4巻まで読んだ。結構面白くないか?
ボクとキミの二重探偵 辺天使 津田穂波
※ネタバレを含むクチコミです。
ここ数年あまりジャンプコミックスを読んでなかったですが、本作はサスペンス・ミステリーとして非常に面白いと思いました!そしてコメディ色も強く、そこをバランスよく描くのが上手い。
クラスのなかで違う意味で浮いているミキとレオの2人が、ひょんなことから様々な事件に関わり、推理し、解決していく話なのですが、なによりこの主人公2人がそれぞれどんな人間なのかも不明瞭で、そこも本作の謎として常につきまといます。
表向きは、女の子の主人公・君乃ミキは授業では寝ているくせに頭脳は天才的。常に少しの引っ掛かりも見逃さず、自分の「不可解」を「解」にすることに余念がないタイプ。
男の子の主人公・僕徒レオは、何もかもが弱くてバカにされるタイプ。いつも泣き顔で「ひんっ」って言っている。いまどきそんな主人公珍しいですよね…笑
なのに観察力があるのかなんなのか、意外なところに気がつくタイプで毎回それが事件解決の糸口に繋がる。そういうところがミキにとっての「不可解」になっているので、ミキに常に監視されている。
"表向きは"と書いたのは、読み進むうちに徐々に裏側に隠されたそれぞれの素性が明らかになっていくからです。ミキは、もともと選抜クラスの生徒たっだのに、なぜか今は一般クラスに居る。それは彼女が「妹を殺した」という疑惑があることと関係があるようです。
また、レオに関してはあまりネタバレしないほうがいいので細かく言及しませんが、彼の名前に秘密が隠されてます。
少年漫画と侮るなかれ、子供から大人まで夢中になれる極上のミステリー&コメディに仕上がっています!