはっきりと自覚して吐露するシーン。 それぞれ単体のシーンとしても良いですし、2話からの3話という構成としてとあまりにも綺麗で、そこからはもうずっと大好きな作品です。 その後の老練な棋士とのプライドのぶつけ合いも熱いですし、異能ひしめく棋界の魅力的な登場人物もどんどん出てきて盛り上がりを見せてくれます。しかし、そんな強者たちの中にあっても主人公が埋もれない魅力を持っているのもすごいです。 笑えて、滾れて、震える。 毎回、次を早く読みたくて仕方なくさせてくれる注目の将棋マンガです。

雑用付与術師が自分の最強に気付くまで(コミック)

付与術師は何へ付与する?

雑用付与術師が自分の最強に気付くまで(コミック)
ゆゆゆ
ゆゆゆ
7ヶ月前

ストーカーのスーちゃんは主人公の強さに気づいているけど、主人公は自尊心の低さから気づいていない。 生まれながらの才能で強いのではなく、勉強して勉強して研究した結果(慎重だけど若干、マッドサイエンティスト気質あり)なので、がんばれば報われるお話でもある。 報われて力を手に入れた結果、開けてはいけない扉を開けたような…。 目が死んでて、クマもひどくて、猫背で、ヒヒッと気味の悪い笑いをして。 根暗で不気味な主人公という設定なのだけど、覚醒して戦っているときは生き生きしている。 物語がどのような方向へ進むのか見えないけれど、努力を認めてもらえたり、自分を受け入れてくれたりする環境に落ち着けて良かったねと思う。 スーちゃん、よくやった。 どうしてスーちゃんと主人公がそんなにも待遇が変わってしまったかは、おいおい語られるんだろうか。

巨乳好きなのにBL界に転生しました

雄っぱい

巨乳好きなのにBL界に転生しました
ゆゆゆ
ゆゆゆ
7ヶ月前

その言葉が出るたびに、吹き出しそうになる。 ムチィの擬音もたまらない。 本体は日焼けしたガタイの良いゴジラ男。 ネーミングがひどい。 巨乳大好きで、せっかくムチィしてもらえる環境に転生できたのに、そこはBLの世界。 理想とちょっと違った。 本命女の子に近づきたいけど、BLの世界はそう簡単に離れ離れにしてくれない。 そして、この世界には腐女子もいるようで、目がランランな女性陣。 モブのように死んだ顔かガン無視しているわけでもなく、ランラン。 すごいな、おもしろいなと読んでいるこちらも目がランラン。 少年漫画連載だから、どこまでどうなるんだろう。

俺が花嫁に!?~契約結婚のはずがまさかの溺愛ですか?~

主人公(男)のかわいらしい服装が出落ち。

俺が花嫁に!?~契約結婚のはずがまさかの溺愛ですか?~
ゆゆゆ
ゆゆゆ
7ヶ月前

作中でわらわれるレベルで出落ち。 よく耐えたな、主人公。 よくその服が入ったな、主人公。 すべてオーダーメイドの時代と思われるのだけど、よく着れる服が売っていたな。 男性的、がっちり体型の主人公。 噂で聞く王族は中性的な男が好き。 そして家族も主人公の見た目をよくわかっていながら送り出している。 選ばれるわけないよね、と家族も考えており、旅費は王族持ちで王都へ行ける旅行としか捉えてない。 各人、土産を依頼している。 婚約者を決めるパーティと書いてあるのは、総スルー。 家族も良い性格をしている。 そして、家族のために身を挺す主人公。 冒頭へ戻る。 タイトルに興味を惹かれて読み始めただけなので、ボーイズなラブと気づかなかった。 冒頭の誰得衣装がおもしろくて、かすんでいた。 よくありそうな契約結婚系なのに、主人公一つでこんなに不可思議な展開になるとは。

いじめ撲滅プログラム

いじめのないディストピアの可否 #1巻応援

いじめ撲滅プログラム
兎来栄寿
兎来栄寿
7ヶ月前

最近GACKTさんにも絶賛されて話題の『ひとでなしのエチカ』や『ゴクシンカ』のピエール手塚さんが作画、『枕営業の眠さん』の藤見登吏央さんが原作を担当する作品です。 電子では1週間前に発売済みですが、本日紙の書籍が発売となりました。 内容はタイトル通りのもので、人間が人間である限りなくならないいじめに対してAIによりいじめを検知して対処する「いじめリアクター」が開発され、システマティックな統制を行なっていこうとする社会を描いた物語です。 いじめっ子に対しては、物理的な対処を行った上で脳に機械を埋め込み「優しい人間」になってもらうという処置までセットになっています。 『時計仕掛けのオレンジ』や『PSYCHO-PASS』などを髣髴とさせる設定で、ディストピア感もあります。いじめに苦しめられた経験のある人や現在進行形でいじめに苦しんでいる人の中にはこのシステムの実在を望む人も多いのではないでしょうか。 人類史を紐解いていくと、狩猟採集の時代から人間は誰かへの陰口を叩くことによって仲間と結束してきた歴史があるそうです。その時代は弱い者を排斥しないと、直接的に自らの命が脅かされる危険性があったことも影響しているのでしょう。 強い者も弱い者も皆で支え合って生きていく社会というシステムが高度化しても、いまだに弱い者や異なる者を排斥したり、それによって結託したりしようとするのは人類がアップデートすべきバグです。 現実的には人権の問題があるので、個人の脳に機械を生み込んで思考を統制するようなことは禁忌ですが、どうしても起こってしまういじめひとつひとつに対して対症療法を行うよりは根本的な原因を取り除きたいという心理は理解できます。 個人としては堪え難い辛苦を受けた先で、それを再び生み出さないためにどうすれば良いのかという問への回答を自分なりに出した牧人。それ自体は法的にさまざまな問題があるとしても、その大元の気持ちは否定できません。 現実にこれからも存在し続けるであろういじめという社会問題。倫理道徳の境界線上で、考えさせられる物語です。

描描猫猫 猫アレルギーだけど猫飼いたすぎ物語

これは壮大なアレだ

描描猫猫 猫アレルギーだけど猫飼いたすぎ物語
かしこ
かしこ
7ヶ月前

どういうスタンスで感想を書こうか迷いましたが、分かる人には分かるように書こうと思います。私と同じ疑惑を持たれている方で買うか迷っているならば買った方がいいと思います。これはあなたが想像するソレですが、我々の想像を超えたソレです。いい意味で怪漫画だと思います。いい意味で!!

描描猫猫 猫アレルギーだけど猫飼いたすぎ物語

予想外の内容だった

描描猫猫 猫アレルギーだけど猫飼いたすぎ物語
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
7ヶ月前

絵の感じが某作家に似ていたので勝手に「その「おこだわり」、俺にもくれよ!!」みたいなのかなというイメージで読み始めたが全然違った。実際にあったエッセイ風でどこまで本当なのだろう、作者は一体、なんてことを考えながら読んでいて、なんかいい話になってきたからのあの最終回だった。いい夢を見ていて起きたら現実を突きつけられた感があるな

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