マコちゃん、21歳だそうです。 13歳の時にサイボーグ化されたため、体の成長が止まっているということでしょうか。ギャングを辞めてサイボーグ派遣会社に登録したマコちゃんですが、なんやかんやあってなぜかロウという青年を巻き添えにして二人して無職になるところから始まります。 ジャンルとしてはバトルアクションなのですが、マコちゃんのボケとロウの鋭いツッコミによりいい感じに緊張感が続きません。たまに居ますよねこういうツッコミの申し子みたいなキャラクターが…ロウもそのひとりです。 まさに我が道を行く!といった心意気を感じる素晴らしい漫画です。売れて欲しい。 連載も追っていますが、まとめて読むと1巻の時点はほとんど物語の序章とういう感じ。まだまだこれから面白くなってくるぞー!という気配をビシビシ感じます。 また著者であるタカミ先生のプロフィールがほぼ公開されていないのもポイント。もし過去作とか知ってる人がいれば情報ください。
世界が滅び、"動く屍"が街中を跋扈するようになってから半年。とある青年とその上司の女性はショッピングモールで生き存えていた。そこに唐突に現れた"生きた女性"ロメロ。彼女が危険な街中を旅している理由、それは…「映画のDVDを観るため」だった。 ゾンビものにしてはコメディチックな導入から始まる作品。しかし、ショッピングモールで生きてきた2人の、そして突然現れたロメロの、それぞれの秘密が明らかになると、その導入の見え方が変わってくる。同じ滅びゆく世界の物語だけど、青年たちにとってはこの物語は心に刻まれた"愛"の物語であり、ロメロにとっては"自分が生きたいように生きる"物語になっている。 同じ場所にいたというだけでそれぞれの物語は決して交わらないんだけど、最後にはある1点の結末へと収束していく。1巻完結で素晴らしい結末が待っているんだけど、他のどんな作品よりも「第一部 完」という結びの一言が相応しく思える、そんな作品。
「ナルニア国物語」といえば、言わずと知れた児童文学の金字塔。もともとは岩波書店から全7巻で発売され、映画化もされるなど、何かしらの形で物語に触れたことのある方も多いのではないのでしょうか。 実は、『ナルニア国物語』の原著の著作権保護期間が終了し、2016年に光文社から新訳版が発売されています。そしてその新訳版を原作とするコミカライズが今回、電子書籍単行本として発売されました。 新訳版の特徴として、翻訳がかなり現在の言葉遣いに寄せられていることが挙げられます。岩波書店版の翻訳も、例えば"Dawn Treader"という船の名前を"朝びらき丸"と訳したり、日本で馴染みのないターキッシュ・デライトというお菓子をプリンと訳したりと、独特の翻訳が人気のある作品ではありましたが、原典に忠実かつ現代的ない日本語を用いて翻訳がされており、今の子どもたちにとって読みやすい作品になっています。 また、『ナルニア国物語』は刊行順と作品内の時系列が異なる作品で、今回のコミカライズでは作中の時系列順に物語を並び替えて描かれいます。そのため、原作では6巻目にあたる「魔術師のおい」からコミカライズされています(ちなみに刊行順ではなく年代順に読むこと自体は原作者のC・S・ルイスさんが「どちらでも問題ない」という発言を残しているそうです)。 そして今回のコミカライズは、ストーリーが面白いのは勿論のこと、人物から背景、小物に至るまで緻密に描かれていて、マンガとして非常にクオリティの高い作品に仕上がっています。1巻の時点では本当の導入部分しか描かれておらず、場面転換もほとんどないにもかかわらず、絵の力とマンガとしての画面構成の力によって最後まで飽きさせない作りになっています。 なぜこれほどのビッグタイトル、しかも高クオリティの作品が電子書籍のみで発売されているのかは分かりませんが、もっと話題になるべき作品であることは間違いありません。 初めて読まれるというかたは是非ここから入ってほしいと思いますし、どこかで作品に触れたことのあるという方は、「本がすき。」というサイト( https://honsuki.jp/series/narunia )で刊行順で1番目、時系列では2番目にあたる「ライオンと魔女」を連載中のため、こちらをチェックしてみてもいいかもしれません。 1巻まで読了。
