職人の凄み
登場する職人それぞれもちろんそうなんですが、作品全体を貫く静かな熱量というか、凄みを感じました。淡々とひたむきに自分の仕事を突き詰めんとする姿勢に心が動きます。このマンガそのものが職人の仕事って雰囲気です。 個々の登場人物で言えば、自分の打った刀が不本意な使われ方をしたときの刀鍛冶職人の静かな抗議や、100年後を想像した仕事をする佐官職人。目の前のタスクをこなすことに躍起になりがちな普段の自分の姿が恥ずかしくなるほどです。 みなさん言うように絵も本当にすごい。熱した刀身を水につけた時の泡の感じが特に印象に残っています。 個人的には、静かな環境で紙で読みたいマンガです。おすすめです。
<ログライン>
江戸時代を生きる、職人たちの意地と腕の物語。
<ここがオススメ!>
表紙からして好き!
となって、1ページめくって大好き!
となった漫画。
あらすじに書かれている通り「伝統の手仕事を圧倒的ディテールと珠玉のドラマとともに描く歴史的傑作」と言ってしまって過言ではないでしょう!
時代の息遣いすら聞こえてくるような圧倒的な絵は見ているだけでも胸が躍ります。物凄く細部まで丁寧に調べられているであろうことが隅々から伝わってくるんです。
もはや、漫画家・坂上暁仁先生も「職人」と言えるのではないかと……
職人の格好良さと鋭さ、江戸の生き様がたまらなく燻し銀。
大好き!
<この作品が好きなら……>
・ふしぎの国のバード
・河畔の街のセリーヌ
・Artiste