心の洗濯になる♬
1巻読了。 バイト中(マンガを読むのも仕事のうち)に何度も涙ぐんで途中で読むのを中断して、また読み始めてまた中断してを繰り返し、どうにか最後まで読みました。 不良の小林君は、本当はとても素直で優しい子。 転校してきた宇野君に対しても思いやりが溢れます。 自分と同じところを見つけて補い合ってふたりの素敵な関係性にほっこり。 そして、登場人物も個性豊かでそれぞれ表現方法は違えど、心根が優しい。 宇野君が存在することによって周りを巻き込んで大きく変わっていく。 きっと、宇宙も小さな爆発を繰り返し、日々変化している。 高校生活、青春ど真ん中!!
1話のなかにグッとくるシーンがいくつもあって、誇張抜きで何度も泣かされた。
漫画に泣かされたのは本当に久しぶりで、1巻しかない(2024年3月時点)のに「マンガ大賞」をとる作品の底力を感じた。
1話が90ページあることも理由なんだろうけど、それにしても密度の濃い1話だった。
自身の特性によって生きにくい世の中を、言葉では伝わらない苦しみ、共感されない悲しみとともに描いた作品で、こんな時代だからこそ今もっとも必要とされる作品な気がした。
この生きにくさを称して
宇宙を歩く
という表現もセンスしか感じない。
悲観的でも、自虐的でもない。
苦しみをわかって欲しいというような、ある種の押しつけがましくもない感じが、(個人的に)逆に、ものすごく響いて、考えさせられた。
何かと悩みが尽きない人間関係の問題に、この作品は救いと勇気を与えてくれると思います。