時間を貯蓄できる技術「ヒューストン」が普及した世界。 子供の頃から誰よりも時間を大切にし、「ヒューストン」による時間貯蓄を積み重ねていく主人公のエリカ。大人になって貯めた時間貯金を使って旅行する、という夢のため順調に貯蓄計画を進めていた彼女だったが、実は彼女の人生には小さな歪みが生まれていて…という物語。 エリカには幼い頃に時間を大切にするようになった背景があって、「ヒューストン」をとても有効に利用しているように見える。しかしながら、家族や周囲の人々との関わりの中で徐々に"変わっていく"彼女の様子がヒューマンドラマとして凄く面白い作品。 そして、そんな彼女の動向とは別のところで「ヒューストン」という技術の開発背景と、そこに横たわる陰謀が描かれる。このSF的視点も作品の面白さの1つであり、これがエリカの人生にどう関わってくるのかも楽しみな作品。 1巻まで読了。
主人公が5人の男性の中で誰と結ばれるのか?という話ではなく、男性キャラも全員主人公と言っていいほど、どんな人間かを丁寧に描いていて、人間ドラマとしてかなり面白い漫画です。もちろん恋愛関係が今後どうなるかも注目です。でもそこはゆっくり進行かも? 男性恐怖症で体に触れると拒絶してしまうランさんですが、講師として生徒のことをよく見ていて信頼も厚く、意外と果敢に人にぶつかっていくところやドジなところもあり、一方で芸術家兼職人という側面もあるので、人間味あふれたカッコいい女性だなと思います。友だちになりたい。 恐怖症はどうにか克服して心置きなく次のステップに進んでほしい。 わたしは紙の単行本(1・2巻同時発売)で読んでいますが電子と収録されてる話数が違うみたいなので、一気にたくさん読みたい場合は紙の方をおすすめしたいです。表紙のデザインも違うので、その好みで選んでもいいかと。 思いっきり影響を受けてしまい、通えるところに陶芸教室あるかな?と探してしまった。
サメ映画は好きで結構見るんですがマンガだと『バスタブに乗った兄弟』くらいしか知らないな…と思って手に取りました。シャークパニック。何が起こるか全部わかるいい副題ですね。 気になる本作のサメはオーソドックスな巨大ザメ。地元の漁師と戦いを繰り広げた伝説を持っていて、主人公たちの中型ボートと同サイズくらい。デカすぎもせず小さくもない、リアルなデカさが怖いタイプのサメです。 パーティ7人も地元でくすぶっている主人公、気立ての良い親友、ちょっといい雰囲気の女の子、東京にかぶれたいけ好かないヤツなどバランスよし。誰から食われていくか読めないのがいいサメコンテンツだと思っているのですが、本作でもテンポよく犠牲者が積み上がっていきます。 1巻のヒキもまさに見たかったものを提供いただけてお腹いっぱい。とにかくサメに期待していることは大体味わえると言っていいでしょう。安心して読んでほしいです。 王道をいくサメパニックマンガ、満足感がありました。
なぜか殺し屋に命を狙われるお婆さんが毎度衝撃の強さで敵を撃退していくのですが、このババア(※敢えてそう呼びます)がとにかくカッコイイ!あらゆる言動にハードボイルドな人生哲学がバシッと刻まれていて、“強者”感が迸っています。 命のやり取りをしているので本来は血生臭くなりそうなものですが、あまりに強すぎるために勝負にならずに笑っちゃう。この空気感が最高です。歴戦の殺し屋たちが彼女を前にしてビビリまくるあまり、毎回モノローグ過多になるのが見所ですね。 基本的には各話完結形式で読みやすいのも魅力。毎話出てくる殺し屋キャラクターの造形が本当に素晴らしくて、みな個性が際立つシルエットと表情を見せてくれるのが楽しいです。瞬殺されるのがもったいない。僕の推し殺し屋は待ちガイルが持ちキャラのテッコちゃんです。 個人的には殺し屋を派遣する黒幕・布施がまだまだ底知れないキャラで注目しています(マヌケなところもあるけど)。いつか直接対決が見たい!
