ネタバレ

ヤンマガで連載中の「私のアリカ」が面白いので原作者である藤沢もやしさんの代表作を読んでみようと手に取りました。主人公の母親に火事の罪を擦りつけたママ友の真希子に復讐する為、家政婦として自宅に入り込む前半の展開はいつ正体がバレるかハラハラさせるサスペンスとしては王道の展開です。しかし中盤での真希子を追い詰める手段としてSNSの炎上を利用したのは「タイトルはダブルミーニングだったのか!!」と感嘆しました。ただ終盤で火事の真犯人が判明しますが、個人的にそれはそのまま真希子で終わった方がスカッとしたかな…。

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モリのアサガオ

死刑を執行する刑務官

モリのアサガオ
かしこ
かしこ

死刑という重いテーマと真正面から向き合った作品です。父親のコネで刑務官になり死刑囚と接することになった実直な性格の主人公・及川。凶悪殺人犯のことが怖いと感じるのは彼らのことを理解しようとしないからだ…という考えに至ってからは、積極的に彼らと関わり更生の道を一緒に模索するようになります。しかし心を入れ替えて自らの罪と向き合ってもすでに決まっている死刑からは逃れることは出来ません。いくら凶悪殺人犯とはいえ国が人を殺してしまう、命を持って罪を償うという死刑制度は本当に正しいのか、主人公は疑問に思うようになります。 登場する死刑囚たちの中でも渡瀬という男と主人公の物語を主軸に描かれていますが、個人的には食堂を経営していた家族を惨殺してしまった星山がメインの回が一番心に残りました。主人公が人形を手作りして家族というものを思い起こさせて自分の罪を認識させることに成功する訳ですが、改心してすぐに死刑が執行される展開にはなんとも言えなくなりました。そういう流れを組みながら親友と言えるまで深い仲になった渡瀬からの「死にたくない」という望みを主人公が却下したのには驚きです。最終的には疑問を持っていた死刑制度についても、死と向き合うことが自らの罪を反省するきっかけに繋がるんじゃないかという考えになっていました。 しかしモリのアサガオ2で、渡瀬の死に携わってから主人公が精神を病んだことが描かれていて、やはりこの問題は深い森の中にあるのだなと思いました。

みたらいけえんじょうする
御手洗家、炎上する 1巻
御手洗家、炎上する 2巻
御手洗家、炎上する 3巻
御手洗家、炎上する 4巻
御手洗家、炎上する 5巻
御手洗家、炎上する 6巻
御手洗家、炎上する(7)【電子限定特典付き】
御手洗家、炎上する(8)【電子限定特典付き】
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誰そ彼のひと

誰そ彼のひと

ある夏の日、中学二年生の少女・理子が暮らす町に、司馬龍臣と名乗る少年がやってきた。大手企業会長の血縁者であるという彼の一家は町の人々に歓迎されるが、龍臣は周囲と距離を置く。そんな彼が放っておけない理子は、二人で夏の思い出を作っていき、誕生日を迎えた龍臣に、贈り物と共にある約束をするのだった。しかし、幸せに溢れた日々は、夏の終わりと共に終わりを告げる――。私が初めて恋した貴方は、いったい誰なの?

17歳の塔

17歳の塔

舞台は中高一貫の女子高・2年3組。高瀬理亜は、華やかな容姿と女王様気質のおかげで、クラスの頂点に君臨していた。そんなリアのもとに、一人の冴えない少女・小田嶋美優が近づいたことから全ての歯車が狂い始める――。衝撃の青春群像劇、第1巻!

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