『秘密のレプタイルズ』でお馴染み鯨川リョウ先生の奥様アサギユメ先生の最新作は、異色グルメ&夫婦惚気エッセイ。旦那様は、大の生き物好き。お家の中では、ありとあらゆる生き物たちと一緒に住んでいる。勿論、奥様も生き物大好き。ただ、旦那様と違うのは、“食べる”のも大好きだということ。飼っているペットが死んでしまった時、土に埋めてバクテリアに食わすぐらいなら、自分で食べて自らの血肉にするそんな過激派だったのだ!! アサギ先生の前作『サジちゃんの病み日記』を見れば分かる通り、かなりデフォルメされた可愛い絵柄をしているので、どんなに見た目がアレだったとしても美味しそうに見えちゃうのです。ただ口の中に涎が出そうで出ない感じなのはご愛敬。そして、この作品がただの異色グルメに留まらないのは、描かれる夫婦の仲の良さがとっても微笑ましいところ。ちょっと変わっている2人だけど、そんな2人だからこその良さが溢れているのです。特に第4話『脳みそ』、第5話『カメレオン』の2話は食事のインパクトも夫婦の惚気パワーも全開の前後編です。4話『脳みそ』はアサギ先生のTwitterで公開されているので是非是非読んでみて下さい!!
※ネタバレを含むクチコミです。
女の子のあたまにツノが生えてる漫画を、ツイッターで見かけてそこから二階堂さんの名前を知りました。 そのツノの漫画が最初に載っていて、本になって改めて読んで、やっぱり素晴らしい…。 そしてそのあとに続いて掲載されている作品の、多彩なこと。 全体的に多幸感のある話が多いですが、なんて呼べばいいのかわからない感情が生まれてくるような話もあり、いままで二階堂さんのことを勝手に「ツノの漫画の人(もしくはタヌキ)」という認識でいたのが、それはほんのほんのほんの一部でしかなかったんだなとひしひしと感じました。 とくに、この短編集のタイトルの由来になってると思われるセリフが出てくる最後の短編「恋のスイングバイ」。とあるカップルが卒業旅行にドイツへ行くという話が好きです。2人の間にある愛をいちばん強く感じた。
ひとり3,000円お小遣いあげてもいいくらい可愛い。 (そのお金で3人でスイーツ食べに行ってほしい) ただただ読んでるだけで幸せになれるので、ありがとうございますという気持ちです。1巻で終わらずに、2巻以降も出るのかと思うと喜びで踊り出しそう。 たまにある、こういう基本的に会話だけで成り立っていて特段何が起きてるでもないのに面白いマンガ。それを見つけるととてつもなく嬉しい。 3人とも(ついでにいうなら女子も)みんな可愛いけど、強いて言うなら山口くん推しかな☆ あの掃除用具入れの一件から一目置かせていただいてます…!
狼の母に育てられた少年が主人公。人を斬ることに抵抗がないような野生児ですが殺しの腕は抜群で、老いた母のエサにする死体を探す為に出かけた戦場で将軍に認められ同盟を結ぶことになる程です。この二人の関係は後の「岩屋城の戦い」に繋がります。初めて知ったのですが戦国時代でも最も激しい寡戦(700対50000!!!!)の一つと言われているそうです。第1巻でも人を斬りまくって死体がゴロゴロ出てきますが、絵力は強いのに全然怖くないし、笑える場面がたくさんあるのがいいです。さすがギャグ漫画家だと思いました。 私が笑ってしまったお気に入りの場面は、将軍の息子が落ち込んだ時に主人公の母である狼を見ることで癒されてたアニマルセラピーの場面と、その母が亡くなった時にたくさんの花と一緒にエサにするはずだった人間の頭や腕を埋葬している場面です。特に最後は残酷なのに笑っちゃう名場面だと思います。
この世界はどうやら人類が滅んでしまったらしい。廃墟だらけの中を進むのは1体の人形ロボット。そしてそのコックピットの中には1人の少女。この物語は"10番さん"と呼ばれるロボットと、10番さんが"ムスメさん" と呼ぶ少女との、滅びた人類の生き残りを探すまったり緩やかな旅路の物語。 "箱入りムスメ"というタイトルのとおり10番さんはムスメさんのことを異常なほどに過保護に扱い(世界観を考えると当たり前と言えば当たり前なんだけど)、それに反するようにムスメさんは世界のいろんなことに興味を示して好奇心旺盛な振る舞いを見せる。その姿はまるでほんとうの父娘のよう。キャラクターの配置は『鍵つきテラリウム』のようだけど、作品の雰囲気としては『少女終末旅行』に近いかもしれない。 ただ他の作品と違うのは、ムスメさんと10番さんが共に旅をすることとなった経緯の部分。彼らは姉弟ではないし元々の知り合いというわけでもない。彼らが如何にして出会い、そして"父娘"となったのか、その一端が2話で語られるので、まずは2話まで読んでみてほしい。 1巻まで読了
西荻窪に佇む本屋バー”葉”が舞台。 “葉”と書いて、ページと読む。 短編になってるけど、一つ一つの物語が最後には繋がっていきます。 お客さんの人生に寄り添うバーで働く2人の人柄がとても良く、一冊の本の内容を交えて書かれてるのでその本にも興味が湧く。 柔らかい雰囲気の優しい気持ちになれる話、文字数が結構多いので、休日とかゆっくり読める日に読むのが良いのかも。
三宮莉子はとても美人な女子高生。校内でもヒエラルキーの頂点にいて、女子の中の人間関係は彼女を中心に組み立てられているといっても過言ではない。 この物語の主人公・森永小枝は彼女の隣の家に住む幼馴染。莉子が引っ越してきてからずっと一緒にいる2人。小枝がカメラ部の活動で遅くなったとしてもわざわざ時間を合わせて一緒に帰ろうとするくらいの"大の仲良し"。 だけど、この物語で小枝に与えられた役割は【モブC】。なぜかというと、莉子にとって小枝の存在は大きな価値のない、幼馴染という名の"付属品"だということを、他ならぬ小枝自身が悟っているから。 この作品はそんな小枝の莉子からの"独立"のための闘いの物語。 最初から一貫してブレることのない莉子、そして対を成すかのように大きく揺れ動く小枝の心。決して最後の1ページまで見逃してはならない。 キーワードは『写真』『岡村靖幸』そして『浅野いにお』。
吉祥寺や三鷹など、JR中央本線の各駅を舞台にしたオムニバス作品。吉祥寺の駅前の風景や三鷹の太宰治ゆかりの地など、各駅それぞれの風景が描かれ、その中で様々な登場人物の多種多様な感情が描かれる。タイトルに"少女"と入ってるけど社会人が主人公の話もあり、物語は本当にバリエーション豊か。 オムニバス作品ながら1話ごとの起承転結が丁寧に描かれ、なおかつ結末まで辿り着いたあとに強く余韻が残るような幕引きをしている作品が多いのが印象的。 また、1巻の時点で甲府まで足を伸ばしていたりして、都会から郊外まで様々な舞台の様子を楽しめるのも魅力の1つ。 1巻まで読了。
剣と魔法の世界に存在する知られざるブラック職場、それは"教会"…この教会の神官ユリウスは、日々強制転送されてくる勇者たちの死体の蘇生、教会の管理、更には蘇生費の徴収など、それら全ての業務をなんとワンオペで行っていたのだ!ここに知られざる神官の過酷な勤務実態が明らかになる! という、"RPGで主人公たちが全滅したときに戻される教会がもしワンオペで運営されてたら?"という切り口で描かれるファンタジーコメディ。 着想の切れ味の鋭さも素晴らしいんだけど、異常な頻度で死んで転送されてくる勇者、蘇生費を踏み倒そうとする輩、どこからともなくトラブルを運んでくるヤバい勇者、そして労働条件的にも金銭的にも限界に近づいた結果良からぬ方向に足を踏み出そうとする神官ユリウスと、コメディとしてのキャラの配置が上手くて、タイトルだけの一発ネタでは終わらせない地力を感じる。RPGをプレイしたことのある人なら親しみやすい世界観も魅力的な作品。 1巻まで読了。
この作品を稲井カオル先生の前作『うたかたダイアログ』で例えると、 「片野さんは心が生まれたばかりのロボットみたいなことを言う……その内『これが…ナミダ…?』とか言いそう」 と言う宇多川さんのセリフ。これを全編に渡って繰り広げる感じになる。 地球外生命体の襲来で滅びそうになりながら、何となく滅びなかった世界で、最前線で戦った英雄・芥は次第に煙たがられ、緊張感の無い鳥取部隊に左遷される。 14歳から7年間、戦い以外を切り捨てて戦闘マシーンとして、英雄とした生きた芥は、ゆるい鳥取で気持ちを持て余す。 人間らしい感情や常識の無い芥が、色々教えられて新しい自分の在り方を探していく物語になるのだが、その物語は決して一筋縄には描かれない。 普通、可愛い子供や仲間、美しい光景などとの出会いで、人間らしい情緒や愛情を取り戻していきそうなものだが、芥が出会うのは、生意気なガキンチョに、ちょっとズレた感じの女性副隊長・百福。年長の隊員・古賀がツッコみ切れない程の、百福&芥のボケに継ぐボケ。更には生意気なガキンチョの遊びや語彙を、貪欲に吸収する芥。 結果、彼が獲得する新たな感情は、人間らしいと言うより……? 結構真剣な話や、「深いい」話もしつつ、様々なズレと畳みかける細かなボケに含み笑いが止まらない感じは『うたかたダイアログ』と同様。結果なんだか不思議な読後感のこの作品、是非人類と共にグダグダと続いていって欲しい!
こういうボケっとしてるのに頭脳は天才な主人公、好きですね…!それも異次元レベルの天才。発明した道具が万が一世間に広まると人類を滅ぼすから絶対に口外しないようにと家族に言われてます。そもそも主人公自身があまりにズボラな性格のため、それを補うために発明している。なので道具が誰かの役に立つとか、世界を救うとか、そういうことは起きない。 むしろその道具によって家族にけっこうえげつない迷惑をかけます。 いちばん被害を受けてるのは妹のいずみのような気がする… 弟は一見利発そうに見えて救いようのない悪ガキだし、父親はパンチの効いた見た目のくせに超無口。母親はシリコンバレーでなんかの会社のCEOしてる。 主人公以外の家族も情報量が多すぎて、小ネタの宝庫という感じの漫画です。 #1巻応援
援助交際まがいのことをしている不良少女・愛利。彼女がラブホテルから出てきたところにたまたま巡回中だった高校教師・藤原が遭遇したところから物語が始まる。 絵に書いたような熱血教師の藤原は愛利のことを更生させようと一生懸命に動いてくれる。そんな藤原に対して最初は煙たがっていた愛利だったが、徐々に気持ちが移ろいでいく。 でも、この愛利の気持ちが恋だとしても、それはきっと"報われない恋"。そこには教師と生徒という関係以上に"越えられない壁"がある。 果たして2人を隔てるものとは何なのか。そもそも何故こんなタイトルなのか?それは1話を読んでみてのお楽しみ。 1巻まで読了。
高校1年生の春。初めて女の子に告白した。あっさりOKをもらえて有頂天だったけど、次の日「男女交際の間に嘘偽りはよろしくない」といって自分が"宇宙人"であるとまさかの告白返し。そんな無表情系天然宇宙人の彼女と地味だけど純朴な彼氏との純情ラブコメ。 突然自分が宇宙人だと告白するような彼女だからハチャメチャなコメディなのかと思いきや、突拍子もないことを言い出す彼女のことを余りある包容力で全て受け入れてくれる彼氏という場面が溢れていて、イチャイチャ成分のほうが強い作品だと気付いた頃にはもうこの2人の行く末を応援したくなってる。守りたい、この尊さ。 1巻まで読了
普通のサラリーマン・田中はある日コンビニを出た瞬間に秦の時代の中国にタイムスリップ。そこから、項羽や劉邦など、歴史上の英雄たちと出会い、さらにその後の中国の歴史を大きく変えていくという物語。 普通の日本人のサラリーマンが古代中国で歴史の中心に導かれていくというメインのプロットを動かすための、個々の設定の配置が絶妙な作品。過去の異国への転生から田中が生き抜くために必要な要素が違和感なく、かつこれしかない!という形で使われている。歴史ファンタジーとしても良くできていて、三国志等の中国史の物語が好きな人には新鮮な切り口で刺さりそうな作品。 1巻まで読了
マコちゃん、21歳だそうです。 13歳の時にサイボーグ化されたため、体の成長が止まっているということでしょうか。ギャングを辞めてサイボーグ派遣会社に登録したマコちゃんですが、なんやかんやあってなぜかロウという青年を巻き添えにして二人して無職になるところから始まります。 ジャンルとしてはバトルアクションなのですが、マコちゃんのボケとロウの鋭いツッコミによりいい感じに緊張感が続きません。たまに居ますよねこういうツッコミの申し子みたいなキャラクターが…ロウもそのひとりです。 まさに我が道を行く!といった心意気を感じる素晴らしい漫画です。売れて欲しい。 連載も追っていますが、まとめて読むと1巻の時点はほとんど物語の序章とういう感じ。まだまだこれから面白くなってくるぞー!という気配をビシビシ感じます。 また著者であるタカミ先生のプロフィールがほぼ公開されていないのもポイント。もし過去作とか知ってる人がいれば情報ください。